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2019/04/19

射手座の木星逆行と東大祝辞

射手座の木星は、4月10日から逆行に入りました。
これより8月12日までのおよそ4カ月間がその期間となります。

毎年ながら、木星逆行には注目しています。

占星術を知る者にとっては、天体の逆行現象は面白いです。
天体を通して、そのサインのテーマが浮き彫りになるからです。
水星の逆行とかマイナスなイメージを持たれている人も多いかもしれませんが、
人類の進化に必須とも思えるくらい重視しています。

 

さてさて、今年の射手座の木星逆行です。

その一弾ともいえるトピックに、
先週の4月12日の東大入学式の
上野千鶴子さんの祝辞を上げたいと思います。

TVのワイドショーなどでも話題になり、
その内容に物議が起こっているようです。

だいぶ昔になりますが、なかば追っかけのようにして
上野女史の講演を聴き廻っていた私としては、こうして
女史の存在が、多くの人に知られる結果となったことをよろこんでいます。

 

こうした物議による注目
これも木星の逆行効果です。
そして射手座ですからそのステージは大学です。

 

木星逆行期間の意味は、
世間一般の「道徳、モラルを考え直す」ことです。

それゆえに物議やスキャンダルと言った形で問題が浮き出してくるのです。

社会学者である女史が話された内容には、多くのテーマ含まれていました。

私が注目するのは、

大学で学ぶ価値とは、「すでにある知」を身につけることではなく、「これまで誰も見たことのない知」を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。

学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、
異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。

あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、
どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。

射手座ワードがさく裂しています。
受け身でいるなよ。知の冒険者たれ!と。

大学がどんな場であるのか、その使命について、
そして学問することの意味を鮮やかに明言されました。

 

そしてどのサインも前のサイン(過去)を踏み台にしています。
問題や批判の対象が前のサインー蠍座にあるということも
上野女史の話しの内容でよくわかります。

これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。
偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。
東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。

そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。

そして次に来る山羊座をみとおします。
上野千鶴子女史の社会学者としてのことばです。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。

多くの問題を抱えている日本社会を踏まえた、学生たちへの提言です。
学び、それを実社会に生かしてほしい。

 

「しかたがない」でやり過ごさない。無力でいることに甘んじない。

「しかながない」現実を、学問することへと押し上げ、
新しい方向へと拡張しようという冒険が「知」であり、
これこそが射手座フィールドの活動だと思います。

 

さらに上野女史が言及していた、史上最年少の17歳で
ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんです。

先月23日来日されその講演で、
女性教育への投資とその経済効果について言及しました。

日本はジェンダー・ギャップ指数
調査対象となった149カ国のうち、日本は110位です。
当然ながら、政治や経済の先進国中で最下位です。

アフリカ、中東では女性の社会参加が急速に進んでるなか、
日本は依然停滞しているとの結果が出ています。

 

この問題を抜きに、この先の日本の発展はあり得ないでしょう!
国際社会の中の日本という視野を持つ必要があります。

 

そして、私たちひとりひとりの意識の問題です。
このテーマを、どのように受け止め、知り、どう考えるか。

射手座の木星逆行は問いかけます。
そしてその結果は来年へとつながります。

 

力強い2人の先達に感謝したいと思います。

新生活の心得として、
今の日本の社会に「一石」で済まない「多石」を投じた
女史のメッセージを胸に、ひとりの学徒として真摯に踏み出したいと思います。

 

占星家・タロティスト

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