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2018/11/04

読み聞かせの思い出

こんにちは。いぶきあかりです。

 

11月に入りやっと落ち着いたので、遅ればせながら10月のブログテーマ「おすすめの本」について、「声に出して読むことを楽しんだ本」を二つご紹介したいと思います。

 

一つ目は『おはなしのろうそく』シリーズ(東京子ども図書館編)です。

 

うちには29巻までありますが、冊子の色は全て微妙に違います。

『おはなしのろうそく』について

 

編者である東京子ども図書館は、東京にある4つの家庭文庫を母体として発足した法人組織の私立図書館です。「おはなしのろうそく」は、そこで選び抜かれ、こどもたちに実際に語った経験をもとに編集されているため、とても話しやすく聞きやすい文章になっています。

 

この本には、幼児から小学校中・高学年まで楽しめる日本や外国の昔話、創作、わらべうた、指遊びなどが数編ずつ収められています。巻末には、各お話についての読み方のアドバイスと所要時間が書かれていて、選ぶときの参考になります。(今日は疲れているから短いのにしよう…という下心をもって選ぶと、たいてい却下されましたが。。。)

この本のタイトルの由来は、

 

ろうそくに火を灯すとお話の時間が始まり、

静かに耳を澄ますとおはなしの世界に連れていってくれること、

最後に火を吹き消すときに一つ願い事が叶うこと

 

がお話会の決まりごとであることからきているそうです。

 

そして、お話が終わると、その月の誕生日の子どもが火を吹き消すのですが、

みんな目をつぶって願い事を心で唱えます。

 

思い出

 

下のこどもたちが絵本を卒業した頃、どこかでこの本のことを知り、試しに、夜寝る前に布団の中で読んでみました。

 

手のひらサイズの小さな本で、イメージの助けになる『絵』はほとんどなくて、頼りは耳から入ってくる『声』だけです。

 

最初はちょっと難しいかなと思いましたが、子どもたちはじっと集中して聞き入り、よく「面白かった〜」と言ってくれました。(当時、まだ一緒に寝ていた小学校高学年?だった長男も密かに聞いていたらしい・笑)

 

興味深いことに、同じ話を何度読んでも、読み手として飽きることはなく、「抑揚」や「間」などいい感じになっていくのが楽しかったことを覚えています。それは、とてもよく練られた文章だからこそだったのでしょう。

 

『エパミナンダス』

 

第1巻の第一話『エパミナンダス』を少しだけご紹介します。

 

 

あるところに、エパミナンダスという男の子がいました。彼はおばさんのうちからもらったケーキやバターやこいぬのお土産を持ち帰るときに、いつも台無しにしてしまいます。

 

お母さんは、その度に、丁寧にものの扱い方を教え、

 

エパミナンダスは、

 

うん、わかったよ、おっかちゃん

 

と言って、大まじめにその教えを守るのですが。。

 

毎回失敗してしまうエパミナンダスに対して、母は、堪忍袋の尾が切れてこう言います。

 

エパミナンダスや、エパミナンダスや。

おまえはまあ、ほんとにあたまがないねえ。

おまえのあたまは、生まれたときからカラッポで、

これから先も、死ぬまでカラッポにちがいないよ。

わたしゃもう、おまえに、なにをいうのもやめたよ。

そのかわり、もうおばさんちにいってもらうのもよしにするからね。

これからは、わたしが自分で行くよ

 

こどもに向かってこんな発言していいのか⁈と思いつつ、やれやれといった感じで軽やかに読むと何だかスッキリするのです。(自分のストレス解消?!)

 

日頃言えないことを、ユーモアで表現する感じでしょうか。

 

そして、エパミナンダスの超天真爛漫さ。最後の「オチ」はエパミナンダスの勝ちです。笑

 

本来、この本に収められたお話は、素話(暗記)用で、本ではなく子どもたちの目を見て語ります。私は暗記はできなかったですが、それができたら、さらなる世界が広がったのでしょうね。

 

沢山の物語に触れて育った子どもは、心の中にファンタジーの世界(場所・空間)がつくられるといいます。そして、その場所は大人になってもずっと残っているのだそうです。

 

三つ目のリンゴ

 

本を「自分で読む」のも勿論楽しいですが、「誰かの語りを聞く」ことは、お話の面白さとともに、何か付随したものがあるように思います。それは読み手の声であり、感情であり、思いのやりとりでしょうか。

 

それをうまく表現している文章をみつけました。

 

『話すことIーよい語り』(松岡亮子著)という冊子の最後に、「三つ目のリンゴ」という言葉が紹介されています。それは、グルジア地方のメルヒェンの結びのことばだそうです。

 

三つのりんごが空から落ちた。

一つ目は語り手に、二つ目は聞き手に、

三つ目の一番きれいな赤いりんごは、底なしの穴に!

 

この『底なしの穴』というのが、語り手と聞き手の間にある、何か、を表現している。と著者は言います。

 

お話が琴線にふれたときに、その場に、思いがけない第三の何かがあらわれるのでしょうか。。

 

「わたし」と「あなた」と「もう一つ」・・・

 

『落語絵本』

 

さて、もう一つの本は「落語絵本」シリーズです。

 

 

これは、とにかく落語家になりきって語ります(笑)。ときには、子どもに読んでもらいました。

 

寿限無のなが~い名前もいつの間にか覚えました(役に立ったことは一度もありませんが。。)

 

こどもたちにはそれぞれ好きなお話があったようですが、私としては『はつてんじん』が好きで、

 

「こんなおとっつぁん、いるよね~」と笑えました。

 

そして、こちらも最後の「オチ」はこどもの一言です(笑)。

 

・・・

 

その内に、私も忙しくなり、何度も同じところを読んだり、途中で突然黙ったりして、

「お母さん寝ていいよ」と言われることが増え(サザエさん状態)、

いつのまにか夜の語りは消滅しましたが、

今では懐かしい思い出です。