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2019/06/12

国譲り(くにゆずり)神話

こんばんは。第三の眼 代々木店の光咲 葵です。

梅雨入りしましたね。街中でアジサイの花をみることが多くなりました。

アジサイというと花言葉は「移り気」と聞くことが多いですが、「家族団らん」という花言葉もあるそうです。

花と思わせる「がく」が集まって、調和する姿が美しいですね。

雨の日も心が和みます。

では、本題に。

古事記に「国譲り(くにゆずり)」のお話があります。

これは、出雲地方をおさめていた大国主神(オオクニヌシノミコト)に天照大神(アマテラスオオミカミ)を筆頭とする高天原(タカマガハラ)の神々が国を譲るように迫るお話です。

(高天原は天上界のことです)

高天原からの使いが大国主神に国を譲るように迫ります。

大国主神は二人の息子が承諾したら国を譲るという約束をし、その結果国を譲ることになります。

その時に大国主神が国を譲り渡す条件として、「大きな立派な神殿をつくってください」といって、創建されたのが「出雲大社」です。

このお話は「話し合い」で解決する精神や追われた側の名誉をたたえる心のあり方の教訓として説明されることが多いようです。

しかし、その教え以外に、国の統治の仕方について解説した内容もあります。

今回はそちらの解説をご紹介します。

高天原からの使いは大国主神にあった時、次のような言葉を伝えます。

「汝()がうしはける葦原(あしはらの)中国(なかつくに)は、我()が御子(みこ)のしらす国と言依(ことよ)さし賜(たま)えり。」

この文章の二つの言葉に注目します。

()うしはける(国)

()が御子(みこ)しらす

「うしはける」は「うし(主人)」が「はく(所有)する」です。

「うしはく」は「王が、国や民を所有物とみなし私的に支配をする」統治形態を表しています。

「しらす」は「君民が一体となり、協力して国づくりをしていく」統治形態です。

大国主神は若い時に80人もいるお兄さんたちから、いじめられていました。

それでも一生懸命努力して、「大いなる国の主」となったのです。

大国主神の国の統治は「うしはく」だったのです。

しかし、天照大神は「うしはく」による統治を願ってはいませんでした。

大国主神は天照大神の思いを受け入れ、国を譲りました。

高天原の神々は大国主神の決断を尊び、その業績をたたえるために、大国主神の願い通りに天にも届くような神殿をたてました。

それが出雲大社です。

日本の神々は「しらす」という考え方をもとに国づくりをしてきたわけです。

「しらす」国づくりの中心は、天皇陛下になります。

「国譲り」のお話は日本を建国した神武天皇よりはるかに昔の出来事です。

日本という国は太古の昔から「君民が一体となり、協力していく」国づくりをしていたいうことが感慨深いです。

<参考文献>

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人!第二巻』(小名木善行著 彩雲出版)

占星家・タロティスト

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