新月・満月読み 新月・満月読み

2016/5/7

2016年5月7日:牡牛座の新月リーディング by 天音 絢文

2016年5月7日4時29分 新月図 (東京)

 

太陽 おうし座16゜41′
月 おうし座16゜41′
水星 おうし座21゜04′ R
金星 おうし座 8゜21′
火星 いて座 6゜34′ R
木星 おとめ座13゜15′ R
土星 いて座15゜01′ R
天王星 おひつじ座21゜57′
海王星 うお座11゜40′
冥王星 やぎ座17゜26′ R
Asc おうし座11゜16′
Mc やぎ座25゜37′
ドラゴンヘッド おとめ座 18゜

 

 

 

 

今回の新月は牡牛座で起きます。

 

12サイン始まりの牡羊座の
次に位置する牡牛座は、地の不動宮になります。

 

牡羊座がこの世に生まれたばかりの赤ん坊であり、
火が象徴する精神であるなら、
牡牛座はこの現実世界を、五感で体感していく赤ん坊であり、
地が象徴する肉体と関連します。

 

牡羊座の季節には、早春の気配とともにいっせいに草木が芽吹き、
牡牛座に対応する4月末から風薫る5月の頃には、
色とりどりに花々が咲き乱れ、爽やかな新緑が目にしみる季節を迎えます。

 

牡牛座を太陽が通過するこの時期は、
生き物を育む不動の大地、豊穣なる大地の恵みを体感する時です。

 

しかし、今年はトランス・サタニアンがらみの牡羊座の新月の期間に、
大地が荒ぶり、変わりなく繰り返されるはずの日常を揺るがせ、
物資や住環境などの生活の基盤が脅かされる震災、
熊本地震が起きてしまいました。
今なお、余震が続く中ですが、この牡牛座の新月をきっかけに、
本当に少しでも早く、熊本や大分の皆様の生活が
いつもの日常に戻ることを、心からお祈り申し上げます。

 

今回の東京の新月図では、
サイクルの始まりを象徴する新月が、
やはり、スタート地点を表すASCの近くで起きます。

 

牡牛座の支配星であり、
自らのサイン(牡牛座)にあって強められている金星も、
12ハウス側ではありますが、ASCに重なります。

 

天王星と重なり、冥王星とスクエア(90度)であった
牡羊座の新月の次に起きる、今回の牡牛座の新月は、
あらためて、安全で安定した生活づくりについての意識が高まりやすく、
新たな一歩を踏み出していく心境になりやすい時でしょう。

 

また、新月にはゆるく牡牛座にある水星が重なり、
5ハウスにある木星、9ハウスにある冥王星とグランド・トラインを形作り、
11ハウスにある海王星とセクスタイル(60度)をとります。

 

新たな一歩を踏み出そうとする気運を感じる今回の新月は、
新月にからんで全体的にソフト・アスペクトが目立つため、
実際に、地の新月らしく具体的な行動を起こせば、
それがゆるやかな形で、新たな広がりをみせていく気配があります。

 

ただし、新月には、
土星が調整や訓練などを表すインコンジャンクト(150度)、
さらに、ASCの支配星である金星と、
DESの(副)支配星である火星もインコンジャンクトの配置となります。

 

また、新月の時点で、逆行しない太陽と月以外の8つの惑星のうち、
5つの惑星が逆行中です。

 

そのため、今回の新月はソフト・アスペクトが目立ちますが、
順風満帆の船出というよりは、いくつかの試行(調整)を重ねながら、
そろそろとスタートしていくような雰囲気です。
前述の火星と土星は、ともに第8ハウスにあり、
逆行天体も多いため、深層心理のなかで起きてくること、
水面下での動きなどに焦点を当てながら、行きつ戻りしつつ、
徐々に力強く大きな本流へと乗り出していくことになるでしょう。

 

新月以外のアスペクトでは、柔軟宮での木星(乙女座・5ハウス)、
土星(射手座・8ハウス)、海王星(魚座・11ハウス)のTスクエアが
重要なポイントになりそうです。

 

特に、新月後間もない9日に、木星が逆行から順行へと方向を変えつつ、
Tスクエアとなります。
木星と土星のスクエア、木星と海王星のオポジションは、
それぞれオーブ2度以内であり、混沌としたムードがありつつも、
時代の大きな変わり目のなかで、浮かび上がってくる分岐点を前にして、
1つの道を選んでいくような気配です。

 

これらの3惑星は、すべて今回の新月とアスペクトします。
そのため、ASCで起きる新月らしく、
新たな出発へと意識を向けつつ自らの意思で選択することで、
揺れ動く時代の波を乗り越え、
次の確かな、そして豊かな地平へと向かっていけるようになるでしょう。

 

少し先走りますが、次回の双子座の新月は、
この柔軟宮のTスクエアをグランド・クロス化する位置で起きます。
今回の新月で、しっかりと自らが踏みしめて立つ基盤、
意思の方向性を固めることで、
次回の柔軟宮のグランド・クロスの揺れ動く新月を、
より建設的に活かしていくことができるのではないでしょうか。

 

● 新月 ● (5月7日-)

ゴールデンウィーク明けの9日(月)に、木星の順行を迎えます。
自分のなかの「善」なる思いを、積極的に表現していきましょう。

 

全般的に、やや停滞ムードであった連休中との、
空気の変化を感じる人も少なくないかもしれません。

 

おって、牡牛座の金星が11日に木星とトラインをとります。
金星がつかさどる恋愛や人間関係、美や楽しみに関することについて、
追い風が吹いてきそうです。
特に、地のサイン(牡牛座、乙女座、山羊座)の人は、
遠慮するよりも、自分の欲に素直になるほうが、
(具体的な物だけに限らず)様々なうれしい贈り物を受け取れるでしょう。

 

△ 上弦 △ (5月14日-)

 

逆行中の水星が金星と重なりながら、冥王星とトラインとなります。
連休が始まった頃の4月29日から逆行している水星ですが、
この期間に、過去を振り返り、思いを新たにすることがあるなら、
復活への準備を具体的に始めてみるのもよさそうです。

 

金星が重なるため愛や人間関係などのテーマで、
冥王星が表す復活を意識する人もいるでしょう。
ただし、水星はまだ逆行中のため、
コミュニケーションは一方通行になりやすく、
復活の可能性について考えたり、
旧友やかつて縁があった人と話す機会をもったりするだけでも
いいかもしれません。

 

満月前の20日の深夜に、太陽が双子座に移動します。
移動した太陽は、射手座の火星とオポジション(180度)となるため、
急に、ザワザワと身辺があわただしくなったり、
こうしてはいられないといった
落ち着きのない気分になる人もおられるでしょう。

 

ただし、満月前の高揚期でもあり、
水星もステーション(留)の時期にあるため、
このタイミングでの思い付きの行動は、要注意。
深呼吸して、本当にそれが必要か、再考してみましょう。

 

○ 満月 ○ (5月22日-)

 

双子座の太陽と、射手座の月の間での満月です。
射手座の火星と重なる形で起きるため、いつもの満月以上に、
テンションがあがりやすそうな星回りです。

 

同じ日に、水星も逆行から順行へ戻りますが、
水星のスピードがかなり落ちており、
いつもより判断力が落ちやすいタイミングであるため、
このあたりは、軽挙妄動に注意したいところです。

 

ただし、4月末あたりから、熟考してきたこと、
自分のなかで明確に答えが決まっていることは、
シャンパンのコルクがポン!と飛ぶように、
抑えられずに、勢いよく実行に移していくことになりそうです。
水星は木星とトラインであるため、火星の情熱や勢いに加えて、
大きな広がりが期待できる時です。

 

24日には、金星も双子座に移動し、火星とオポジションとなります。
金星と火星は、恋愛と関係する惑星の組み合わせ、
そして、オポジションは自分と相手(他者)と関係するアスペクトであるため、
このあたりは、恋愛(人間関係全般も含む)に関して、
印象的な出来事が起きそうな星回りです。

 

新月のときに、金星と火星はインコンジャンクトであったので、
この2週間のあいだに、なんらかの関係性の調整をしてきた人は、
このあたりで、真正面からそのテーマに向かい合うことになるでしょう。

 

また、この期間に、木星と土星がタイトなスクエアになります。
性質の違う社会天体のスクエアは、時代のひとつの転換点を象徴しますが、
個人レベルでも、社会のなかで暮らしていくうえでのふたつの選択肢を
意識しやすいでしょう。

 

▽ 下弦 ▽ (5月29日-)

 

下弦になる前の27日に、逆行中の火星が射手座から蠍座へ移り、
満月あたりから始まった勢いある流れが、徐々に沈静化していきます。

 

ただし、太陽と金星は、柔軟宮のTスクエアと
アスペクトする方向に進んでいくため、
必要以上に、自分を抑えて周囲や相手の状況にあわせようとすると、
意図しない形で、状況が混沌となりそうです。

 

また、流れにあわせるうちに、いろいろ手を広げやすい星回りであるため、
この時期は新月前らしく、断捨離の気持ちで、
不要な混乱からは身を引くことを意識していきましょう。

 

また、神経的な疲労やストレスを感じやすいときなので、
あまり、先行きについてあれこれ考えすぎず、
もし迷いや悩みがある場合は、焦って解決をはかるより、
状況がすべてクリアになるまでは、事態を静観することも必要でしょう。

 

執筆者 【天音 絢文 プロフィール】  

 

天音 絢文

 

 

 

 

 

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