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2021/11/18

コロナ禍におけるメンタルヘルス対策

コロナ禍が可視化した社会の矛盾

前回のブログ「私のニューノーマル」では,コロナ禍における好もしい生活様式・行動の変容をとりあげました。おうち時間を有効に使うことができれば自粛生活もわるくないのではないか――そんなお話をさせていただきました。

今回は真逆の視点から見つめてみたいとおもいます。

リモートワークが普及し,おうち時間が長くなったことにより,ネガティヴな社会問題があれこれと顕在化するようになってきました。家族が一緒に過ごす時間が長くなるに伴い,DVや児童虐待などが増えてしまったという報告があります。また,オンライン飲み会が広まったことにより,アルコール依存症患者が急増したというのも話題になりました。
そして日本はもう30年来経済成長をしていないどころか確実に衰退している斜陽国家ですが,コロナ禍はそれを明瞭に可視化しました。貧困や格差が浮き彫りにされ,多くの人々が生活苦に喘いでいます。さらにジェンダーギャップ――男女の賃金格差は従来から指摘されていることですが,これらがまったく改善されてこなかったことから女性に特有の貧困問題が生じています。不本意ながらも生活のため水商売や性風俗店などで働かざるを得ない女性が数多く現れました。経済的理由によって生理用品が購入できないという人たちも少なくありません。

コロナ禍は人間関係の組み替えを促している

感染防止対策として一般化した“ソーシャル・ディスタンス”ですが,これは非常に意味深長な言葉だとおもいます。
人間が抱える悩みのほとんどは人間関係の諸問題に集約されます。他人とどのようにつきあっていくか。適切な距離をどのようにとり,また修正や維持をしていくか――これらがうまくいかないから悩むのです。コロナ禍は人間関係の見直しと再構築を提起しているのではないか。もしこれが神が人類に与えた試練なのだとしたら,人間関係の組み替えとそれを通じての成長を示唆しているのではないか――私はそのようにかんがえています。

「不要不急の外出は控えよう」となれば,あえて欲して会おうという人は厳選されることになります。プライオリティをつけて選別する――その結果,自分にとって本当に大切な人はだれなのかが見えてきます。
一方で,家族はどうでしょうか。親子には血のつながりがありますが,夫婦は本質的には他人です。赤の他人が密な時間と空間を共有することが負の感情を増幅させ,ひいてはDVにつながると見ることもできるでしょう。血のつながりがあればあったで,負の感情は倍加するかも知れません。社会を構成する最小ユニットである家族でさえ,コロナ禍はその意義の見直しを迫っていると言えます。

自己責任論をぶっとばせ

人間が抱える悩みのほとんどは人間関係の諸問題に集約されると前項で述べました。そしてそれらは2つに大別できます。

  • 自分でどうにかできること
  • 自分ではどうにもできないこと

自己責任論がはびこる現代日本ですが,貧困や格差は,本質的には自分でどうにかできることではありません。ある日突然会社が倒産する,病気や怪我で働けなくなる――そんなことはだれの身にでも降りかかり得ることです。「私が貧乏なのは私の努力が足りないからだ」そんなふうに自分を責めて追い詰めていくと,人間は病みます。そしてもちろん,他人に責められるべきものでもありません。ためらわずにセーフティーネットを活用してください。なに一つ恥じることはありません。

2つの“適応”のバランシングがメンタルヘルス

自分でどうにかできることもたくさんあります。社会生活を営むうえでは一定の協調性が求められますが,周囲の環境や他者に過剰適応することもトラブルの原因となります。心理学では“適応”は2つに分類されます。

  • 外的適応:家庭・学校・職場など社会や現実の要求に応じて自分を変えていく
  • 内的適応:幸福や満足を得て心的状態を安定させる

外的適応が過剰となっている状態がいわゆる過剰適応です。したがって,内的適応によってバランスをとる必要が生じます。これがメンタルヘルスの基本です。リモートワークは家庭と職場とを一緒にしてしまっているため,それぞれ異なる外的適応を同じ空間で要求されるので負荷が大きくなります。自粛疲れ,コロナ疲れはこれが原因です。

幸福や満足と一口に言っても,そのありようは多種多様です。自分にとってなにが幸福なのか,どうすれば満足なのか――それを正しく見極めている人は実行すればよいでしょう。時間や空間の制約があるかも知れませんが,それらを生み出すよう「どうにか」してみてください。幸福や満足を見極められていない人は,一度占い師にご相談されてみてはいかがでしょうか。私は基本的に,幸福や満足というものはご自分で見出さない限りご納得はできないのではないかという立場でおりますが,そのお手伝いはできるかと存じます。

占星術によって“本当の自分”を知る――自分でも気づいていないような自分の側面を知ることで,人生の力点をどこに置くか,軸脚をどこに定めるかが見えてきます。なにが幸福となり満足となるか,それはその先におのずと導かれるかとおもいます。お待ちしております。

 

>>>『コロナ禍におけるメンタルヘルス対策』~2021年8月のブログテーマ~

 

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