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2022/06/16

百戦殆(あやう)からず~限界突破のために

頑張っても結果が出ないという“限界”

6月のブログテーマは「私のブレイクスルー」すずきふみよしが提案させていただきました。

人間はだれしも自分の限界を感じる局面があるかとおもいます。そこをどうやって突破するかが人間の成長のうえで大きな課題となります。以前のブログで「人間が抱える悩みのほとんどは人間関係の諸問題に集約される」「それらは『自分でどうにかできること』『自分ではどうにもできないこと』の2つに大別される」と述べました。自分の限界というのはおもに前者に相当するでしょう。自分でどうにかできること,のはずなのだけれど,いかんせんうまくいかない——こんなジレンマを抱えた状態が“限界”であると定義できます。

自分でどうにかできることのはずなんだから,頑張ればよい,努力で改善できる——そうかんがえる人も多いでしょう。しかしものごとはそんなに単純ではありません。頑張っているんだけれど,努力しているんだけれど,それでも結果に結びつかないというのが限界状態なのです。こういう状態に陥っているときに「頑張れ」という励ましの体を装った言葉はナンセンスです。

これもまた以前ブログに書いたことですが,私は中高生のときは器械体操部で,練習しても成果が上がらないという悶々とした時間を長く過ごしました。再掲しますが,当時先輩から頂戴したアドバイスは「いまは『いくら練習してもできねぇなぁ』っておもってるだろうけど,これがある日突然すこーんと抜けたようにできるようになる。そうなると,いろいろなものが全部つながって一気にできるようになる。だからとにかく頑張れ」でした。結局は「頑張れ」なわけですが(笑)先が見えているとなればモチベーションに違いが出ます。

ブレイクスルーを生み出す3つのヒント

このエピソードから得られた,いわば“ブレイクスルーのヒント”をあらためて箇条書きでまとめてみましょう。

  1. 結果が出ていないのはまだ成長途中だからであると認識すること
  2. ゴールのビジョンをもち,自分の成長プロセスを客観視すること
  3. 無理に頑張るよりはまず続けること。継続は力なり

1) 結果が出ていないのは努力が足りないのだ,だからもっと頑張らなければいけない——焦りからこういう短絡な思考に陥りがちですが,そこから脱却する必要があります。努力が結果に結実するためには相応の時間がかかるのです。努力が足りていないのではなく時間が足りていないのです。まずはこんなふうに視点を変えて現状を捉え直すことが必要です。また結果が出ていないことに苦しんでいるのはだれよりも当の本人です。そこに頑張れと声をかけたところでなんの気休めにもなりません。

結果が出るまでにまだじゅうぶんな時間が足りていない——そう認識できたら次に重要なことは,努力した分だけは確実に向上しているのだという認識をもつ/もたせることです。私の場合でも,先輩のアドバイスどおり,本当にある日突然できるようになったわけですが,それはあした来るかも知れませんし1年後になるのかも知れません。そこが見えないゆえにモチベーションの維持が難しいのですが,結果が出ないからと言ってやめてしまえばそれまでです。突然できるようになるその日を信じてやるしかないのですが,まずは現状認識として間違いなく成長しているのだという意識をもつことが必要です。いわば自己暗示ですが,これは精神衛生上にも大変有効です。

2) 先輩の言葉が大きな救いとなったのは,「できねぇ」と壁にぶつかり悩んでいるのは,自分だけではなくだれしもそうだと理解できたからです。そのように相対化して客観的に見ることが努力の継続を可能にします。そしてそこには「ある日突然」という明確なゴールのビジョンが伴っていました。流れるように技を組み立て演技している先輩も最初からそうできたわけではない,「できねぇ」だったのが練習を重ねてできるようになった,しかもある日突然に——私は牡牛ですのでこうした経験談には強い説得力を感じますし,自分もそうなれると信じることができました。

3) 結果が出ていないのは努力が足りないからだと短絡的にかんがえてしまう“頑張れ教”の人は,頑張ったらその分だけ即結果に結びつくものだとおもいこんでいます。上記のとおり,結果が出るまでには時間を要します。自分を追い込むことはもちろん必要ですが,場合によりけりです。中長期的な視点で時間がかかるものだと割り切って,自分のできる範囲内で継続するということがまず大事です。無理に頑張っても長続きしません。ここぞというときに頑張ってスパートをかけましょう。

限界突破に年齢は無関係

中高生のときの部活の想い出からブレイクスルーのヒントについてお話ししてまいりました。40年も前に得られた知見はいまもなおこのようにして有効ですし,そのマインドで私はさまざまな限界突破をしてきました。とりわけ楽器演奏にそれは顕著ですし,占星術に関してもそうかも知れません。さらには趣味など自分が関わるあらゆるものごとに応用が可能だとおもいます。私はほとんど無趣味でおもしろみのない人間だと自称しておりますが,下手の横好きでeスポーツをよくやっています。イマドキ風の言い方をしましたが,要するに対戦型の格闘ゲームです。実は体育会系寄りでしたと以前申し上げましたが,オタクっぽい性質もあります。

eスポーツは脳を活性化させ認知症予防効果が期待できるとされ,高齢者の競技人口も増えています。とにかく素早い反射神経が要求されますが,相手の攻撃をガードして反撃に転じる際にどの技が確実に決まるか(確定反撃;確反と言います)を理解する情報リテラシー,相手のプレイスタイルを把握する観察力,対戦における駆け引きを読み合う推理力,技を連続させてつなぐいわゆるコンボの組み立てに必要な構成力など,実は非常にさまざまな領域での知力が求められます。これらを総合して納得の行く対戦を成し遂げたときには,ある種良質の即興演奏を演りきったときに近いような高揚感があります。

対戦ではしばしば「何度挑戦しても勝てねぇなぁ」という難敵が現れます。対人のみならずコンピュータ相手の対戦でも同様です。なかにはコンピュータが明らかに後出しをしてくるような,人間には不可能なズルをやってくるような場合もあります。しかしいずれにしても,どんな場合でも,必ず対策があります。どんなに強いプレイヤーにも弱点はありますし,後出しでズルをしてくるならさらにその裏をかけばよいのです。「勝てねぇ」「汚ぇなぁ」と嘆くのは構いませんが,それで投げ出してしまったらそれまでです。勝つためにはなにをすべきかをかんがえる,相手を見極める——これがブレイクスルーにつながるのです。私は先月56歳になりましたが,2か月前よりeスポーツが強くなったとおもいますし,2年前よりギターがうまくなったと自認しています。年齢に関係なく人間は成長できるのです。

占い師をご用命になるというのは少なからず限界を感じているような場合かとおもいます。他人と競い合うようなものごとにおいては相手を知ることが重要ですが,それ以上に自分のことを知ることが大切です。占星術はそのための非常に有効な手段となります。一度お話ししてみませんか。お待ちしております。

 

『私のブレイクスルー』~2022年6月のブログテーマ~

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