牡牛座の新月ホロスコープ｜2021年5月12日04時00分（東京）

新月の星読み| 牡牛座の新月図リーディング

新月は、地球から見て太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
新月図リーディングでは、新月を太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日と考え
新月図（ホロスコープ）から次の新月迄（約4週間）のテーマを読み取ります。

ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。

2021年5月12日04:00、牡牛座22度（数え）で新月です

新月図や満月図は、その時期の世の中の風潮を表し、
時代の潮流を象徴する大惑星のアスペクトは人の心の深い部分を揺さぶっていきます。

今回の新月は、牡牛座で起きます。
牡牛座的なテーマに光を当てて、意識的に取り組むことで、
新月（発芽）から満月（開花）へと、
それぞれの形で成長（生長）のステップを踏んでいきやすいタイミングです。

牡牛座の新月～改めて安定・安心な暮らしへの意識を高めるとき

今回新月が起きる牡牛座は、現実的で、安定を重視する地の不動サインに属します。
日々繰り返される生活にしっかり根付きながら、着々とマイペースに進むサイン。

堅実である一方、金星を支配星にもつサインらしく、生来の五感に恵まれやすく、
心豊かに衣食住や感性を活かした趣味生活を楽しんだり、
お金に関するセンスに優れたりするサインでもあります。

春の盛りの4月末から5月末にかけて、牡牛座を太陽が通過するこの季節は、まさに春の盛り。

新年度・新学期の慌ただしさが一段落つき、
あらためて、日々の生活に目を向けたり、自然に親しんだりする機会も増える時期です。

日本では、ゴールデンウイークと重なり、
多くの人々が穏やかな陽光のなか、のんびりとリラックスしながら過ごしやすいときですね。

残念ながら、現在の日本は、レジャーシーズンという言葉や、
のんびりリラックスという雰囲気とは、ほど遠い状況にあります。

けれども、こんな時期だからこそ、牡牛座の新月らしく、
何気なく繰り返している日々の生活に目を向け、
安心して生きていくために、安定・安全な暮らしを守っていくために、
今、自分ができることを、改めて意識してみたいタイミングといえるかもしれません。

2021年は、牡牛座の天王星と、土星がスクエアを形成するため、
経済的な再構築がテーマとして浮上しやすい年です。

牡牛座の新月をきっかけに、自分と「お金」の関わりについて、見直すのも良い時機です。

今回の新月は「死と再生」の星・冥王星とトラインとなります。
冥王星は、究極の状況からの復活を示唆する星。

さまざまな形で、苦境に立っている方も少なくない世相のなか、
まさに今の究極ともいえる状況から、生活や経済を立て直していくことに、
それぞれの皆さまの立場で、取り組まれていくのにふさわしい新月です。

とはいえ、
今回の新月はハードアスペクトを持たず、冥王星とトライン、海王星とセクスタイル。

ある意味、大きな運命の流れのなかで進んでいく時期、
過剰に肩肘はることなく、牡牛座らしく地に足をつけつつ、
マイペースに、そして長期的な視野に立って、コツコツと進んでいきたい新月です。

変革のテーマが強調された東京の新月図

トランスサタニアンの冥王星・海王星とアスペクトする今回の牡牛座の新月は、
運命ともいえる大きな流れの中で、心豊かに暮らせる（そして文字通りの豊かさも含めて）
安全・安心な生活、安定的な経済状況の実現のために、
根底から意識を変えて、本腰を入れて取り組む時機であることが、示されています。

海王星がからむので（東京の新月図では、弱者の救済と関連する12ハウス）、
困っているときの助け合いの精神も、発揮されやすい配置です。

一方、この一ヶ月間の日本全体の状況を象徴する、東京の新月図は、よりドラスティックです。
1ハウスに新月。アセンダントも牡牛座なので、牡牛座のテーマが強調されています。

そして、そのアセンダントには、急激な変革を表す天王星。
また、新月とトラインとなる冥王星は、政府を表す天頂（MC）に重なります。

「待ったなし」の状況にある現在の日本。
この時期、国民生活に影響する、思い切った施策が打たれる可能性もあります。

国の印象を表すアセンダントに、天王星が重なっているため、
たとえば、オリンピックに関することなど、対外的なイメージに関することかもしれません。

マスコミを表す3ハウスにある火星が、この天王星とセクスタイルなので、
なんらかの世論が後押しになって変革が引き起こされたり、
または、この変化によって、さらなるマスコミの報道過熱につながったりする雰囲気も。

また、天王星とスクエアになる土星も、政府を表す10ハウスにあります。

土星は、MC（山羊座）を支配しており、やはり、新月からの一ヶ月間に、
政府の思い切った施策や方向転換といった動きが起きやすそうな図に思えます。

いずれにしても、新月は、国民を表す1ハウスにありますし、
国民生活の再生（冥王星）に向けての動きになることを、期待したいです。

また、水星や金星の個人天体は、双子座にあります。
水星は縁の拡大と関連するドラゴンヘッドと重なり、
経済を表す2ハウスにあり、10ハウスにある土星とトライン。
経済の活性化につながる政府の施策も期待したいところですね。

個人的な立場では、世の中の動きに敏感になり、
情報を積極的に活用することが、経済状況の安定に役立ちそうな配置です。

双子座と同じ風のサインの水瓶座には木星がありますが、新月の二日後の5月14日に魚座へ。
7月末まで魚座に滞在したのち、再び水瓶座に戻りますが、
いったん木星がサインを変えることで、世の中の流行や風潮に変化が生じそうです。

アングルにトランスサタニアン（天王星、冥王星）が重なる新月図といい
木星のサイン変化といい、今回の新月は、
世の中全体の風潮の変わり目になりそうな気配をひしひしと感じます。

5月12日（新月）から5月26日（満月）までの星模様（トランジット）リーディング

●　新月　●　（5月12日〜）

大惑星の土星と天王星がハードアスペクト（スクエア）ですが、
その他の惑星のアスペクトは、全体的に温和な配置にあるので、
新月以降の新鮮な勢いのままに、いろいろ試してみるのに良い折でしょう。

木星が風のサインを去る直前の5月14日朝までは、
双子座に水星、金星、ドラゴンヘッドが集まっているので、
（5月12日21時42分からは、月も双子座入り）こまめに情報を集めたり、

水瓶座木星らしく、同好の士が集まるオンラインの集まりをチェックしたりすると、
牡牛座太陽にふさわしい生活に役立つ情報だけでなく、自分の楽しみにもプラス効果あり。

木星が魚座に入り、5月15日10時30分に月が蟹座に移動したあとは
心を揺さぶられる感性の世界にトリップ。

太陽と海王星はセクスタイルなので、アートに関する趣味や、
また、スピリチュアリティな世界の探求にはまると、
心が豊かに広がっていく思いを味わえるでしょう。

5月17日21時43分月が獅子座に入ると、不動サインのハードアスペクトが焦点化されます。
水星も海王星とスクエアになりつつあるので、思い込みの激しさに気を付けたいとき。

それを逆手にとり、獅子座の遊び心や、水星・海王星の想像力の豊かさを活かして、
創作の世界に没頭してみると、壮大な気分を味わえるかもしれません。

△　上弦　 △　（5月20日～）

獅子座の月と、牡牛座の太陽の間で上弦です。
太陽と月と魚座の木星の間で、Tスクエア。

向上心が、現状を突破していくエネルギーに変わるとき。
新月から上弦の時期までに、身近なところで試していたことは、
より大きなステージ上げるべく、ギアを入れていきましょう。

上弦の翌日の5月21日に、太陽が双子座入り。

軽やかに動きまわりながら、
情報のやり取りをし、人と人の間をつないでいく気運が高まります。

ただし、太陽と木星は柔軟サインのスクエア。
また、水星も海王星とタイトなスクエアになるため、
不安定さが強調される配置となります。

噂や信頼できるかどうか定かでないネット上の情報などに気を取られて振り回されたり、
メンタル的にナイーブになったりしやすい星の配置です。

この時期は、話半分に楽しむぐらいの態度が正解でしょう。

5月23日昼前あたりから、水星と海王星のスクエアは分離に入り、
太陽と木星のスクエアも離れていくことで、この状況は徐々に解消されていくでしょう。

また、5月23日は、土星が動きを止めて、順行から逆行へ転進。

2020年12月に土星が水瓶座入りしてから強まっていた流れは、見直しのフェーズに入ります。

同じく2020年12月に水瓶座に入った木星も、魚座に移った直後のため、
この半年弱、挑戦してきたことや壁を突破しようとしてきた試みがある人は、
しばらく手を緩め、この半年の成果を棚卸しながら、
木星が再び水瓶座に戻る7月末まで、じっくり見直してみるタイミングを迎えます。

⇒　新月のクリスタル・メッセージを読む

次回、5月26日の満月メッセージは、5月25日23時に公開します。
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執筆者　【天音 絢文 プロフィール】　　

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—- 新月とは —-
地球から見て、太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
旧暦（陰暦）では新月から1ヶ月がはじまります。
占星術では、太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日
として、その月のテーマを読み取るときに用います。