魚座新月のホロスコープ｜2024年3月10日18時00分（東京）

３月は誰にとっても人生の転機

執筆者　【Graha（ぐらは） プロフィール】　　

所属：東京・代々木店、オンライン支部

ツール：西洋占星術

占星術カウンセリングと
ホロスコープ・リーディング・セッション（西洋占星術の個人レッスン）を提供しています。

新月の星読み｜魚座の新月図リーディング

新月は、地球から見て太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
新月図リーディングでは、新月を太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日と考え
新月図（ホロスコープ）から次の新月迄（約4週間）のテーマを読み取ります。

ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。

新月の星読み｜魚座の新月図リーディング

2024年3月10日に魚座の21度（数え）で新月を迎えます。
時間は18時、夕方の新月です。

心に新しい核となる精神、スピリットを取り戻したならば、
真の豊かさへの気づきと、着実な一歩を踏み出す勇気を得るでしょう。

3月は誰にとっても人生の転機です。卒業や別れ、新生活や新年度の準備に追われます。
今回の新月は「さようなら」と「初めまして」の新旧のバトンの切り替わりに応じて
今後の展開、未来が一変する可能性があります。

魚座は12サインの最後に位置し、ものごとの終馬を象徴しま支す。
水のエレメントで柔軟サインの魚座は、すべての物事が大海に流れ込み
人間の所業は、混沌の渦によって溶かされてしまいます。形を失うと同時に、
浄化され循環する、自然の大きな力による生命現象や人知を超えた世界を知るのです。

この世の実相は、さまざまな思惑が渦巻く複雑系です。
その本質を見抜くセンスと度量が必要でしょう。

今は、あなたを取り巻く社会や人間関係を通して、
内面では自分にとって何が大切なのか、何を求めているのか、
どのように生きて行きたいのかを模索し、精神性が高い状態です。

分らないことは分からなくていい、不安にならなくていい。
分らないことは、分からないままに、白黒はっきりさせようとせず、
臨機応変に流れに乗るように行動してみること。

光へと向かう選択なのか、闇なのか、喜びをもたらすものか、苦しみか、
囚われを手放し、緊張をゆるめ、許しの境地に至り、
より大きな視野で物事を見つめるならば、もっと楽に生きることができるはずなのです。

新月にアスペクトする天体に注目しましょう。

新月は牡牛座の天王星とセクスタイル（60度）をつくります。
「水のサインの魚座」の新月に、「土のサインの牡牛座」の天王星は、
真の豊かさへの気づきと、着実な改革への一歩を踏み出す勇気を発揮します。

何が大切なのか、何が必要なのか、これからの準備に必要な具体的なことが見えています。
そのためにすべき行動や手段について、新しい発想で取り組みましょう。

大地の豊かさ（牡牛座）は、地中の微生物（魚座）にあるように、豊かさの正体は目に見えません。
人の健康や免疫力の鍵を握るのも「腸活」と言われるように腸内細菌にあると言われていますが
腸内の状態は内在する豊かな土壌とも言えるでしょう。

大切なもの、自然の叡智は、足元に、自分の中にあることに気づきを深めるのもよいでしょう。

新月は7ハウスを通過した位置にあり、対人関係を示す西の地平線に位置します。
日没後の新月の配置も、やはり物事の終わりを意味します。

世界で、社会で起きていることは末期的であり、政府や代表者たちの存在価値や、
権威が失墜し、崩壊していくのを見ています。

彼らや、あなたが頼りにしている存在、パートナーシップの場面で、
彼らの言動や、その意志の所在について注意深くみる必要があるでしょう。

その終わりのプロセスに付き合うこと、亡くなっていくものに寄り添うこと。
手助けすること、救済すること、終活、不要な物を処分すること。
現実の問題として、細々とした案件に動くことが求められるかもしれません。

相手次第で、あなたの選択次第で、向かう方向や結果が変わりやすいでしょう。

7ハウスで海王星とコンジャンクションする牡羊座の水星は、アセンダントとMCの支配星です。

新しい発想が直観としてやってくるでしょう。
思考のチャンネルが変わり、直観が働き、相手を見抜くセンス、感性が強化されるでしょう。

世界の出来事や、人間関係からもたらされる、不安や動揺、疑念など、
求められる案件に対する受け止め方、対処の仕方など情報の処理能力が問われるでしょう。

AIを悪用した詐欺やフェイク情報が横行しはじめています。
どんな情報にしても、飛び込んできたメッセージを自分の感性を通して受け止めましょう。

新月のサビアンシンボルは、魚座21度「小さな白い羊と子供と中国人の召使」

心身に付着した垢、人生を縛る複雑な理屈や建前など、
もろもろのストレス、呪縛から脱するためにチャンネルを変える時です。

命の本質ともいえるスピリットとつながるために
超自然的な存在～精霊に導かれることを示すシンボルです。

純粋で無垢な子どもが、白い子羊に導かれるように後を追います。
さらにその後を見守る召使がその後に続きます。
召使は、白い子羊と子どもの行動に介入せず、いわば審神者の役目として登場しています。

子どもの頃、純粋な好奇心に動かされ、小さな虫や生き物は友達だったはずです。
それに対して、現代の文明文化のありようはあまりに複雑です。
貨幣経済によって社会が成り立ち、労働に明け暮れ、教育と高度な情報化社会…

この世の垢や、自分を縛るもろもろの呪縛から脱するチャンスです。
柔軟で素直なこころと光を取り戻し、新たな時代の対岸へと泳ぎ切りましょう

約二千年スパンの変化：魚座の時代から水瓶座の時代へ

地球の歳差運動（約26,000年の周期）によって
春分の日に太陽の方角にある星座は変化していきます。
約26,000年かけて12星座をめぐっていくのです。

そして現在は
約2,166年続いた魚座の時代から水瓶座の時代への移行期にある、という説があります。

現在、時代変化の波が地滑りのごとく加速しているのは
トランジットの冥王星が水瓶座に移行した、というだけでなく
歳差運動が起こす約二千年レベルの変化が地球に起こっているせいかもしれません。

不要なもの、時代に合わない、これまで社会の内部で巣食っていた悪習慣や
不平等や搾取、権力支配構造が崩れ去りつつあります。

この世は、表の世界と裏の世界、善悪も、醜いもの美なるもの、
神聖なるものも、世俗社会も、至高な精神性も、欲得にまみれた俗事も、
そのすべてが表裏として存在し、奇怪に入り混じる複雑系の世界です。

私たちは魚座時代の終焉にあって、その体験をしています。
あなたが何か特定の価値観に肩入れして他を否定するなら
この魚座時代の魔法にかかっているのかもしれません。

これからの水瓶座時代とは、こうした魚座時代を象徴する宗教などによって
犠牲を強いる幻惑的な価値観から目覚め、自立と自由を獲得することではないか。

真実を求め、魂の本質である自由と創造のよろこびに生きること。
それは、きっとヒューマノイドとしての本来のありようの元に還ることでしょう。

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