天秤座の新月(金環日蝕)リーディング(2024年10月3日) by Graha
天秤座新月(日蝕)のホロスコープ|2024年10月3日3時49分 (東京)
新月の星読み|天秤座の新月図(日蝕図)リーディング
新月は、地球から見て太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
新月図リーディングでは、新月を太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日と考え
新月図(ホロスコープ)から次の新月迄(約4週間)のテーマを読み取ります。
ただし、日蝕の影響力はもっと長く、その効力は半年以上といわれています。
ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。
執筆者 【Graha(ぐらは) プロフィール】
所属:東京・代々木店、オンライン支部
ツール:西洋占星術
占星術カウンセリングと
ホロスコープ・リーディング・セッション(西洋占星術の個人レッスン)を提供しています。
2024年10月3日に天秤座の11度(数え)で日蝕を迎えます。
時間は夜明け前の3時49分です。
金環日蝕という天文イベントですが日本では見られません。
日蝕の影は、南太平洋のイースター島から南米のチリ、アルゼンチンのエリアへと抜けていきます。
日蝕は社会の潮流に変動を与えるため、
今後のシナリオが大きく書き変わる可能性があり、これまでとは違った展開を見せるでしょう。
カードゲームがシャッフルされるように、エネルギーが攪乱し、ゲーム展開が変わるのです。
国際情勢などのパワーバランスの変転、各分野のトップ層など、人の動きに要注目です。
平和であること、命の安全と豊かな生活をつくりだすこと、
大切な土台を守るために立ち上がり、未来に向けた行動を開始するときです。
横につながりを拡げ、強固にしていく重要な局面です。
秋分(9月22日)の11日後に迎える天秤座の日蝕です。
今年度の山場に入り新たな展開を見せるでしょう。
これまであなたサイドで行ってきた活動を、外に向かって放つときがやってきました。
それは春に開始した活動や、目指してきたこと、さらにはもっと以前から考えてきたことです。
7番目のサインである天秤座に太陽がある期間は
あなたの望み、努力の成果や評価が表れる時です。
つたえたい人、会いたい人、あなたにとって必要な出会いは何でしょうか?
あなたの行動によって、新しい幕が上がります。
風の活動サインの天秤座のテーマは「平和」です。
平和は、その土台となるすべての人間関係
社会的交流やパートナーシップによって実現します。
結婚や友好な関係、平和外交など同盟や協力関係によって結ばれ
天秤が意味する利益がつり合った関係や取引に関連します。
Win-Winの関係を築くことです。
他者と「出会う」という新たな体験を通して
人生のストーリーは展開していきます。
現代社会では様々な場があり、文化があり
世渡りを通して多様な人間模様を見るのです。
「百聞は一見に如かず」
そう、直接に会わないとその良し悪しはわからないのです。
直接会うこと、リアルに接すること、本物に出会う体験ほど大きなことはありません。
それによって勝手な想像、妄想、憶測が払拭されるのです。
私たちは高度情報化社会の中で、多様なコミュニケーションを交わしていますが、
頭でっかちになり、仮想空間のなかで多くの時間を費やしています。
握手したり、ハグしたりすることの意味は何でしょう?
相手を受入れる姿勢、もてなす行為など態度を示すことで
平和的な関係の土台をつくるのでしょう。
平和の土台は、交流を通して立場や個性による「違いを理解」すること、
相手を「尊重」する姿勢、といったフェアな関係であり、そこに優劣や上下関係はありません。
この日蝕にアスペクトする重要な天体は、水星と火星です。
天秤座の水星はコンジャンクション、蟹座の火星はスクエアをつくります。
知性(水星)と行動力(火星)が両輪となって、新しい展開を創り出します。
知恵を働かせ、交渉するなど、関係改善に向けて戦略的になります。
話しにくいテーマやタブーとしてきたことにも、オープンになり、
一歩踏み込んで、話し合うことの必要を感じるでしょう。
背景には、もはや期待できない現状への危機感
現社会システムに従属した生き方から脱却すること
すべての人にとってのこれまでの生き方からの終活があるからです。
変動の要因が介入する事態への対処、不仲や分断を引き起こすような出来事や、
降って湧いたように新しく出現した人物など、出会いに注意してください。
公開討論、家族会議、仲間との意見交換など
それぞれの場で、話し合いの機会を増やしていくことが大切でしょう。
理解を共有すること、今起きていることへの「なぜ?」と「未来創り」に向けて、
積極的に行動することで、新たな物語が創られていくでしょう。
火星は水星と太陽へのハードアスペクトに加え
土星と金星の水サインによるグランドトラインを結び
さらに農耕の女神セレスを介してカイトをつくります。
10月6日に形成される水星と火星のスクエア
10月14日に形成される太陽と火星のスクエア
をピークに緊張感が続くでしょう。
新月から上弦、満月へと目まぐるしい動きと加熱したムードが広がるでしょう。
断定的で攻撃的な言動として表現されやすいので、冷静さを意識しましょう。
大切なものを守るため、命を守るための戦いであり、自己防衛の手段であり、
家族を守る、地域や民族を守る、子どもたちの未来のための戦いです。
共感がつながりを呼び、どんどん拡張していくでしょう。
男性も女性も役割の違いを尊重しながら協調の輪に加わっていきます。
横につながるコミュニティの創世など、組織化する傾向により、
一般市民の活動が、市民運動となって大きな勢力を生み出すかもしれません。
日蝕は2ハウスで起きます。
前回の新月(9月3日)は10ハウスで起き、今回の新月までに、
日本において代表者が変わり、選別というイベントが起きました(注1)
注1)
自民党の総裁選(2024年9月27日:石破茂氏が新総裁に)
立憲民主党の代表選(2024年9月23日:野田佳彦氏が新代表に)
前回の新月から今回の日蝕までの流れが示す変動テーマは
政府・代表者による財政、経済政策に関連するでしょう。
代表者が変われば、株などの相場に反応がダイレクトに表れることからも分かるように、
国の財政状態や景気、国民が手にする賃金、収入に大きく影響しますから、
これまでとは異なる展開になっていく可能性が高く、注意深く見ていく必要があるでしょう。
太陽は12ハウスの支配星であり、時間と場所に制約されないこの空間の動きは、
見えない所で働いているため、誰にも予測や制御はできません。
代表者の意図や目的は公に示されないことを示し
見えない所で動かされていることを示唆します。
制御不可能なネット上の反応や情報からの影響も含むでしょう。
また、不測の事態に関連する配置のため
妨害やテロなど、見えない攻撃などのリスクが想定されます。
公務員などが行う、すべての人に対する福祉やサービスの分野
社会の救済に関連する分野に対する積極的な政策にも関連するでしょう。
注目したいところです。
始まりを象徴するアセンダントは乙女座。
目指すところを示すMCは双子座です。ともに水星が支配します。
言動や取引、知恵や戦略によって状況が変化しやすい傾向です。
流動的に変化する傾向を示しますから、固定観念を脱ぎ去って、
今、社会で何が起きているのかに関心を持ちましょう。
変化や世の中の動きは、
あなたのこれまでの働き方を考え直すきっかけを与えています。
経済にしても、国の制度にしても、社会を支えている主役は国民ですから。
あなたの考えひとつが社会環境を変えていく力となるわけです。
この日蝕図のトップの位置(10ハウス)にあるのは双子座の木星です。
実力を示す度数域にありながらノーアスペクトです。
双子座の木星は、「風の時代」を進めるセカンドランナーです。
今は、その気になればすぐに始めることができる。
誰もが、安価に、自分の実力を発揮できる、そうしたツールや機会が巷に溢れています。
街頭演説でも、路上ライブでも、トークイベントでも
それこそ全国各地で展開することができます。
若いパワーによる活性化、スタートアップの成長が促進され
産業や文化、各分野の世代交代が進んでいくことを期待したいところです。
個性発揮、自己発信で活動を広げる光った人物が目立つでしょう。
そういった人材が社会を活性化し、新しい時代の空気を創り出すでしょう。
双子座の木星が10月9日から逆行します(~2025年2月4日まで)
社会全体が停滞する期間に入ります。
世直し効果による不正やアンモラルな案件のあぶりだしが再び起き
スキャンダルや、不正の発覚など、スルーできない社会問題に向き合うことに。
双子座の木星のテーマは、教育現場や言論の問題です。
AIやSNSのさまざまなプラットフォームに関する情報リテラシー、
ゲーム中毒や若年層に発生している問題など、さまざまな社会問題が出てくるでしょう。
競争意識を原因とした不適切な手段による事件なども見るでしょう。
木星逆行期間は、長い期間になりますが、判断力を鍛えられる期間でもあります。
社会や世界で起きていることをしっかり理解し
『自分で判断し自ら行動する』風の時代の知恵を身につけていきましょう!
→ご参考記事:双子座の木星の影響と活かし方
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