おうし座新月のホロスコープ｜2025年4月28日 4時31分 （東京）

おうし座新月の星読み｜おうし座の新月図リーディング

新月は、地球から見て太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
新月図リーディングでは、新月を太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日と考え
新月図（ホロスコープ）から次の新月迄（約4週間）のテーマを読み取ります。

ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。

執筆者　伊藤スミレ【プロフィール】　　

所属：東京・代々木店、

ツール：西洋占星術、フランス相貌心理学、トートタロット、タロット、ルノルマン、手相、方位学、他

2025年4月28日4時31分、おうし座8度（数え）で新月を迎えます。

おうし座新月──「わたしを整える」新しい始まり

新月が形成されるのは、ホロスコープの「自我の部屋」とも呼ばれる1ハウス。
1ハウスはセルフイメージ、生まれ付きの性格や資質を表す部屋です。

春の柔らかな陽射しが街を包み、生命がゆっくりと目覚めていく頃。

夜空にはひっそりと新月が姿を現します。

満ちる前の静けさを湛えたその月は、まるで私たちの心に

「今、立ち止まり、自分自身と向き合うときですよ」と語りかけているようです。

今回の新月が起こるのは、自我の部屋と呼ばれるホロスコープの「第1ハウス」。

私たちのアイデンティティ、生きる姿勢、

そして「私は誰か？」という根本的な問いと向き合う場所で新月が起こります。

社会の中での役割や他者からの評価ではなく、

自分自身がどうありたいか――その原点に立ち返るよう促してくれる場所です。

まさに「自分という存在の土台を見つめ直す」ための重要な節目を迎えました。

私たちは日々の忙しさや周囲の期待に追われる中で、

つい「本当の自分」を後回しにしてしまいがちです。

でも今は、表面的な飾りや義務から一度離れ、

自分の内側に静かに意識を向けることが求められています。

そして、この新月が起こるサインは――おうし座。

おうし座は、黄道十二星座の中でもっとも“地に足のついた星”のひとつ。

豊かさや安定、五感を通じて得られる安心感をこよなく愛する星です。

ただ贅沢を好むのではなく、

「自分が心から落ち着ける環境とは何か」「本当に必要なものは何か」

という問いに、誠実に向き合いながら生きる力をもたらしてくれます。

おうし座の本質は、“守りたいものを守る”ための強さにあります。

嵐のような変化を追いかけるよりも、

自分にとっての心地よさを育てるために、日々を丁寧に積み重ねていく。

それはとても静かで、目立たないかもしれませんが、人生を本当に豊かにしてくれる力です。

今回の新月が伝えているのは、そんなおうし座の優しさと芯の強さに触れながら、

「わたし自身を整える」ことの大切さ。

1ハウス×おうし座新月のはじまりの魔法

たとえば、暮らしの中の小さな見直し。心と体のリズムを整えること。

食べるものや寝る時間、日常のちょっとした習慣さえも、「これは本当に私に必要？」と問いかけてみる。

そうして少しずつ“自分に合った生き方”に手を伸ばしていくこと。

この新月は、目の前にある華やかな未来をただ夢見るのではなく、

「その未来を生きるために、今のわたしに必要な“軸”を育てる」ためのタイミング。

今、あなたの人生を支える「本質」に、ゆっくりと光を当てていきましょう。

12ハウスに土星、海王星、金星、水星、キローンが集中するステリウム
目に見えない世界、潜在意識、秘密や心のプライベート領域を意味する12ハウスのテーマが強く浮かび上がる

心の奥にそっと光を──

私たちが日常ではあえて触れようとしない、でも確かにそこにある、静かな感情たち

──それが今回の新月の光によって、そっと揺り起こされようとしています。

たとえば、ずっと言えなかった本音。

人には見せられない弱さ。

自分でも気づかないふりをしていた、過去の傷や不安。

そんな感情に、やさしく目を向けてみることが、今回の新月が私たちに求めていることかもしれません。

無理に明るく振る舞わなくていいのです。

誰にも話せなかったこと、封じてきた想い、

それらと向き合うことは、決して「弱さ」ではなく、「本当の強さ」へとつながっていきます。

それはまるで、深い海の底に眠っていた真珠が、静かに光を放ちはじめるような瞬間です。

「まだ見ぬ自分に出会う」。

そんな内なる旅へと、そっと扉が開かれる新月です。

牡牛座座新月と水瓶座の冥王星、蠍座のリリス、獅子座火星が固定宮のグランドクロスを形成。

4つの星座が十字を描くように緊張状態を作り出す配置。

自分の中の“変えたくないもの”が、四方から引っ張られるような葛藤をもたらす新月です。

新月（太陽と月）が「自分自身」を表すおうし座1ハウスにあり
火星は「家庭や居場所」を意味するしし座4ハウス
リリスは「対人関係やパートナー」を象徴するさそり座7ハウス
そして冥王星は「社会的立場や使命」を示すみずがめ座10ハウスに位置しています。

これらの要素は、私たちの人生のあらゆるフィールド――

• 私個人としての在り方（1ハウス）
• 家庭や心の拠り所（4ハウス）
• 他者との関係性（7ハウス）
• 社会的な使命や役割（10ハウス）

それぞれが「私が大切にしたい」と思う異なる価値観を持ち、

主張し合うような緊張を生み出しています。

価値観がぶつかり合う「グランドクロス」──心の迷いが教えてくれるもの

たとえば、「自分らしく生きたい」と願う一方で

「家族の期待に応えたい」「大切な人との関係も守りたい」

「社会の中でちゃんと役に立ちたい」といった声が心の中でせめぎ合い

何を優先すればいいのか分からなくなってしまう……。

そんな、見えない重さを感じている方もいるかもしれません。

ですが、これは“何かを諦めろ”というメッセージではありません。

むしろ「あなたの人生のすべてを真剣に見つめてみてください」と語りかけています。

自分の中のいくつもの“本気”を、丁寧に整理していくこと。

それこそが今回の新月が求めている内的な作業なのです。

新月のサビアンシンボル：おうし座8度「雪がまだ降っていない時期のソリ」

まだ必要ではないけれど、もうすぐ来るかもしれない季節のために、

静かに準備をしておく…そんな知恵と落ち着きの象徴です。

「安心できる未来」のために、そっと準備をはじめるとき

今回の牡牛座新月は、目の前の現実だけでなく

“これからやってくる未来”にそっと目を向けるタイミングです。

たとえば、防災グッズを用意しておくこと。

今すぐ使うことはないかもしれないけれど、いざというとき、

「準備していてよかった」と思える日が来るかもしれません。

夏を迎える前に、ダイエットを始めたり、脱毛の予約を入れたりすることも、

“これからの自分”に優しく寄り添う素敵な行動です。

資格の勉強を始めるのも、未来の可能性にそっとドアを開くようなもの。

今回の新月は、「足りない部分を補って、自分を整えていく」ための節目。

苦手なことや、避けてきたテーマにも、ほんの少しだけ向き合ってみてください。

それは決して無理をすることではなく、「大切な自分を大事に育てていく」ことだから。

今すぐ結果を求めなくて大丈夫。

今できる、小さな“備え”を一つずつ積み重ねることで、

未来のあなたはきっと、今のあなたに「ありがとう」と微笑むはずです。

牡牛座は「安心」や「豊かさ」を築く星座。

そのために必要なのは、華やかさよりも、静かな落ち着きと丁寧な暮らしです。

星は今、あなたに「未来を信じて準備を始めよう」とそっと囁いています。

「どんな未来に包まれて生きていたいですか？」

「そのために、今の自分にできる優しい一歩はなんでしょうか？」

心の声に耳を澄ませてみてください。

未来は、今日のあなたの選択で、少しずつ形を変えていくのです。

どうかこの新月が、あなたの心に静かな安心と、あたたかな希望を運んでくれますように。

そしていつか「このときの準備が、私を守ってくれた」と思える日が訪れますように。

◆まとめ：私らしい人生のために、今できること

この新月は、心の奥に隠してきた願いに耳を澄ませてみてください。

そこにあなたが本当に望んでいる未来が隠されています。

その未来の自分のために“やさしく準備をしておく”こと。

そして、家庭・仕事・パートナーとの関係――すべてに悩みながらも、

“自分を信じて選んでいく”ことの大切さを私たちに気づかせてくれる新月です。

一気に完璧を目指さなくても大丈夫。

今のあなたができる、小さなひとつを始めてみてください。

それはきっと、まだ雪が降っていない地面にそっと置かれたソリのように、

未来のあなたを運んでくれるはずです。

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