蟹座新月リーディング『「私のため」から「私たちのためへ」──新月が照らす、共に生きる力』…2025年6月25日 by 伊藤スミレ
蟹座新月のホロスコープ|2025年6月25日 19時31分 (東京)
蟹座新月の星読み|蟹座の新月図リーディング
新月は、地球から見て太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
新月図リーディングでは、新月を太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日と考え
新月図(ホロスコープ)から次の新月迄(約4週間)のテーマを読み取ります。
ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。
執筆者 伊藤スミレ【プロフィール】

所属:東京・代々木店
占術:西洋占星術、フランス相貌心理学、トートタロット、タロット、ルノルマン、手相、方位学、他
2025年6月25日19時31分、蟹座5度(数え)で新月を迎えます。
蟹座新月──幸運のはじまりは、“整える”という静かな意志から
新月が形成されるのは、ホロスコープの「義務の部屋」とも呼ばれる6ハウス。
6ハウスは自分の義務や役割を果たす.自己管理を表す部屋です。
6月の蟹座新月は、第6ハウス——日々の義務や自己管理、健康習慣の領域で起こります。
身の回りを整えるという行為が、心と身体、そして人生そのものに静かな魔法をかけてくれるタイミングです。
たとえば、乱れた生活リズムを見直す。
食事や睡眠、運動習慣を自分に合ったものへとチューニングする。
あるいは、無意識に放置していた部屋の片隅を整えること。
それらは単なる整理整頓ではなく、自分自身との信頼関係を築き直す行為です。
そして、この新月が起こるサインは――蟹座。
蟹座の本質──「安心という土台」を育むこと
蟹座は、安心できる居場所を大切にするサイン。
他者への思いやりと同じくらい、自分自身にも優しくあろうとする力を秘めています。
・忙しさの中にも、ふっと息がつける時間をつくる
・働く空間に、心が喜ぶ要素(香り・音・緑)を取り入れる
・健康に関しては、自分の感覚に合うツールや人を選ぶ
日常の細部に「安心」を差し込むことで、面倒だった習慣や義務にも自然と愛着が芽生えていきます。
Jupiter(木星) × New Moon(新月):12年に一度の始まりの祝福
今回の新月は、6月10日に蟹座入りしたばかりの木星とほぼコンジャンクション(0度)です。
しかも、どちらも第6ハウス。
つまり、「日常を整える」というテーマに、木星が幸運の光を注いでいるのです。
今始めたことは、想像以上の豊かさに育つ可能性があります。
それは、劇的な変化というより、「心地よく続けられる」という形で現れるかもしれません。
・健康:無理なく続くセルフケアの発見
・仕事:効率だけでなく、“自分らしさ”が生きるルーチン
・生活:自分を守る境界線と、その中での安心
この新月は、未来の「わたし」にとっての味方になるような習慣を、小さな決意をもって、そっと始めるのに最適な時間です。
ただし、現実の厳しさも忘れずに——牡羊座の土星と海王星のプレッシャー
今回の新月と木星は、牡羊座(3ハウス)の海王星・土星と90度
——緊張感のある角度をうけています。
この新月と木星には、ひとつだけ大きな“試練”がともなっています。
それが、牡羊座第3ハウスにある土星と海王星からの90度スクエア。
第3ハウスは「言葉・思考・情報・身近な人との関係」。
ここにある土星は、「うまく伝えなければ」というプレッシャーを、
海王星は、「本音が曖昧になってしまう不安」や「言葉にできない感情」を呼び起こします。
つまり今のあなたは、
- 誰かに伝えたい想いがあるのに、言葉が見つからない
- 正しさや常識に縛られて、本音を見失ってしまう
- 自分のペースで整えようとすると、どこか孤独を感じてしまう
そんな、「言葉にならない葛藤」の中にいるかもしれません。
それでも、あたたかい日常からすべては始まる
この新月は、私たちに問いかけています。
「うまく言えない日も、曖昧な感情を抱えた日も、
あなたが誰かを大切に思っていることに変わりはない。
それを、暮らしの中で表現していけばいいんだよ」
疲れたときに、自分に優しいごはんを作る。
ふと思い出した誰かに、メッセージを送る。
静かな部屋で、数分だけでも深呼吸する。
それらすべてが、“整えようとするあなたの心”のあらわれです。
たとえ心が揺れても、言葉にできなくても、
この新月の光と木星の恵みは、確かにあなたの中に流れています。
今、あなたが整える日常が、未来の「心の基地」になる
蟹座というサインの本質は、「守ること」「つながること」。
蟹座の新月に、木星が寄り添っているいま――
「自分が帰ってこられる場所」
「安心して人と関われる土台」
「心を立て直す時間」
それらを、日常の中でゆっくり育てていくチャンスが与えられているのです。
そしてその中で、あなたが言葉にできなかった願いや、
伝えられなかった想いにも、いつかあたたかい意味と役割が見つかっていくでしょう。
新月のサビアンシンボルは《蟹座5度》「列車に破壊された自動車」
──自分だけの意志を越えて、つながりの中へ
一見すると衝撃的なこのイメージには、
“個人のエゴを超えて、集団と調和していく必要性”という、深く魂に刺さるメッセージが込められています。
“自動車”は、自分の意志で進もうとする個人の象徴。
“列車”は、集団や大きな目的、社会の流れのようなもの。
このシンボルが示しているのは、
「個人の自由な動きが、大きな集団の動きに打ち砕かれる瞬間」ではなく、
「個人が集団に参加し、同じ方向を目指すことへの覚悟」です。
「私のため」ではなく「私たちのために」──蟹座の精神が目覚めるとき
今回の新月は、自分だけの願いではなく、大切な人のために動く勇気を促します。
- 家族や仲間のために、今の自分にできることは何か?
- 共に掲げた目標に向かって、どんな貢献ができるか?
- 意見の違いや衝突を恐れず、どうやって調和の方法を学んでいけるか?
それは、ただ誰かに合わせることでも、自己犠牲でもありません。
「自分が属する共同体に、心から関わっていく」という人生の姿勢。
蟹座が目指すのは、“わたし”だけの願いではなく、“わたしたち”の幸福を大切にする生き方です。
あなたの中にある「守りたい人への想い」が、未来を変えていく
いま、あなたの心に浮かぶ“大切な誰か”はいますか?
その人のために、何かしてあげたいという気持ち。
その存在がいるから、自分を整えようと思える心。
それこそが、今回の蟹座新月が照らす光です。
「私のために頑張る」ではなく、「あなたが笑っていてほしいから、私は進もう」
この新月で蒔かれるのは、そんな**“思いやりの行動の種**。
それは目立たないかもしれない。大きな変化ではないかもしれない。
けれどその行動が、誰かを支え、癒し、未来を照らしていく。
そしてこの新月は、「共に生きる力」を育てる始まり
家族や仲間とぶつかりながらも学んでいく共感力と協調性。
誰かの願いに心を重ねることで、自分の視野が広がっていく感覚。
そのすべてが、今のあなたにとって大切な人生の訓練となっていくでしょう。
もし今、「自分の意見が通らない」「周りに振り回されている」と感じる場面があったなら、
それはあなたがひとりで生きるステージから、共に生きるステージへと進もうとしている証なのです。
まとめ:この新月に、貢献の光を灯して
今回の蟹座新月は、木星の拡大力を得て、あなたの優しさや思いやりを遠くまで届けてくれます。
- 仲間や家族と目標を共有し、力を合わせること
- 共感し、調和し、自分のエゴよりも共通の目的を選ぶこと
- 「私ではなく、私たち」という意識で日常を整えていくこと
それが、あなたの中に眠る“蟹座の力”を目覚めさせ、
大切な人を守るだけでなく、あなた自身を深く満たしていく道となるのです。
この新月の機会に、どうか“誰かのために動けるあなた”を、誇りに思ってください。
その姿こそが、いま最も必要とされている光だからです。
まだ必要ではないけれど、もうすぐ来るかもしれない季節のために、
静かに準備をしておく…そんな知恵と落ち着きの象徴です。
伊藤スミレ
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