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2025/7/8

山羊座の満月リーディング『静かな覚悟が、現実を動かす』(2025年7月11日)by 伊藤スミレ

山羊座満月のホロスコープ|2025年7月11日 5時37分 (東京)

山羊座満月のホロスコープ|2025年7月11日 5時37分 (東京)

 

山羊座(やぎざ)の満月図リーディング

満月図とは、満月が形成された瞬間のホロスコープ。
満月図からは、新月で提示されたテーマの結果、そして、満月から新月迄(約2週間)のテーマが読み取れます。
ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。

 

 

執筆者 伊藤スミレ【プロフィール】  

 

伊藤スミレ

所属:東京・代々木店、オンライン店

ツール:西洋占星術、フランス相貌心理学、トートタロット、タロット、ルノルマン、手相、方位学、他

☞ 『顔相講座:基礎コース』個人レッスン&グループレッスン(対面&オンライン)

 

 

2025年7月11日5時36分32秒、山羊座19度(数え)で満月を迎えます。

今朝、空に満ちたのは、山羊座の月。

その真正面では、蟹座の太陽が静かに光を放ち、

ふたつの星は空を真っ二つに割るように向かい合いました。

太陽は蟹座12ハウス、月は山羊座6ハウスに位置しています。

この配置が描き出すのは──

内なる祈り(12ハウス)と、現実に根ざす奉仕(6ハウス)という

対照的でありながら深く結ばれたテーマ。

今回の満月は、ただの節目ではありません。

心の奥で生まれた願いが、現実の行動として立ち上がる、そんな瞬間です。

この満月は、蟹座の太陽と山羊座の月が真向かいに位置することで完成されます。

 

 

蟹座の太陽(第12ハウス)──無償の愛を内側に育むとき

太陽が位置する第12ハウスは、集合的無意識、精神性、そして“この世の向こう側”とのつながりを象徴する領域です。

ここにある蟹座の太陽は、「守りたい」「育みたい」という願いを、

社会の表舞台で表現するのではなく、陰ながら誰かを支える祈りのような形で発揮しようとします。

 

愛する人のために尽くしたい。

表には出なくても、陰から誰かを支えていたい。

役割や肩書きでは語れない、静かな献身のかたち──

それはまさに、蟹座というサインの持つ「育て、守り、包む力」と共鳴しています。

現実の評価よりも、自分の内側にある“本当に大切なもの”を守りたいという意志。

その思いは、時に社会から見えづらいかもしれません。

けれど、魂の奥から生まれる願いほど、強く純粋な力はないのです。

 

山羊座の月(第6ハウス)──心を行動に変える責任

太陽に応じるのが、6ハウスの山羊座の月。

6ハウスは「働くこと」「日々の義務」「他者への貢献」を象徴するハウスです。

そこに満ちた月はこう語ります。

「祈りを現実へと変えてごらん」

「誰かを支えたいなら、まず目の前の小さな行動からはじめて」

「見えない願いを、“かたち”にしていこう」

蟹座の太陽が夢見た世界を、

山羊座の月が、具体的で確実な行動として地上に降ろしていく──。

このふたつの星の対話は、愛と責任、感情と実践の融合です。

 

この6ハウスと12ハウスの対比は…

対極でありながら、支え合うふたつの力

12ハウスと6ハウスは、まるで表と裏の関係。

ひとつは“祈り”、もうひとつは“行動”。

ひとつは“魂”、もうひとつは“日常”。

ひとつは“目に見えない支え”、もうひとつは“目に見える手助け”。

この満月では、

「心の奥底にある本当の願いを、実際の行動で表現すること」

という橋を架けることが求められています。

どちらかだけでは足りないのです。

どれだけ深い祈りも、それが現実に落とし込まれなければ、世界は変わらない。

どれだけ忙しく行動しても、そこに魂が宿っていなければ、心は満たされない。

 

あなたは誰を支えたいですか?

その思いがあるのなら、それを「あなたの日常」の中に丁寧に表現してみてください。

祈るように掃除をし、

想うように仕事をし、

優しさでルーチンを組み立てていく。

そうした“魂のある日常”こそが、今回の満月が導こうとしている光です。

「与えるか奪うか」「守るか委ねるか」といった極端な選択を求めるのではなく

両者のバランスを取ることの大切さを教えてくれます。

自らの価値観を大切にしながら、必要なところでは信頼して委ねる。

満月はその両極のエネルギーを結び、より豊かな人間関係や経済の循環を促してくれるのです。

 

今回の山羊座満月は、「本当にやりたかったこと」を見つけ出すチャンス

太陽と月、そしてドラゴンヘッドとドラゴンテイルが
静かにエネルギーを交差させながら、ミスティック・レクタングル”

この配置は、「過去(ドラゴンテイル)」と「未来(ドラゴンヘッド)」

そして「今の自己(太陽)」と「心の核(月)」が

調和と緊張のバランスの中でつながる神秘の構造。

 

3ハウスに位置するドラゴンテイルは、

これまでに積み重ねてきた知識や日常の思考パターン、身近な言葉の癖を表しています。

 

一方、9ハウスにあるドラゴンヘッドは、

もっと遠くへ、もっと高みへと私たちを導こうとする魂の羅針盤。

視野を広げ、新しい思想や理想に触れることで、本当の意味での成長が始まります。

 

そして、太陽は12ハウス、月は6ハウスに位置しています。

これは、“目には見えないけれど確かに存在する願い”を、

日々の具体的な営みに落とし込むことで、誰かの役に立ち、

社会に根ざしたかたちで実現していこうという意志の表れです。

 

つまりこの満月は、過去の習慣や価値観をふり返りながらも、

魂が本当に求めている未来へと踏み出す準備のとき。

自分の中で眠っていた知恵と志が、ひとつの線で結ばれ、新しい生き方の輪郭を描きはじめます。

 

今こそ問いかけてください──

「私は何のために、誰のために、力を尽くしていきたいのか?」

 

その答えは、きっとあなたの中の静かな場所にあるはずです。

満月の光に照らされながら、あなたの人生という壮大な物語が、

次の章へと静かにめくられていくことでしょう。

 

調停として働く乙女座の火星──正確な行動が願いを実現へ導く

今回の満月には、乙女座3ハウスに位置する火星が美しい調停の配置をとっています。

この火星は、知的処理能力、実用的判断力、そして細かな作業に対する強い集中力を与えてくれます。

・今の状況をどう整理すべきか

・何から手をつければ効率的か

・どんな言葉で伝えれば理解されるか

火星が乙女座にある今、行動は感情よりも先に「仕分け」から始まります。

そしてその正確さが、満月の持つエネルギーを「祈りだけで終わらせない力」へと変換してくれるのです。

うまくいかないと思っていたことに、意外な突破口が見えるかもしれません。

それは、やみくもな感情論ではなく「現実的にどうするか?」を選べるからこそ得られる解決なのです。

 

 

山羊座新月のサビアンシンボルが提示するメッセージ

【太陽:蟹座19度】「結婚式の儀式を進行する司祭」

太陽が位置する蟹座19度は、「司祭」のシンボル。

これは、目には見えない感情や誓いを、社会的な関係性として“かたち”に整える存在です。

愛は、感じるだけでは不完全です。

それを誰かと共有し、形として結び直すことで、愛は初めて「絆」として息づいていきます。

「私はあなたを守ります」「ずっと一緒にいたいです」

そうした心の奥の想いを、社会の中で引き受ける“静かな誓い”。

それが今、あなたに求められているのです。

 

【月: 山羊座19度】「大きな買い物袋を下げた5歳程度の子供」

一方、山羊座19度のシンボルは「5歳の子どもが大きな買い物袋を抱える姿」。

自分の背にはまだ少し大きいその荷物。

けれど、その子はただ「やってみたい」と思ったから、持とうとするのです。

ここには、不器用でも、自信がなくても、それでも誰かを支えたいと願う無垢な情熱があります。

たとえその役割が重く感じられても、

本当に愛する相手のためなら、人は自然と力を引き出せるもの。

このサビアンは、「愛する力は、未熟さを超える」というメッセージを含んでいます。

そしてその愛は、ただの感情ではなく、行動によってこそ証明されていくものなのです。

 

太陽と月が導く「愛の成熟」

蟹座の太陽が司祭として「心を結ぶ」とき、

山羊座の月は、それを「現実の中で証明する」**ために、一歩ずつ進む覚悟を求めてきます。

  • ただ想うだけでなく、動くこと。
  • ただ願うだけでなく、背負うこと。
  • 誰かの笑顔を支えるために、自分自身の時間や労力を捧げること。

それは時に、簡単ではないかもしれません。

でも、だからこそ本物になるのです。

やさしさを、かたちにする。愛を、誓いへ変える。

そんな瞬間を、今この満月が静かに照らしています。

 

最後に──「心に灯る、ひとつの誓い」

この満月が照らすのは、“私のために”ではなく、“大切な誰かのために”動こうとする、あなたの姿です。

もし今、少し荷物が重いと感じていたとしても、

その荷物には、あなたが大切にしたい思いが、たくさん詰まっているはずです。

心の中で、そっとつぶやいてみてください。

「私はこの想いを、ちゃんとかたちにしていく」

「誰かの笑顔のために、今日もできることをしていこう」

その祈りが、この満月の光に導かれ、

愛という名の“静かな奇跡”となって、あなたの世界に宿っていくでしょう。

この満月が、あなたの内なる優しさと覚悟を、

そっと輝かせてくれる時間となりますように。

どうぞ素敵な満月をお迎えください。

 

 

 

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