魚座の皆既月食リーディング『魂をゆさぶる浄化と再生のとき』(2025年9月8日)
魚座の皆既月食のホロスコープ|2025年9月8日 3時8分37秒 (東京)
魚座(うおざ)の皆既月食図リーディング
満月図とは、満月が形成された瞬間のホロスコープ。満月図からは、新月で提示されたテーマの結果、そして、満月から新月迄(約2週間)のテーマが読み取れます。
が、今回の満月は月蝕。月蝕図は、半年以上かけて実現に向かう長期的テーマを提示しています。
ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。
占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。
執筆者 伊藤スミレ【プロフィール】

所属:東京・代々木店、オンライン店
ツール:西洋占星術、フランス相貌心理学、トートタロット、タロット、ルノルマン、手相、方位学、他
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2025年9月8日午前3時8分37秒、魚座16度(数え)で皆既月食を迎えます。
夜空に広がる月の光が、地球の影に覆われてゆくとき。
私たちは宇宙に問われます。
「あなたは本当に、大切なものを大切にしているだろうか?」
2025年9月8日に魚座で起こる皆既月食は、まさにそんな問いかけを突きつけてきます。
月食は単なる天文現象ではありません。
古代から「運命の扉」として恐れられ、また神聖視されてきました。
それは、普段は隠されているものが表にあらわれ、避けてきた真実と直面させられるからです。
半年前の月食からつながる物語
思い出してください。
そのとき私たちは「関係性をどうするか」という問いに向き合いました。
パートナーシップ、家族、仲間、仕事。
あなたは誰と共に歩みたいのか。
そして、誰とはもう道を分かたなければならないのか。
そんな2025年3月から半年。
あなたは選択をしてきました。
心の中で何かを終わらせたり、逆に絆を強めたりしたはずです。
そして今回の魚座の皆既月食は、
その選択が正しかったかどうかを宇宙が映し出す「答え合わせ」のようなものなのです。
2ハウスと8ハウスで起きる皆既月食——あなたは依存するのか、自分の力で立つのか
今回の皆既月食は「2ハウスと8ハウス」という深いテーマを照らしています。
2ハウスの太陽(乙女座)は、自分の力で生きることを示します。
才能を磨き、収入を得て、自分の足で人生を築いていく。
一方、8ハウスの月(魚座)は、他者からの援助、依存。
親密なつながり、契約、組織、深い絆。
ときにはそこに「依存」や「執着」が潜んでいます。
この皆既月食は、私たちにこう問うのです。
「あなたは本当に、自分の人生を自分の力で歩もうとしているか?」
「それともまだ、誰かにしがみついて生きてはいないか?」
人によっては、人間関係の断絶が起きるかもしれません。
あるいは、古い組織や縛りから離れる人もいるでしょう。
それは痛みを伴うことかもしれませんが、宇宙が強制的に教えているのです。
「あなたが自分自身の人生を生きるために、必要のないものを手放しなさい」 と。
木星の守護 —— 終わりは新しい始まり
今回の皆既月食には魚座の守護星、木星が12ハウスから寄り添っています。
木星は拡大と成長、そして救済をもたらす星。
だからこの月食は「ただの喪失」では終わりません。
手放したあとには、必ず新しい始まりが待っています。
人によっては、新しい仕事のオファーや、新しい出会いが訪れるかもしれません。
木星はこう囁いています。
「恐れるな。あなたが本当に大切にすべきものだけが残り、そして新しいものがやってくる」 と。
そして幸運の女神は貴方を見放しはしない。
もうだめかもしれない。そう思った瞬間に手が差し伸べられるのです。
そしてその救いの手を掴むかどうかは、あなた次第。
たとえ困難や別れがあっても、最終的には希望と成長へ。
人間関係の見直しが痛みを伴うものであっても、木星は言います。
「あなたには必ず支えてくれる人がいる。
新しい流れが始まる時には、必ず希望の光が差し込む。」
だからこそ、この月食の試練を越えた人には、次のステージが待っています。
満月(皆既月食)のサビアンシンボルが語る魂のメッセージ
太陽・乙女座16度「オランウータン」
乙女座は論理や秩序を愛する星座。
でも、16度の「オランウータン」はそれに反旗を翻します。
人間の中に眠る「本能」や「野生」を思い出させるのです。
あなたは理屈ばかりで人を裁いてはいないか。
「正しい」「間違っている」と白黒つけたがっていないか。
もしそうなら、この月食はあなたを揺さぶります。
ときには泥んこになって遊ぶように、
理屈を超えて感情をむき出しにすることも大切なのだと。
それは決して理性を否定することではありません。
感情と理性を統合してこそ、人は本当の意味で「人間らしく」生きられる。
そのことを、この度数は教えているのです。
月・魚座16度「ひらめきの流れ」
魚座16度は「インスピレーションの奔流」を示す度数。
魚座はもともと直感に優れていますが、この度数ではさらにそれが解き放たれます。
今まで属していた枠組みや組織を抜け出し、自由な発想を取り戻すのです。
ふと浮かんだアイデア。
説明はできないけれど確信できる感覚。
それらは偶然ではありません。
宇宙から流れ込む「ひらめきの流れ」なのです。
もしあなたがそれを掴む勇気を持てば、人生は大きく動き出します。
自分の直感を信じること。
それが魚座16度のギフトです。
太陽と月が重ねるテーマ
乙女座16度と魚座16度は、互いに真反対に位置しています。
これは「理性と感情」「秩序と自由」「正論と直感」という対立を表しています。
しかし、月食という影の中で、この二つは対立を超えて私たちに大きなテーマを投げかけているのです。
それは、
「正しさだけではなく、感情も大切にしなさい」
「古い秩序を守るだけでなく、新しい直感に従いなさい」
ということ。
今回の皆既月食では、あなたが「人間関係」や「生き方」を見直すとき、
理屈だけでも、感情だけでも進めないということに気づくでしょう。
正しさに偏りすぎれば孤独に陥り、感情に流されすぎれば混乱に巻き込まれる。
だからこそ、この皆既月食はあなたに「両方を統合する力」を育てようとしているのです。
💫サビアンシンボル【乙女と魚座の16度】が教えてくれる魂の学び
- 乙女座16度(オランウータン)は、 「人間らしさを取り戻す」 こと。
- 魚座16度(ひらめきの流れ)は、 「直感と自由を信じる」 こと。
両者が出会うことで生まれるテーマは、
「頭と心、秩序と自由の間で、あなた自身の真実を選ぶ」 という大いなる課題です。
そして9月22日の乙女座の部分日食へ
今回の満月(2025年9月8日)は皆既月食。
その次にやってくるのが、2025年9月22日、乙女座での部分日食 です。
日食は「太陽の光が遮られ、新しい太陽が生まれる瞬間」。
つまり、人生の方向性そのものが書き換わる始まりのタイミングです。
今回の魚座の皆既月食で「誰と共に生きるか」「何を大切にするか」が定まります。
その答えを持って迎える9月22日の乙女座の部分日食では、
「ではあなたはどう生きるのか?」 という覚悟が問われます。
人間関係を見直し、不要なものを手放したあなたは、
自分の人生を 「他者を通して」ではなく「自分自身を通して」 捉え直さねばなりません。
そのための魂の準備が、この魚座の皆既月食の課題なのです。
結びに
今回の魚座で起こる皆既月食は、まるで「長い物語の一章を閉じる儀式」のようです。
あなたが誰を選び、誰を手放すのか。
どの絆を守り、どの執着を断ち切るのか。
それは痛みを伴うかもしれません。
けれど、その決断の先には、
「本当に大切な人とだけ、魂からつながる未来」が待っているのです。
そして、その未来を抱えて歩むあなたを、
次の乙女座の部分日食が新しい道へと押し出していくでしょう。
どうかこの月食を恐れずに、「あなたの真実」 を選び取ってください。
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