牡牛座満月(11月5日)~蠍座新月(11月20日)迄の月の満ち欠けと星予報(トランジット )by 伊藤スミレ
11月5日(満月)から11月20日(新月)までの月の満ち欠けと星予報(トランジット)リーディング
日ごとに変化していく星予報(トランジット)が人心に与える影響を細やかjにリーディングします。
ピンクの文字は解釈の根拠となる占星術用語で、占星術に詳しい方向け。
詳しくない方は読み飛ばしていただき、リーディング部分のみお読みください。
○ 満月から下弦 ○ (11月5日〜11月12日)

「魂が響き合う愛」——蠍座金星が導く“進化する恋”のはじまり
11月7日:金星の蠍座入り。天王星と海王星が金星を頂点とするヨッドを形成。
金星が蠍座に入り、私たちの心は静かに、しかし確かに“真実の愛”を探し始めています。
今、その金星を頂点に、双子座天王星と魚座海王星がヨッドを形成中。
これは、天と地の間に張られた“魂の三角形”のような配置で、
無意識と理性、夢と現実のバランスを取りながら、新しい愛の形を生み出していくタイミングです。
蠍座の金星は、愛を「人生そのもの」として生きようとします。
表面的な関係には満足せず、相手の心の奥にまで触れたい、魂でつながりたいと願う。
その一途さは時に苦しくもあります。
が、今、ヨッドを形成する天王星と海王星の調和が、その愛に新しい光をもたらします。
天王星は“自由と独立”を、海王星は“無条件の優しさ”を教えてくれるのです。
この二つのエネルギーが加わることで、蠍座の情熱的な愛は、
ただ相手を求めるだけではなく、「共に成長し合う愛」へと進化します。
束縛する愛から、信頼して見守る愛へ。執着から覚悟へ。
自分の中の愛の在り方が深く書き換えられていく瞬間が、今まさに訪れています。
“あなたがいなければ生きられない”という愛ではなく、
“あなたがいることで私がより輝ける”という愛。
そんな成熟した関係こそが、これからの時代の「真実の愛」です。
天王星がもたらす個性、海王星が与える慈愛、そして蠍座の金星が秘める情熱。
その三つが重なり合う今、愛は形を変えて私たちの中に再誕します。
それは、依存を超えた自由な絆。
感情の深みと精神の高みが交わる、美しくも強い愛。
宇宙が私たちに教えているのは、愛とは所有ではなく「共に進化する力」だということなのです。
「理想を現実へ──牡牛座の天王星が導く日本経済の再生期」
11月8日:天王星の牡牛座入り(2026年4月26日迄)
2025年7月7日から約4か月間、天王星が双子座に滞在した期間は、
日本に「知の刷新」と「情報の自由化」をもたらしました。
AIや通信、教育、金融のデジタル化など、新しい発想や技術が一気に広がり、
社会全体に“風のような変化”が吹き抜けた時期だったのです。
そして今、天王星は再び牡牛座へと戻ります。
ここから2026年4月26日までの約半年は、これまでに生まれた新しい知恵や構想を、
現実の経済・社会の仕組みに落とし込む段階に入ります。
たとえば、テクノロジーを活かした地域経済の活性化、エネルギー循環の仕組みづくり、
物価や資源を安定させる新しい金融モデルなど、形ある成果が芽吹いていくでしょう。
牡牛座の天王星は、理想を地に根づかせる力を持ちます。
今、日本は“持続可能な豊かさ”を再構築するチャンスのとき。
変革はゆっくりでも確実に、私たちの生活と経済をよりしなやかで堅実なものへと導いていくでしょう。
愛は自由の中で咲く
11月8日:蠍座金星と水瓶座冥王星がスクエア(90度)
愛は、ひとつの岐路を迎えています。
それは別れや終わりではなく、愛の「形」を変えるための静かな通過点。
金星が象徴する優しさやとトキメキに、冥王星の深い変革の力が触れるとき、
心の奥底で“本当の愛とは何か”という問いが目を覚まします。
蠍座の金星は、相手のすべてを感じ取り、魂ごと結ばれたいと願います。
けれど、水瓶座の冥王星はこう語りかけます
——「愛は、束縛ではなく自由の中に息づくものだ」と。
どんなに惹かれ合っても、相手の自由を奪う愛はやがて苦しみに変わる。
けれど、互いが独立した存在として支え合う愛は、静かに永遠へと続いていくのです。
たとえ今、愛が止まったように見えても、
それは宇宙があなたに“もっと美しい形で愛を育てなさい”と告げているサイン。
愛は手放すことで純化し、自由の中でいっそう深く輝きを増す。
——この配置が教えてくれるのは、「真実の愛とは、相手の自由をも愛せる強さ」なのです。
言葉のかけ違いを優しくほどく
11月10日:射手座水星の逆行開始(11月30日まで)
射手座で水星が逆行を開始し、蠍座20度まで戻っていきます。
水星は「言葉・情報・契約・思考」を司る星。
この逆行期間は、日常の“伝え方”や“受け取り方”を見直すタイミングです。
自分では伝えたつもりでも、相手には違う意味で受け取られていたり、ぼんやりとしたまま理解されていることも。
今は、言葉を丁寧に選び、伝えたいことを明確にしておくことが大切です。
また、水星は契約や書類にも関わるため、手続きやサインは特に慎重に。
書類の不備や約束の行き違いが起きやすい時期なので、細部を必ず確認しましょう。
射手座の水星は「広い視野と理想」を求めますが、逆行中はあえて一歩立ち止まり、
現実的な整合性を取ることが開運の鍵です。
丁寧な言葉と誠実な確認が、誤解を防ぎ、人との信頼をより深めてくれるでしょう。
「心の絆を再生するとき」——木星逆行が照らす“本当のつながり”
11月12日:木星の逆行開始(2026年3月11日迄)
蟹座で木星が逆行する今、私たちは自分の心の奥と静かに向き合うことになります。
「私は本当はどうしたいのか」「どんな人と生きていきたいのか」
——その問いが、優しくも鋭く胸に響く時期です。
蟹座の木星は、家庭・仲間・信頼を象徴する星。
平凡な日常の中に幸せを見出し、支え合う関係を育ててきました。
しかし、今回の逆行は、その関係性に“再調整”をもたらします。
愛する人や家族、友人との絆をもう一度見つめ直し、
無理をしていないか、心の声に嘘をついていないかを確かめるタイミングです。
誰かを守りたいという優しさも、時に自分を縛ってしまうことがあります。
けれど今は、自分の心を大切にしながら、互いを尊重できる愛と信頼を築くチャンス。
木星はあなたに、真に温かく、自由で誠実なつながりを選び取る力を授けています。
——それは、あなたの人生を静かに豊かに変えていく“魂の再生”の始まりなのです。
▽ 下弦から次新月 ▽ (11月13日〜11月20日)

心の安定から情熱の再点火へ
― 経験を未来の力に変える獅子座下弦の月からの1週間
牡牛座の満月がもたらした“安定と安心”の時間を経て、月は獅子座に入り下弦の月を形成します。
これまで築いてきた土台に、自分らしい輝きをどう加えていくのかを問われる1週間です。
蠍座の太陽と獅子座の月が作る下弦の月は、
過去の努力を振り返りながら「本当に情熱を注ぎたいこと」にエネルギーを再集中させるときと告げています。
手放すべきものは、惰性や義務感。
残すべきものは、あなたの中に確かに燃える“創造の火”です。
安定の先にある、真の自己表現へとシフトしていきましょう。
そして、月は静かに蠍座の新月へ向かっていきます。
これまで頑張ってきたことの中に、今の自分にはもう合わないものが見えてくるかもしれません。
それは終わりではなく、新たな始まりのためのサインです。
心の奥に潜む真実へ ― 蠍座新月へ向かう流れ
月が乙女座、天秤座を経て蠍座へと進むにつれ、理性よりも感情が優位になり、
心の奥に眠っていた記憶や本音が静かに目を覚まします。
無理に答えを出そうとせず、湧き上がる感情に素直でいてください。
やがて蠍座の新月を迎える頃、あなたは“本当に大切にしたいこと”を思い出すでしょう。
忘れていた情熱や信じる力が、再びあなたの中で息を吹き返します。
表面的な輝きよりも、深い絆や本質的な価値を大切にしたくなるでしょう。
心の矢が放たれるとき
11月13日:水星と火星が射手座でコンジャンクション(0度)
前後数日、私たちの言葉と行動に力が宿ります。
「これが自分の信じる道だ」と胸を張って言いたくなるような、情熱が心の奥から湧き上がる時期です。
理想を追い求め、真実を語る勇気があなたの中で燃え始めています。
この星の配置は、あなたの中の“火”を目覚めさせます。
楽しいこと、面白いこと、心がワクワクする方向へ向かうことで運が動き出すでしょう。
子どものように純粋な好奇心を持ち、自由に世界を感じてください。
もし今の環境に息苦しさを感じるなら、それは逃げたいのではなく、
魂がもっと伸びやかに生きたいと願っているサインです。
ただし、言葉が強くなりやすい時期でもあります。
あなたの情熱を正義に変えるためには、相手を理解しようとする姿勢を忘れずに。
射手座の火は、正直さの中にある“優しさ”が輝く時、最も美しく燃えます。
——心の矢が放たれたその先に、あなたの新しい未来が待っています。
心が満たされ、世界がやさしく動き出す
11月18日:蠍座太陽、蟹座木星、魚座土星がグランドトライン
前後数日、水の星座で描かれるグランドトラインが、私たちの心を静かに包み込んでいます。
この配置は、感情・直感・思いやりが美しく調和する時。
言葉にしなくても、相手の想いが自然と伝わるような不思議な共鳴が起こるでしょう。
人との間に温かな信頼が生まれ、心がやわらかく解けていくような感覚が訪れます。
今は、焦らず流れに身を委ねることが大切です。
心の奥にある願いや計画を見つめ直し、長く続けたいことを丁寧に育てる時。
水のエネルギーは、静かに、けれど確実に、あなたの未来を潤していきます。
また、家族や仲間、パートナーとの関係が深まりやすい時期でもあります。
お互いを尊重し、支え合う関係こそが、これからの幸運の鍵。
水のグランドトラインは、癒しと信頼を通して人生を整える配置です。
やさしさを差し出すほどに、あなたの世界は穏やかに輝きを取り戻していくでしょう。
——心が満たされるとき、運命もまた美しく流れ始めるのです。
忘れていた真実を取り戻す
11月19日:逆行中の水星が蠍座入り(12月12日迄)
逆行中の水星が蠍座に戻った今、私たちは“忘れていた自分の真実”と再び向き合う時を迎えています。
蠍座の水星は、表面ではなく心の底に沈んだ感情や記憶に光を当てます。
かつて深く物事を考え、真剣に悩んでいたあの頃の思いや考えを、もう一度見つめ直してみましょう。
そこにこそ、あなたが本当に求めていた答えが隠れているかもしれません。
この時期は、封じ込めていた情熱や、忘れていた夢を取り戻すチャンスでもあります。
思考を静め、心の声に耳を澄ませることで、今のあなたに必要な真実が見えてくるでしょう。
水星が蠍座にある期間、過去を掘り起こすことは後退ではなく、魂を再び輝かせるための再出発なのです。
執筆者 伊藤スミレ【プロフィール】
所属:東京・代々木店
ツール:西洋占星術、フランス相貌心理学、トートタロット、タロット、ルノルマンカード、手相、方位学、他
資格:心理カウンセラー、メンタルトレーナー他
西洋占星術、タロット、顔相等を駆使して、独自のセッションを提供する、占いカウンセリングのエキスパート。
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