蠍座新月リーディング『感情や集合意識が運ぶ新たな展開』…2025年11月20日 by Graha
蠍座新月のホロスコープ|2025年11月20日15時46分59秒(東京)

新月図は占星術ソフトKeplerで作成
新月の星読み|蠍座の新月図リーディング
新月は、地球から見て太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
新月図リーディングでは、新月を太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日と考え
新月図(ホロスコープ)から次の新月迄(約4週間)のテーマを読み取ります。
ピンクの文字は占星術用語で、占星術に詳しい方・勉強中の方向けの情報です。読めば新月図の読み方の勉強になるでしょう。占星術に詳しくない方は、解釈文だけお読みください。
執筆者 【Graha(ぐらは) プロフィール】
所属:東京・代々木店、オンライン支部
ツール:西洋占星術
占星術カウンセリングと
ホロスコープ・リーディング・セッション(西洋占星術の個人レッスン)を提供しています。
2025年11月20日15時46分、蠍座29度(数え)で新月を迎えます。
あなたの自由を奪うものとは?
否定的な固定観念にしばられず、良い面も悪い面も見つめ、
あなたにとって重要なつながりの意味を再確認しましょう。
今回の新月は特例だらけです。まるで魔法をかけるような新月です。
私たちの内なる願望や潜在意識をゆさぶり、現状の社会のみならず人類文明の革新を進める、
冥王星(破壊と再生)、海王星(理想)、天王星(革新)、土星(秩序)、木星(改善と発展)
5つの大型天体たちが結集して壮大なアスペクトをつくります。
新月のアスペクトを解説しましょう。
海王星と土星と木星がつくるグランドトライン(大三角形)は水のサインの循環です。
天王星のオポジション(180度)の軸によってカイト(大凧)をつくります。
さらに冥王星がセクスタイル(60度)の位置から、レクタングル(台形)とクレイドル(ゆりかご)をつくります。
前々回の9月22日の乙女座の新月(部分日食)を思い出してください。
この時も土星と海王星、天王星と冥王星が連結するグランドトライン、カイトを描き出し、
変容と革新へと大きく動き出しました。
政治、経済、金融、医療、教育、情報やマスコミ、国際関係など、国内外問わずさまざまな問題が
私たちの生活をとりまくすべてに連動し、新時代へと移行するプロセスが動いています。
前回の10月21日の天秤座の新月に、日本初の女性の首相が誕生しました。
国際社会では外交や平和交渉が本格的に動き出したように見えます。
トップリーダーたちの評価や期待に加え、激しい賛否の論争が展開しています。
焦点となるさまざまな問題が、難関とも言えるフェーズに入るのが今回の蠍座の新月でしょう。
水の固定サインである[蠍座]の焦点は、
人との絆、内なる感情、人脈や秘密、表には見えない潜在的な力です。
新月は蠍座の出口とも言える度数(29度)で起きます。
新しい展開を望むなら、こだわりやこれまで依存してきたものから脱却しなければなりません。
その足かせとなっているものの正体に向き合う必要があるでしょう。
心理的な圧力の中で、これまで目指してきたことを実現するために、新しいステージに踏み出すこと、
勝負するのか、しないのか、その覚悟や胆力が問われるでしょう。
誰でも出生や血族などの遺伝的な絆や、学歴や職歴、所属などの背景があります。
そうした個々のプロファイルの中に様々な経緯がありドラマがあります。
権力や支配欲、愛憎や上下関係のしがらみや、執着心、依存心など
人間心理がつくりだしている複雑な相関が「社会」だと言えるのでしょう。
あなたが多くの人との関係性の中で存在しているように、
ひとりの人物の背景には歴史的経緯や人脈的構図など複数のレイヤーが重なっています。
出来事やニュースとなるもの、その時々の言動などの表層だけでは
物事を正しく判断することはできません。洞察力を持ちましょう。
新月にアスペクトする天体は、冥王星を除いて水星を加え5つの天体が逆行しています。
さらに海王星と天王星は最終の30度(数え)、土星と木星は26度で終盤のフェーズにあります。
物事が新しく生まれ変わる前の過渡期です。
そのためにすべき[処理案件]をこなさなくてはなりません。
簡単に解決することはできず、大きな変化へ導くための最終調整が行われるでしょう。
たくさんの人の生命を乗せて航海する大型旅客船が沈没しないように、
荒波に大破しないように慎重に舵取りをするようなものでしょう。
新しい世界へ向かうために通らなければならない難関のようなニュアンスがあります。
破壊的な危機を回避するのは、私たち一般国民の底辺でつながる潜在意識です。
さらに遠地点の新月であることも注目点です。
表現されない感情、届かぬ思い、秘めた感情が刺激され増幅するかもしれません。
あなたが新しい活動へ向かわせることを拒む、足かせのように憑りつくネガティブな感情も浮上するかもしれません。
ならばそれは重要なメッセージです。
引き出しの奥から出てきた、今となっては不要なゴミ、過去の遺品のようなものでしょう。
それを引っ張り出しすっきり処分してしまうか、
あるいは、埃をはらって光を当ててみたら、
過去の体験や思い出がよみがえり、新たな意味をもって再生させるべきものかもしれません。
いずれにせよ感情の浄化が、本来の自分の輝きを取り戻すプロセスが進むでしょう。
逆行する水星が重なる(コンジャンクション)新月です。
水星逆行は11月10日に始まりましたが、11月30日に順行に戻ります。
今起きている問題を、より深く考察し、再調査したり、再検証を試みます。
過去を思い出すきっかけが起こりやすいでしょう。心理的考察をしてみましょう。
今は行動したい欲求、好戦的な勢いを抑える必要があるでしょう。
水のグランドトラインを形成する天体達は、やがてそれぞれ火のサインへと移ります。
大変容の為にエネルギーを動かそうするかのようです。
どんな感情であれ、思いであれ、内なる意識が共鳴しやすく
特別な時にいることを実感するでしょう。
能力者がつながり、協力しあって新たなプロジェクトが始まるでしょう。
人と人がテレパシックなつながりによって拡張しています。
信頼と人情のパートナーシップが[つながり]を拡大させるでしょう。
蟹座を進む木星は11月12日より逆行を開始し
これより来年2026年3月11日(順行開始)まで、約4か月間にわたり社会が停滞する期間になります。
社会を改善するために、これまでの不正や問題をあぶりだす重要な期間です。
さらなる成長と発展をめぐって、社会常識、モラルを問われるような事件が起きやすく、
それによって皆の共通認識を改める重要な期間になります。
その焦点は、家族や国家など、共同体を守り繁栄させることです。
結婚や出産によって家族が増えることを望む人も多いでしょう。
日本においては皇室の後継問題もそうでしょう。
グローバリズムや移民問題を背景に、世界全体が保守主義を強め、国防がテーマになっていますが、
私たちの生活は、安心安全が確保された上で成り立っています。
経済も政治もここ、『国民の生命の安全と豊かな生活が守られること』、が基本です。
憲法改正の議論が大きくなっています。
憲法の主権は国民にあるという基本の原則についての認識をみんなが深める必要があるでしょう。
当たり前のことが、なんらかの状況で止められるようなことがあるかもしれません。
リスクに対処する心構えを持つ必要があるでしょう。
新月にオポジションのアスペクトをつくる牡牛座天王星も焦点です。
土の固定サインの牡牛座の天王星は、新時代実現のために資金や資源やインフラがテーマです。
信頼関係をもとに資金調達など、より深い関係を構築していくことが大切になります。
新資源開発としてレアアースが注目されています。
資源の獲得が焦点になっていますが、メガソーラーによる自然環境破壊が進んでしまった中、
再生可能エネルギーなどのエネルギー対策は、これまでの方針を転換することになるでしょう。
デジタル社会を創る上でも、人類は地球の資源をもとにしています。
あらゆる産業が、地球資源の搾取によって成り立っていること、
そうした文明のあり方を見直さなければ、
生命体としての地球から、または宇宙から逆襲を受けるような事態を迎えかねないでしょう。
「地球との共生」を含めて、生活スタイルを考え直していくことが求められるでしょう。
新月のサビアンシンボルは、蠍座29度
「酋長に自分の子供たちの命乞いをするインディアン女性」
なぜ、この女性は子供たちの命乞いをする必要があるのでしょう?
なぜ子供たちの命が危ぶまれるのでしょう?
インディアンの共同体にとって、何か掟を破るような重大な事態が起きてしまったのでしょうか?
酋長は、村を守るためには子供を犠牲にしなければならないと決断したのかもしれません。
いずれにせよ、どんな共同体であれトップの支配力があり、
それによって引き起こされる社会的なリスクがあること。
人権や、女性性が犠牲にされることを語ります。
私たちが身を置いている共同体、国家や地域が決めたルールに対して、
その良い面と悪い面を判断する視点を、私たちは常に持つべきでしょう。
メールマガジン『新月と満月に読み解く! 星からのメッセージ』
第三の眼のメルマガに登録すると新月と満月の前日に【新月&満月の星読み】が届き
読み逃しがなくなります^^
X(旧Twitter) では、日々のトランジットの星読みをポスト中
フォローお願いします。





