新月・満月読み 新月・満月読み

2016/7/4

2016年7月4日:蟹座の新月リーディング by 天音 絢文

2016年7月4日20時1分 新月図 (東京)

 

太陽 かに座12゜53′
月 かに座12゜53′
水星 かに座 9゜37′
金星 かに座20゜26′
火星 さそり座23゜11′
木星 おとめ座17゜33′
土星 いて座10゜59′ R
天王星 おひつじ座24゜15′
海王星 うお座11゜57′ R
冥王星 やぎ座16゜20′ R
Asc みずがめ座 1゜07′
Mc さそり座20゜50′
ドラゴンヘッド おとめ座 15゜

 

 

 

 

今回の新月は蟹座で起きます。

 

蟹座0度に太陽がくるときが夏至、
もっとも昼の時間が長くなるときです。
日本列島のほとんどはまだ梅雨の真っ最中ですが、
冬至を境に長くなってきた日照時間は、この日をピークに、
再び冬至へ向けて少しずつ昼の時間が短くなっていきます。

 

今回新月となる蟹座は水の活動サインです。
火の活動サインである牡羊座から始まった12サインの旅は、
牡羊座とスクエア(90度)の関係となる蟹座で、
ひとつの節目を迎えます。

 

一年の始まりの春が終わり、新たな季節である夏が始まります。
養育のサインである蟹座で起きる新月は、
すべての人にとって、家族や親しい仲間など身内的な感覚で
互いに気持ちを分かち合いながら過ごしている関係性や、
家庭、あるいは家庭のように心の拠り所になる場について、
あらためて目を向け、大切に守り、深め育てていく時です。

 

家庭内のことや、生活の拠点となる地域全体に目を向け、
場全体がさらに活性化していくように、
積極的に活動を起こしていくタイミングといえるでしょう。

 

今回の新月は水星、金星とゆるく重なりながら、
海王星とトライン(120度)、冥王星とオポジション(180度)、
木星とセクスタイル(60度)の配置となります。
新月、水星、金星、木星、海王星のアスペクトだけに目を向ければ、
心のつながりを大切にしながら、
日常的な人間関係や日々の生活のなかで楽しみを発見し、
身近にある幸せを守り育てていくような印象を受けます。

 

けれども、それらの配置にたいして、対向から冥王星が
強力なプレッシャーをかけています。
オポジションは対人関係に投影されやすいので、
自分が大切に守っているものや、家族や親密な仲間などに関することを
脅かすような存在を強く意識するかもしれません。
ささやかな暮らしを強制的に変えていくような、
心の中にあるネガティブな感情を喚起するような
強力な圧力となる人物や状況、あるいは過去から綿々と続く何かに
向き合う人もいるでしょう。

 

しかし、新月となった太陽は、
冥王星とのオポジションを通過したあとは、
蠍座にある火星とのトライン、
牡羊座にある天王星とのスクエアへと向かっていきます。
火星は新月の数日前に、逆行から順行へと変わったタイミングです。

 

4月半ばから続いていた火星の逆行期間中は、
蠍座の火星の逆行らしく、過去をずっと振り返りながら、
心の深い部分に降りていくような体験(心境)を経て、
自分自身の人生を拓く意志の方向性を確認した人もいるでしょう。
揺るがない自分のパワーの源を確認し、
まだ、スピードはゆっくりですが、徐々に新しい開拓地へと
進もうとしている火星です。
冥王星は蠍座の支配星なので、
この火星は冥王星の深い意志ともつながっています。

 

太陽が親和性のある、同じ水の火星にトラインでコンタクトし、
そして、新たな未知の冒険に旅立つ牡羊座の天王星と
勢いのあるスクエアを形作ります。

 

冥王星の影や圧力をいったん意識したのちに、
冥王星らしく根本から大きな変容をし、心の地図を塗り替えたあとに、
新開地に向けて進んでいくことになるでしょう。

 

さらに、蠍座の火星が順行に戻った2日前に、
同じ水のサインの魚座でキロンが順行から逆行に変わりました。
まだ、新月の時点では正確なトラインは形成していませんが、
互いに向き合って手を取り合う(トライン)方向へ進む水の火星とキロンは、
感情の深みに触れた(蟹座の太陽と冥王星のオポジション)あとの
なんらかの根本的な癒し、癒しにつながる変容のための行動を
示唆しているように思えます。

 

さて、一方、今回の東京の新月図を見ると、
今の日本の状況がよく表れているように思えます。
蟹座の新月、水星、金星は、第6ハウスに集まり、
対向の冥王星は、第12ハウス、
そして、火星はMCに重なって天頂(第10ハウス)にあります。

 

アングルにいくつも天体が重なった前回の新月からの一カ月間、
さまざまなニュースに驚かされましたが、
今回の新月が起きるすぐ前に、バングラデシュで起きたテロ事件で、
多くの人が命を落とし、何人もの日本人が犠牲になったという
痛ましいニュースが飛び込んできました。

 

第6ハウスは、マンデン的には、
健康(公衆衛生)、労働、そして防衛のハウスです。
第12ハウスは、隠れた敵(テロ行為)などを表します。

 

国民が見えない敵の脅威そして防衛を意識し、
その風潮に沿うような形で、
国家を守るための戦闘的な国家リーダー(第10ハウスの火星)が
力を得ていくような配置にも思えます。

 

奇しくも、新月から上弦に向かう7月10日には、
この国の行く末を左右する参議院選挙が行われます。

 

今回のアセンダントは蠍座とは性格を異にする水瓶座です。
水瓶座の支配星である天王星は、
やはり火星を支配星に持つ牡羊座に入ります。

 

ともに火星を支配星に持つサイン(蠍座は古典的には火星が支配)
にある火星(蠍座)と天王星(牡羊座)は、
異質な二者のあいだでの調整や訓練を意味する
インコンジャンクト(150度)のアスペクトとなります。

 

天王星は第3ハウスにあるため、
この時期、メディアを通して活発な意見も飛び出すかもしれません。

 

そして、私たち自身の独自の考え(第3ハウス天王星)をもって、
この国の未来を決める一票を投じる必要があるでしょう。

 

● 新月 ● (7月4日-)

新月となった太陽は、その後、冥王星とのオポジション、
木星とのセクスタイルの位置を通過していきます。
上であげた参議院選挙の7月10日は、
太陽が木星とタイトなセクスタイルとなる日です。

 

自分たちの生活や国を守り(蟹座の太陽)、
豊かで幸せな未来(木星トライン)を築くことを、
人々が意識しやすい日でしょう。

 

△ 上弦 △ (7月12日-)

 

上弦となる12日に、金星が蟹座から獅子座へと移動します。
ここまで水のサインに天体が集まっていましたが、
金星が火のサインに入ることで、
個として活動することに意識が向きやすくなったり、
自分の個性を表現するタイプが目立つようになるでしょう。

 

追って14日に、水星も同じく蟹座から獅子座へ移るため、
その雰囲気がさらに高まります。

 

16日から17日あたりにかけて、
太陽が天王星とスクエア、
火星とインコンジャンクトの位置を通過します。

 

閉塞感を打破したい衝動が高まるでしょう。
ただし、実際に行動を起こすときは、
周囲の状況を読みながら、
強い意志をもって確実に進めていく人が、成功を勝ち取ります。

 

○ 満月 ○ (7月20日-)

 

18日に山羊座に入った月は、
冥王星とのコンジャンクション、木星とのトライン、
天王星とのスクエア、火星とのセクスタイルを経て、
20日の朝方、蟹座の太陽と満月(オポジション)になります。

 

この時期は、獅子座にある水星と金星が、
あいついで土星とトラインをとることもあり、
さまざまに心揺れながらも(山羊座の月の様々なアスペクト)、
伝統的なものに心惹かれ、
安定し安心できる場や関係づくりへの思いが高まるかもしれません。

 

ほどなく22日に太陽が獅子座に移ります。
太陽のまぶしさも際立つ季節の到来です。
真夏の季節にふさわしく、青年のような気持ちで自己表現することに
意識を向けてみましょう。

 

▽ 下弦 ▽ (7月27日-)

 

この期間は、まず獅子座の水星が天王星とトラインをとります。
自分らしいコミュニケーション方法を見つけるためにも、
新しい方法に挑戦してみましょう。
新しいネットワークを広げるのも向いています。
自己紹介では、いつもより思い切った自己アピールを。

 

その後、30日頃には、水星が火星とスクエアとなります。
この時期、太陽も土星とトラインになるため、
自分の中の「こうあるべき」にこだわって、
周囲に意見を押し付けやすくなりそうです。
金星は天王星とのトラインに向かっている最中なので、
オープンな雰囲気や、他者の意見に耳を傾ける気持ちも大切に。

 

31日に水星が獅子座から乙女座に移り、
そして、新月直前の3日に入った深夜に、
5月末から2か月強、蠍座に滞在していた火星が、
サインをかえて、射手座に入ります。

 

射手座に火星が入った日に起きる獅子座の新月は、
今回の新月と、テーマがだいぶ変わっていくでしょう。

 

執筆者 【天音 絢文 プロフィール】  

 

天音 絢文

 

 

 

 

 

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