新月・満月読み 新月・満月読み

2016/3/9

2016年3月9日:魚座の新月リーディング by 天音 絢文

2016年3月9日10時54分 新月図 (東京)

 

太陽 うお座18゜55′
月 うお座18゜55′
水星 うお座 6゜08′
金星 みずがめ座25゜51′
火星 いて座 1゜04′
木星 おとめ座18゜13′ R
土星 いて座16゜10′
天王星 おひつじ座18゜42′
海王星 うお座 9゜51′
天王星 やぎ座17゜07′
Asc ふたご座24゜28′
Mc うお座 4゜04′
ドラゴンヘッド おとめ座 22゜

 

 

 

 

3月9日10:54に、魚座で新月を迎えます。

 

今回の新月は、ドラゴンヘッドの度数と非常に近く、
皆既日食となります。
日食は、通常の新月とは異なり、大きな影響を与えますが、
とりわけ、日食を直接観測できる地域に影響するといわれます。
日本では、皆既ではありませんが、部分日食を観測できます。

 

マンデンでは、政府を表す第10ハウスで起きる今回の新月、
日本全体に、そして国家という大きな船に乗る私たちひとりひとりにとって、
この新月は何を意味するのでしょうか。

 

さて、今回新が起きる魚座は、12サインの最後に位置します。
春分点である牡羊座0度から始まった、1年間の太陽の旅は、
この魚座で終わりを迎え、そしてまた、次の新しいサイクルが始まります。

 

春分から始まる新しい1年間のサイクルを前にした魚座は、
調整的な役割を担う柔軟サインであり、世の中全体の浄化の役割を担います。

 

前回、日本で日食が観測できたのは、2012年5月の金環食でした。
2011年の震災以来、人々の意識は大きく変わりました。
人々は、個を超えて深い痛みを受け止めあい、
そして立場を超えた横のネットワークを広げていきました。

 

時代の大きな変動期を示す天王星と冥王星のスクエアが続く中、
第11ハウス、双子座で起きた日食以来、
SNSは定着し(広がったのは震災がきっかけといわれます)、
第11ハウスが表す草の根的なつながりのなかで、
それまでの国や権力者が発信する情報を、人々は鵜呑みにしなくなり、
新たな情報ネットワークの中で暮らすようになりました。

 

4年ぶりに日本で観測できる今回の日食は、第10ハウス、魚座で起きます。
サインでは、水瓶座、魚座、ハウスでは、第11ハウス、第12ハウスは、
個の成長のひとつの到達点といえる社会的なヒエラルキーからはずれ、
社会全体、あるいは人間全体、魂の問題に思いを馳せる位置です。
2011年の日食は、第11ハウスで起きたため、個が立場を超えて、
ゆるやかにつながっていくコミュニケーションスタイル(双子座の日食)が
確立されていきました。

 

一方、今回の日食は、サインは魚座ですが、ハウスは第10ハウスです。
そのため、魚座的な世の中全体の浄化や癒しのテーマが浮上しながら、
この国の政治(政府)そのものが、大きな分岐点を迎えるでしょう。
(日食なので、今月にかぎらず、数年のテーマです。)

 

ここしばらく続いていた天王星と冥王星のスクエアは、
今後オーブを広げていきます。
変革の嵐の中を揺れながら進んできた船が、
次の海原へ進むために、大きな調整が行われることになりそうです。

 

また、今回の新月は、アスペクトがとても印象的です。
新月は、傷を表すキロンとコンジャンクション、木星とオポジション、
土星とスクエア、天王星とインコンジャクト、冥王星とセクスタイル。
ASCの支配星である水星は、MC近くで海王星と重なり、火星とスクエア。
これらのアスペクト群に参加していない金星はASCとトライン。

 

とりわけ、新月にまつわるアスペクトの度数がタイトなので、
さまざまな状況が、いわば運命的に動き出すでしょう。
これらの配置から、様々なテーマや可能性を読むことができます。

 

たとえば、自分の心の傷(怒りや痛み)に焦点をあてながら、
深い部分から癒される過程、
あるいは癒したいという気持ちがわいてくる中で、
自分が本当は何を求めているか、
大切にしているところ(ルーツや居場所)や、
あるいは、パートナーや仲間たちに助けられていることに、
あらためて気づく人もいるでしょう。
痛みにフォーカスし、ゆるし癒すことで、
新たな希望がもたらされる気配もあります。

 

また、ASCの支配星の水星が海王星とMC近くでコンジャンクション、
この海王星は新月が起きる魚座の支配星です。
魚座の副支配星は木星ですが、
その木星は水星を支配星にもつ乙女座にあって、
新月とオポジション。
新月とスクエアの土星は、木星を支配星に持つ射手座にあります。
新月と重なるキロンも射手座と関連する天体です。
くわえて、ASC-DES軸、MC-DES軸自体が柔軟宮に位置しています。
全体的に、水星、木星、海王星(どれも柔軟宮の支配星)が
強調されているため、
これらの惑星に関連するテーマが浮上しやすいでしょう。

 

また、柔軟宮、とりわけ魚座が強調されているため、
さまざまな状況が動き始めますが、それは一気に進展するのではなく、
細かく揺れ動き、行きつ戻りつしながら、
徐々に、春分以降の次の地平へと向かっていくことになりそうです。

 

春が近いこの季節、まだまだ寒いながらも、
人間の本能や身体感覚は、確実に近づく春の気配を感じ取っています。

 

海王星的に、まだ、まどろみの夢の中にいる人もいるかもしれませんが、
その夢の中で浮かんでくること、未来の可能性を広げる豊かなイメージを、
土星的に徐々に形にしていくことで、
霧の向こうに、確かな大地が広がっていることに気が付けるはずです。
(ASCの支配星の水星は、まず、海王星とコンジャンクションになってから、
土星とスクエア、そして、第4ハウスにある木星とオポジションなので。)

 

● 新月 ● (3月9日-)

新月のテーマが進行していく時です。
全体的に、水と火のエレメントが優勢なときなので、
勢いのある人にあおられたり、情緒的に流されたりしながら、
背中を押されていくような雰囲気もあります。

 

12日に、金星が水瓶座から魚座に入ります。
また、同じ頃、魚座にある水星が海王星と重なります。
金星は、魚座でその美点を発揮し、芸術的な感性が高まりやすい時ですが、
月を除いて、風のエレメントに惑星がなくなるので、
気分や雰囲気で流されていく傾向が、さらに強くなっていきます。

 

心地よい場の雰囲気や関係性のなかで、安らぎながらも、
もし何か決断をくだす必要があるときは、
一歩引いて冷静に考えてみてもいいでしょう。

 

△ 上弦 △ (3月16日-)

 

太陽は、目立ったアスペクトをとらないまま、
魚座の終わりを進行していきます。

 

一方、魚座を通過中の水星が、土星とスクエア、
木星とオポジションになります。
水星に関する分野で、少々混乱が起きやすい気配です。

 

作業に関して、アバウトになりやすい反面、細かいことを気にしすぎて、
大局を見失うことも。
急に不安になったり、逆に、とても気が大きくなったり、
考え方もふらふら揺れやすいときです。

 

この配置をポジティブにいかすには、
水星(勉強、知識習得など)に関して、
未来の希望を描き(木星オポジション)、
それをかなえるために現実的に努力する(土星とスクエア)
といった流れで取り組んでみるのもいいでしょう。
冥王星もセクスタイルなので、
目標を決めると集中していくことはできそうです。

 

20日の午後に、太陽が牡羊座に入り、春分となります。
太陽が柔軟宮から活動宮に移ることで、新鮮なドライブ感が出てきます。

 

同じ頃に金星は海王星と重なり、
芸術や恋愛などに関して、ロマンティックな気分を味わえるかもしれません。

 

22日の午前中には水星も牡羊座に入り、
23日の満月を前にさらに活気が増していきます。

 

○ 満月 ○ (3月23日-)

 

半影月食となる満月です。
牡羊座の初期度数の太陽と水星にたいして、天秤座の月が満月となります。

 

満月後2、3日で、魚座の金星が木星とオポジションをとったあと、
土星とスクエア。また、土星は25日に逆行を開始します。

 

恋愛を含む対人関係のなかで、
木星と土星的な状況を体験する人もおられるでしょう。
また、社会的な立場を意識しながら、取捨選択していくときです。

 

一喜一憂しやすいときですが、すべてを決めつけてしまうのはやめて、
少し時間をかけて考えてみてはいかがでしょう。
今後の方向を変えていく、嬉しいチャンスを得る人もいるかもしれません。

 

▽ 下弦 ▽ (4月1日-)

 

水星と金星が、それぞれサインの終わりを進んでいきます。
太陽は、土星とのトラインに向かっていき、
さまざまに感情が揺れ動き、あるいは慌ただしく状況が動いた時期も、
少し沈静化していきます。

 

月後半から始まる火星の逆行に向けて、
徐々に火星のスピードが落ちていくため、
なんとなくやる気がでない気分に悩まされる人もいるかもしれませんが、
この期間は、今できることを確実にこなしていくことが大切です。

 

満月の日の3月23日にちょうどピークになった
木星と土星のタイトなスクエアも、徐々にオーブが広がっていきます。

 

社会の中での自分の立場、あるいは進むべきか(木星)、
止まるべきか(土星)、得るべきか(木星)、
手放すべきか(土星)といった迷いを抱えていた人も、
少し落ち着いた気分で、取り巻く環境の整理をしながら、
再考していくことになりそうです。

 

執筆者 【天音 絢文 プロフィール】  

 

天音 絢文

 

 

 

 

 

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