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2026/09/13

「夜明けの門の聖母」~夜が終わる場所のしるし~

ヴィリニュスの「夜明けの門の聖母」

第三の眼・代々木店に復帰するにあたり、プロフ画像は「夜明けの門の聖母」という聖画を使わせていただきました。
実物はリトアニアのヴィリニュスという街の教会に納められていて、幾度もの火災や戦争の銃撃にも失われなかったため「奇跡の聖母」と呼ばれ、かつては聖ヨハネパウロII世や教皇フランシスコもここで祈りを捧げています。

この画像を見たら「イオさんってクリスチャン?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。じつは私自身はキリスト教も含め宗教とはほとんど何の接点もありません。でもこの絵の、目を伏せた秘教的なマリア、絵を覆う精緻な金属装飾、夜が終わる場所である「夜明けの門の聖母」、そして「星の聖母」という二つ名が、私が占星術に求める癒しを体現しているように感じられることもあり、出会った瞬間から心惹かれるものがありました。

そして興味深いのはこの聖母、幼子を抱いていないんです。手は胸元で交差されちょっと鳩の形のよう。一説ではこれは受胎告知の場面で、大天使ガブリエルから神の子を身籠ったと伝えられたマリアだと言われています。

受胎は英語では「コンセプション」ですね。
コンセプト(概念)になる前の、
まだ現実の形をとっていない可能性を内に宿し育むこと。
私は占星術師なので、そこに種としてのホロスコープ、
これから花開く可能性の受胎というイメージが重なります。

さらには、その人がその人だけの救い手を内に宿していると考えることもできるでしょう。
ノエル・ティルの心理占星術にもセラピーフローという概念がありますが、ホロスコープに記された困難には、必ずその人を助けるものがセットで示されています。

それにこの聖母、ただ綺麗なだけじゃないんです。1702年に街がスウェーデン軍に占拠されたとき、この門の重い鉄扉が落下して敵軍を混乱に陥らせ、その翌日にはリトアニアとポーランドの合同軍は見事スウェーデン軍を打ち破り街を奪回したと伝えられています。本当のところはすぐ奪還とはいかなかったみたいですが、この時の「聖母が味方してくれている」という思いが、人々に勇気と諦めない気持ちを与えたことは間違いないところでしょう。

右の頬を打たれておとなしく左の頬(街)を差し出さないあたり、聖母殿じつは相当強い! というかもしかして武闘派? このギャップ、ちょっとシビれます。ということで、畏れ多くもプロフで使わせていただいた次第です。

誰かに譲って、譲って、譲って、いつの間にか自分の足元が限界まで削られてしまっていることに気づくことがあります。そんな時は拒んでいい。戦っていい。むしろ戦わなきゃ。この聖母はこんな風に言っているのかもしれません。

でも軋轢や犠牲は小さい方がいいのは間違いないところ。まずはソフトランディングできる戦略がないかあなたのホロスコープの中を探してみましょう。

よく「夜明け前が一番暗い」と言いますね。でも大丈夫、向こう50億年くらいは太陽は毎日しっかり登る予定です。もっともその頃には人類は地球からお引越ししてるかもしれませんが、それはまた別のお話です。

執筆者:北園イオ(代々木店)

北園イオ:アイコン

「ホロスコープはあなたの人生という旅の海図です。あなたの長所や短所、考え方の癖、陥りがちなパターン、不調時のチェック事項や適切な扱い方が記されています。あなたが幸せや自分だけの物語をあきらめない限り、占星術にできることはきっとあります。星の光を頼りに道を探していきましょう。」

  • 所 属:代々木店  第1・3・5金曜
  • ツール:西洋占星術、ホラリー占星術、サビアン占星術、タロット

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