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2020/10/16

2020年10月17日:天秤座の新月リーディング by 天音絢文

2020年10月17日04時31分 新月ホロスコープ (東京)

2020年10月17日天秤座24度の新月図

 

10月17日(新月)から10月31日(満月)までの星模様

2020年10月17日04:31、天秤座24度(数え)で新月です

新月図や満月図は、世の中全体の動きを表し、
そして大惑星のアスペクトは、人の心の深い部分を揺さぶって
世の中全体の新たな流れをつくっていきます。

今回新月となる天秤座は、個の集合体である社会に目を向け、
他者とパートナーシップを築くことがテーマになるサインです。

 

日本の首都である東京の新月図では、
アセンダントは天秤座、新月は第1ハウスの後半に位置します。
世の中全体で、天秤座のテーマが強調されている新月です。

さらに、新月は牡羊座の火星、
山羊座の木星・冥王星・土星とスクエア(90度)、
全体でTスクエアという形をつくります。

活動サインでスクエアが重なるため、変化を引き起こす激しい勢いを感じます。

天秤座の支配星の金星は、
山羊座の木星とは調和的なトライン(120度)となるものの、
海王星とのオポジション(180度)に向かっています。

新月の三日前に逆行を開始した水星も、天王星とのオポジションに向かっています。

全体にハードアスペクトが目立つため、
問題に向き合いながら、現状を打破していくための
変化のうねりの中にあるような一ヶ月です。

ただし、個人天体の水星と火星が逆行中であるので、
目立った出来事として表れるというより、
水面下、あるいは人々の心の中の変化を促す形で表れやすいかもしれません。

 

大きな変化の年の2020年
今回の新月は心の中で「かたをつける」とき

今年は、山羊座で木星・土星・冥王星が重なり、
世の中の風潮、構造、そして人々の意識が大きく変化する年です。

詳細は省きますが、ふと思い立って、
山羊座の木星・土星・冥王星に関して、
目立った星の動きをピックアップしながら、
(この三つの惑星自体のコンジャンクションや、順行・逆行の切り替え、
三つの惑星に対する他の星〈特に火星〉のハードアスペクトなど)
社会的な大きな出来事と比較してみました。

すると、2020年は、やはりこの木星・土星・冥王星を中心に、
世の中全体が大きく脈動していくような年であったことが、よくわかります。

 

そして、2020年も残り三ヶ月になったこの時期、
今年の大きな脈動の最後の一山(山脈)を迎えます。

山脈と書きましたが、細かく見ると、三つの山があります。

一つは、今回の新月前後に起き、
新月から本格的にスイッチが入っていくことになりそうな流れです。

水星は逆行中で、人々がふと立ち止まって足元を見つめ直し、
過去を振り返るとともに、考え方をハッキリと切り替えていくとき。
(水星と天王星のオポジション)

同時に、太陽が木星・冥王星・土星とのスクエア。
細かく見ると、新月の時点では、
新月が冥王星とのスクエアから分離になり、
土星とのスクエアに接近するタイミングです。

これは、根本的な問題に目を向けた後、
そこからの再生を意識し(冥王星)、かたをつける(土星)テーマが浮上しやすい配置です。

激動の年であった今年、いろいろな形で精神的にも、
現実的にも大変な思いをされたかたもいらっしゃるかと思います。
または、いち早く、新しいご自身のスタンダードつくりに
向かっておられるかたもいらっしゃるでしょう。

今回の新月は、今年一年を通して、浮上してきている問題に対して、
なんらかの形でかたをつけるタイミングになりやすいでしょう。
水星は逆行しているので、それも「心の中でかたをつける」ときです。

過去に決着をつける人もおられるかと思います。

 

また、新月図では、1ハウスの天秤座の新月、7ハウスの牡羊座の火星、
4ハウスの木星・冥王星・土星のTスクエアなので、
国全体では、対外的な問題が浮上しやすく、
国民の生活や国土に関する危機管理意識も高まりそうです。

よりパーソナルな場面では、他者のさまざまな圧力や、
大きな組織構造のなかで、弱者の立場に置かれている人が、
どのように自分の権利を守るか、穏やかな生活を回復させるか、
といった流れも浮上しやすいでしょう。

 

新月を含むTスクエアだけでなく、
天秤座(新月図のASC&新月)の支配星の金星が、
12ハウスにあり、海王星とオポジションなので、
弱者、自己犠牲的な立場におかれるといったテーマに
焦点が当たりやすい時期になりやすいかと思われます。

天秤座の新月らしく、自分が一方的に犠牲にならず、
同時に、自分が一方的に強者にもならず、
両者の公平なバランスを意識しながら、
幸せに暮らせる関係づくりを考えることが、
次の一歩へと、自分を導く道しるべの灯りになるでしょう。

 

そして、今回の天秤座(風)の新月で、
心の中でかたをつけ、新たな方向性へと意識を向けていくと、
年末の水瓶座(風)での木星・土星のコンジャンクションから始まる、
来年以降の新たな流れへと、スムーズに移行しやすくなるでしょう。

(上で書いた残りの二つの山については、満月以降の流れなので、次回の満月の記事でまとめてみます)

 

● 新月 ● (10月17日~)

新月から二日ほどは、
太陽が土星とタイトなスクエア、
水星が天王星と、金星が海王星と、
それぞれタイトなオポジションなので、
強力な切り替えのタイミングです。

また、10月21日からは月が山羊座に入り、
活動サインのTスクエアを刺激するため、
新月から上弦までの一週間は全体的に新月のテーマが色濃く表れるときです。

水星は逆行中なので、限界を感じ、
(心の中で)決断するという形で、けじめをつけやすいときでしょう。

恋愛を含めて対人的な関係では、混乱が生じやすく、
ときには別れる方向に進んでいくことになるかもしれません。

けれども、上でも書いたように、
本当の意味で、バランスのとれた関係づくりのために、
必要な決断をするのにふさわしい新月です。
長い目で見て、ぜひ前向きな選択をなさってください。

逆に、この新月の期間に強い絆を感じる相手とは、
これから先、新しい時代が開かれていくときに、心強い相棒になりそうです。

23日の朝方に、太陽が蠍座に入ります。
ここしばらくの緊張感が落ち着き、内省ムードが濃くなりそうです。

 

▲ 上弦  ▲ (10月23日~)

太陽が蠍座に入ったばかりの0度、
スクエア(90度)となる月が
水瓶座に入ったばかりの0度で、上弦となります。

活動サインが強調された新月から一転、
不動サインでの上弦なので、全体的なムードは沈静化しそうです。

 

しかし、蠍座の太陽は、冥王星を支配星にもち、
根本的・深層心理での変容と関係し、
天王星を支配星にもつ水瓶座は、
社会変革を志向するサインなので、
より深く、後戻りできない形で変化が進み、
決意が固まっていきやすいときです。

 

満月は、変革の星・天王星と重なって起きるので、
上弦から満月にかけての一週間は、
じわじわと、心の中の決意が強くなっていき、
満月は、その決意にもとづく新たな展開へのきっかけや分岐点になりそうです。

 

また、28日に金星が天秤座に入り、
同じ日に、逆行中の水星が蠍座から天秤座に入り、
日常的な関係性の場面で、再び天秤座のテーマを意識しやすくなります。

 

水星は逆行中ですし、
自分も相手も心地よく過ごせる関係をつくるために、
過去の縁に目を向けたり、
うまくいっていなかった相手とやり直したりするための
模索の機会としてとらえてみることもできそうです。

 

⇒ 新月のクリスタルリーディングを読む

 

執筆者 【天音 絢文 プロフィール】  

 

天音 絢文

 

 

 

 

 

 

 

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—- 新月とは —-
地球から見て、太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
旧暦(陰暦)では新月から1ヶ月がはじまります。
占星術では、太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日
として、その月のテーマを読み取るときに用います。