新月・満月読み 新月・満月読み

2021/8/7

2021年8月8日:獅子座の新月リーディング by 天音絢文

2021年8月8日22時50分 新月ホロスコープ (東京)

8月8日22:50|獅子座の新月図リーディング

内なる情熱のままに自分を表現し、人生をクリエイトしていくとき

新月図や満月図は、その時期の世の中の風潮を表し、
時代の潮流を象徴する大惑星のアスペクトは人の心の深い部分を揺さぶっていきます。

今回の新月は、獅子座で起きます。

獅子座的なテーマに光を当てて、意識的に取り組むことで、
新月(発芽)から満月(開花)へと、
それぞれの形で成長(生長)のステップを踏んでいきやすいタイミングです。

今回、新月が起きる獅子座は、火の不動サインに属し、太陽を支配星にもつサインです。

太陽は、太陽系の中心として輝きを放つ天体。
太陽の光と熱によって、地球では生物が生まれ、繁栄しています。

獅子座は、熱い太陽のように内にある情熱のままに、
自分自身を表現することがテーマとなるサインです。

 

獅子座のキーワードは、「自己表現」と「創造性」。

自らを表現することは、創造性を発揮することにつながります。

具体的にクリエイティブな作業に関わっていなくても、
獅子座で新月が起きる期間は、あらためて、自分自身に焦点を当て
自分の人生をクリエイトすることを意識してみたいタイミングです。

「自分軸」という言葉を耳にすることも多いですが、
獅子座の新月は、「自分軸」で生きていくことに、
光を当てるきっかけになるときといえるでしょう。

 

今回の新月と東京オリンピック

今回の新月の約二週間前、獅子座に太陽が入ったのは、
満月(7月24日)に差し掛かった7月22日の深夜遅く。

そして翌日の23日に、東京オリンピックが華やかに開幕しました。

秘めた情熱を爆発させ、個の力を全力で発揮する選手たちに、熱い拍手が送られ、
勝者は、一躍国民的なヒーロー・ヒロインとして注目を浴びるオリンピックは、
まさに獅子座の季節にふさわしいイベントです。

今回のオリンピックは、太陽が獅子座を通る時期というだけでなく、
開幕から前半にかけて、
スポーツと関連する火星(闘志、情熱)が獅子座の終わりにあって、
成功や発展を司る木星と、対向の位置で刺激を受けていたのも特徴です。

火星は30日まで獅子座に滞在します。

この期間は、柔道の連日の金メダルラッシュもあり、
開催国の日本では、開幕前の空気を一掃するかのように、
オリンピックムードに熱く湧いていました。

そして、今回の新月の直前、月の光が闇に消えていこうとする時間帯に、
すべての競技を終え、夜20時から閉会式が始まります。

東京オリンピックの特別な二週間が終わりを告げ、
今回の新月とともに、人々の意識も、切り替わっていくでしょう。

また、国家単位で勝敗を競いあい、
国民が自国の選手を応援するオリンピックは、
蟹座らしい特徴をもつイベントです。

東京オリンピックが開催されていたのは、
蟹座の新月の期間(7月10日~8月8日)であり、
その期間の終わりとともに、
日本の選手の応援で、一体化していた世間のムードが終わっていくのも、
おもしろい偶然の一致です。

個々の立場では、オリンピックに興味がある人もない人も、
複雑な気持ちで、開催を迎えた人も、さまざまな方がおられると思います。

それでも、世の中の全体的なムードを左右していたイベントが
終わると同時に起きる、今回の獅子座の新月は、
おひとりおひとりの立場でも、
意識を切り替えていきやすいタイミングではないかと思います。

蟹座から獅子座への移行は、
集団への情緒的な一体化から、個の立場の意識化、主体的な意志の発揮です。

オリンピック選手の活躍に胸を熱くした人も、そうではないかたも、
今回の獅子座の新月を迎えると、今度は、自分自身が主役となって、
けっして楽ではない社会的な状況のなかで、
難しい状況を乗り越え、自分らしい人生を充実させていくために、
不動のサインらしく、ぶれずに一歩ずつ歩を進めていくときではないでしょうか。

 

新月図に表れる「主体的な意思をもって、自分を、暮らしを守る」テーマ

日本全体の状況を象徴する、東京の新月図をみると、
新月は、国民の暮らし、心理的な基盤を表す第4ハウスで起きます。
新月は、変革・分離を表す天王星とのスクエア。
天王星は、政府を表す第10ハウスの支配星で、
目に見えないこと、隠れた敵を表す第12ハウスにあります。
第10ハウスには、土星もあり、ゆるく分離のオポジションです。

政府によって、国民の生活が脅かされている状況が表れているような配置です。

2021年のテーマである土星と天王星のスクエアは、
この時期、土星が天王星より5度手前にあるため
獅子座の太陽は、新月より数日前に、土星とオポジションとなり、
天王星とのスクエアをやや過ぎたところで、新月となります。

個人的な立場でも、まず土星に象徴される具体的な問題や困難、
乗り越えるべき壁を強く意識し、
そして、その状態を打破するための変革へと駆り立てられたり、
逆に、変化を迫られたりしたあとに、あらためて、「自分軸」を意識しながら、
主体的な意思を発揮して、自分自身や暮らしを守ろうとしているような、新月の配置です。

新月前に、心理的な変遷を経験してきた人は、
今回の新月は、それらを踏まえたうえで、
あらためて、自分自身の主体的な意思を発揮する
新たなスタートラインに立ったタイミングといえるでしょう。

二週間後の満月は、希望を感じる配置なので、
ぜひ、この新月前後に浮かんできた「自分の意思や思い」を大切に育て、
貫いていってみてください。

また、新月図で、国民そのものを表す第1ハウスの支配星の金星は、
ウィルスなどを表す海王星とオポジションです。

国民が目に見えない不安に脅かされている様子は、この配置にも表れています。

ただし、金星は9ハウスの冥王星とのトラインに向かっていきます。

視野を広げ、現在よりも未来に目を向けながら、
強い意志で困難を乗り越え、再生を果たしていく可能性も含んでいるでしょう。

 

8月8日(新月)から8月22日(満月)までの星模様

● 新月 ● (8月8日〜上弦まで)

8月11日に、知とコミュニケーションの星・水星が、発展と成功の星・木星の対向の位置を通過します。

8月22日の満月は、この木星と重なる形で起きるため、
8月11日前後に起きる出来事や心境変化は、その前触れのようなものになりそうです。

考え方の前向きな変化、未来への希望を伴う発想、知ることの喜び、
そして、嬉しいコミュニケーションの広がりなど、
この時期の気づきや起きてくる出来事は、
是非もっと広げたり実現に向けて動き出したりしてみましょう。

水星は、12日朝に乙女座へ入ります。(8月30日まで乙女座に滞在)

乙女座の水星は、知的な分析力に磨きがかかる配置。
漠然といだいているビジョンやインスピレーションのようなものを、
具体化するためにブレークダウンしたり、
必要となる知識を学んだりしていくタイミングになるでしょう。

新月から上弦までの1週間は、
水星のアスペクトやサイン変化が目立つので、
獅子座の新月らしい、太陽の意思(主体的な意思)を、どのように実現していくか、
具体的な方法を考えていくのに、ふさわしいタイミングです。

 

△ 上弦 △ (8月16日〜満月まで)

8月16日の上弦は、蠍座の月と、獅子座の太陽の間で起き
太陽と月に、Tスクエアになる位置に木星があります。

木星が表す発展的なイメージを意識しながら、
不動サインらしいタフな精神力と強い意志をもって、
目の前の困難を乗り越えていく上弦です。

8月16日に、美と愛、喜びの星・金星が、天秤座に入ります。
(9月11日まで天秤座に滞在)

金星は、天秤座で力を発揮しやすい配置です。
太陽と水星も、それぞれがその力を発揮しやすい配置にあり、
(太陽=獅子座、水星=乙女座)
また、ハードな星のアスペクトも比較的少ないので、
この先しばらく、獅子座の新月の期間らしく主体的に物事を進めていくと、
流れに乗っていきやすいタイミングといえそうです。

金星が天秤座に入ることで、
恋愛や対人関係などのシーンが、より活発に動き出すでしょう。

 

また、金星は、土星とのトラインに向かっていきます。

社会的なマナーを身に着けた人が、評価される星回り。
金星が表す美意識を、具体的な形(作品化)するのにもピッタリです。

一方、水星と火星は重なりながら、
8月20日~22日頃に、変革の星・天王星とトラインになります。

技術力や知的な分析力が、大いに力を発揮しそうな配置です。

また、満月前の8月20日頃、太陽が木星の対向位置を通過します。

内なる情熱や、主体的な意思が、希望をもって発揮されていくような配置。
未来イメージも大きく広がるでしょう。

この上弦から満月にかけての一週間は、
前向きな内なるビジョンを抱きつつ、
一方で、水星、金星、火星の配置が建設的で、物事を手堅く進められそうなので、
星の配置が、全体的にとてもバランスがとれているように感じます。

猛暑の折、なかなか動く気になれない季節ではありますが、
皆さまにとって、充実した二週間になることをお祈りしております。

 

⇒ 新月のクリスタル・メッセージを読む

次回、8月22日の満月メッセージは、8月21日23時に公開します。
新月・満月メルマガに登録して確実に読む

 

執筆者 【天音 絢文 プロフィール】  

 

天音 絢文

 

 

 

 

 

 

 

メールマガジン『新月と満月に読み解く! 星からのメッセージ』

このホロスコープ・リーディングは、新月&満月メルマガのホンの一部です。

第三の眼のメルマガに登録すると
毎月、新月と満月の日に、最新版の新月&満月読みと、
お店の最新情報、メンバーコラム等が届きます。

こちらから登録いただけます。

 

—- 新月とは —-
地球から見て、太陽と月が重なるときで、月の光が見えなくなります。
旧暦(陰暦)では新月から1ヶ月がはじまります。
占星術では、太陽の意志を月が受け取り、新しい目的が生まれる日
として、その月のテーマを読み取るときに用います。