新月・満月読み 新月・満月読み

2017/2/26

2017年2月26日:魚座の新月リーディング by 天音 絢文

2017年2月26日23時58分 新月図 (東京)

 

太陽 うお座 8゜12′
月 うお座 8゜12′
水星 うお座 1゜10′
金星 おひつじ座12゜30′
火星 おひつじ座21゜43′
木星 てんびん座22゜29′ R
土星 いて座26゜35′
天王星 おひつじ座21゜59′
海王星 うお座11゜35′
冥王星 やぎ座18゜45′
Asc さそり座28゜37′
Mc おとめ座 9゜52′
ドラゴンヘッド おとめ座 3゜

 

 

 

 

魚座は牡羊座から始まる一連のサイクルの
最後に位置するサインです。

 

12サインを魂の成長物語とみれば、
生まれたての赤ん坊のように、
純粋で、生命力に満ち溢れている牡羊座から始まったサイクルは、
さまざまなことを学びながら成長し、社会のなかで成熟してきました。

 

最終段階の魚座では、すべてを悟った老人のように受け入れ、手放し、
新たな次のサイクルのスタートのために、過去を浄化していく段階です。

 

今回の新月では、魚座の支配星である海王星が、
新月に重なり、魚座・海王星の意味を強調しています。

 

東京の新月図では、この新月と海王星が、
ルーツを表すICに重なります。

 

マンデン的に見れば、ICは国家意識、国土などと関係するため、
この日食をきっかけに、
国民があらためて理想的な国家意識について模索し、
関心を寄せている図にも見えます。

 

伝説上の初代の御世は紀元前までさかのぼる、
天皇陛下の存在は、日本という国家のルーツ意識と関連するでしょう。

 

おりしも、新月になる1週間前には、
魚座生まれの皇太子殿下が誕生日の会見で、
代替わりに向けての覚悟を感じるお言葉を述べられました。

 

そのなかに「国民に常に寄り添い、人々とともに喜び、とともに悲しむ、
ということを続けていきたい・・・」というお言葉がありましたが、
ICに位置した海王星と重なる魚座の新月に象徴されているかのようです。

 

魚座は、12サインの最後であり、調整の役割を担う柔軟宮なので、
この新月の期間に、実際の代替わりが起きるというより、
やがて訪れる代替わりという大きな節目に向けて、
国家の象徴的リーダー(太陽)である天皇陛下のありかたについて、
あらためて理想的な位置づけを模索し、
国民の意識(感情)を含めて、準備を進めていくのが、
この日食の影響があるといわれる期間の流れとなるのでしょう。

 

個々人の場面でも、
新たな流れに向けてのビジョンづくりというのは、
重要なテーマになりそうです。

 

自分のルーツを含めた過去を振り返り、
すでに不要になった心の中の思いは水に流し、ゆるし、受け入れ、
大きな世界のなかで生きるひとりの個人として、
魚座的に周囲や環境との心のつながりを大切にしながら、
あらためて、自分が拠る基盤を意識していく新月といえます。

 

今回の新月は、大きな夢や理想を描く新月まわりの配置と別に、
もうひとつ特徴的な星の配置があります。

 

それが、12サイン最初の牡羊座にある
火星と天王星のタイトなコンジャンクション(0度)。
そこにからむ、木星、冥王星のTスクエア(180度、90度)、
土星のトライン(120度)です。

 

牡羊座で起きる火星と天王星のコンジャンクションは、
かなり起爆力のある配置ですが、
そこに木星が対向から刺激するため、
社会的なステージに向けて、ぐんと飛び出していくような
突破力がありそうです。

 

火星は新月になる4日ほど前に、冥王星とのスクエアを通過し、
そして新月で天王星と重なり、すぐに木星とのオポジション、
土星とのトラインを経験します。

 

冥王星とのスクエアを経た時点で、
この火星は、表面的な動機付けではなく、
もっと深い部分にある自分を大きく動かしていく何かに
気づいているでしょう。

 

過去、あるいはこだわってきた何かに、心ひそかに別れを告げ、
今回の新月を機に、大胆に決別し、自立し、出発し、
木星、土星という社会的なステージのなかで、
深い動機からやってくる思いを実現しようとしている
配置に思えます。

 

前回の満月以降、この新月を先取りしていくような
話をきくことが多いように感じますが、
新月以降は、いよいよその強い決意を、
社会のなかで表明し、行動する流れに移っていきます。

 

ただし、これは、さらに大きな流れに目を向けると、
その大きな流れが終わっていくなかでの出発であり、
方向転換ともいえます。

 

今回の新月のアセンダントは、不動宮の蠍座のほぼ最後の度数。
12サイン最後の魚座ということともあいまって、
この新月が、まだ、過去の流れの最後に位置していることも
示しているかのようです。

 

今回の日食図では、ここ10年ほどずっと続いてきた
天王星と冥王星のスクエアが、タイトではなくなりつつありますが、
活動宮の木星がTスクエア化することで焦点化されています。

 

しかし、次の8月下旬に起きる日食のときには、
冥王星と天王星は10度以上離れ、すでにスクエアとはいえません。
さらに、その次の日食になると、
焦点化していた木星が天秤座から離れてしまいます。

 

つまり、今回の日食図は、ここのところずっと続いていた
大きな時代の転換期を表す天王星と冥王星のスクエアの
最後の段階の日食であり、焦点化している木星は、
冥王星よりも天王星にたいして、タイトなアスペクトをつくることで、
より未来へのブレークスルーが方向付けられてるといえます。

 

まとめると、今回の新月(日食)は、
未来に向けてのビジョンを意識しながら、
いま、深い部分から揺さぶられている思いにしたがって、
大胆な転進をはかるときです。

 

そして、より長期的な視野にたってみると、
この転進は、時代の大きな節目のなかで、
ここ数年続けてきた変化の総決算のタイミングにもあたり、
同時に、次の大きな流れに移行するための、
ジャンプのタイミングともなるでしょう。

 

● 新月 ● (2月26-)

インパクトのある新月から、上弦までは、
基本的に、新月のテーマが続いていくでしょう。

 

牡羊座を月が通る3月1日から2日の夜にかけては、
活動宮の月が次々にほかの星とアスペクトするため、
行動に移す絶好のタイミングです。

 

また、4日から金星が逆行を開始します。
自分の美意識や愛情などのありかたを見直す時期となるでしょう。

 

△ 上弦 △ (3月5日-)

 

太陽、水星、海王星が重なり、
そこに柔軟宮の双子の月がスクエアとなるため、
上弦となる5日は、昼過ぎあたりから
思い込みによるコミュニケーションの行き違いがおきやすい流れです。

 

むやみに動くことで無駄も増えるときです。
ただし、こんな日は効率を重視するよりも、
無駄を楽しむ遊びの精神によって、
アイディア豊かになり、想像力が広がるでしょう。

 

続く7日から8日にかけても、月が蟹座を通り、
魚座にある太陽、水星、海王星とトラインとなるため、
感性が豊かにわいてくる日です。
ただし、活動宮に星が集まっている時期のため、
気ぜわしいかもしれません。
思いついたことは、どんどん周囲に表現していくと、
場全体が活気付くでしょう。

 

10日から、火星が牡牛座に移るため、
ここまでの勢いが、ややペースダウンし、
腰をすえて、穏やかに取り組んでいく流れに変わります。

 

○ 満月 ○ (3月12日-)

 

魚座の太陽と乙女座の月で満月です。
魚座の太陽は、キロンとコンジャンクション。

 

満月のときの水星は、土星とスクエアです。

 

新月から勢いに乗って進んできた状況に、
ひとつの結果がでやすい満月のときです。

 

新月で大きな夢や理想、ビジョン(海王星)をかかげて
突き進んできましたが、
満月の太陽は傷を表すキロンと重なり、
水星は障害を表す土星とスクエアなので、
思い通りにはいかない現実と直面し、
なんらかの過去の痛みが浮上することもあるでしょう。

 

金星は自分の力が発揮しにくい牡羊座のなかで逆行し、
火星は自分の力が発揮しにくい牡牛座に入っています。

 

これらをみると、特に恋愛や人間関係などの愛情が関連する
場面で、考え直したりやり直している感じもあります。

 

魚座も乙女座も調整を司るサインですので、
この満月から次の新月に向かう春分頃までは、
勢いよく行動してうまく運ばなかったことを、
穏やかな愛情をこめて、ペースダウンしながら
ゆっくり進めていきましょう。

 

怒りや執着などを手放し、立場の違う相手を
大きな包容力をもってゆるし、うけいれることが、
解決の鍵となりそうです。

 

17日頃から下弦前の時期までは、太陽が土星とスクエアになり、
月が土星のある射手座に入るので、
特に、手放すことを意識してみてください。

 

20日の夜には春分となり、占星術では、一年の始まりを迎えます。

 

▽ 下弦 ▽ (3月21日-)

 

春分から数時間後の21日の夜中に、
牡羊座に入ったばかりの太陽に、山羊座の月がスクエアになり、
下弦の時期となります。

 

月齢サイクルの最終段階のため、
新たな物事が始まる勢いはさほどない時期ですが、
次の新月に向けて、準備のための動きは活性化しそうです。

 

季節でも、新学期や新年度が始まる4月直前の時期なので、
新たな年度への期待をいだきながら、
目の前のことを忙しくこなす時期となるでしょう。

 

執筆者 【天音 絢文 プロフィール】  

 

天音 絢文

 

 

 

 

 

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