BLOG 占星家・タロティストのブログ BLOG 占星家・タロティストのブログ

2022/10/22

足元の地面と未来をつなげる星読み

こんにちは。第三の眼代々木店、西洋占星術師の藤井まほです。
占いというと、この先起こるであろうことを、いま「当てる」行為と考える方が多いと思います。
もちろん占いは「当たる」から太古の昔から人類に用いられてきたわけで、その部分は外せません。

けれど空前の「癒しブーム」を経て、いまや占いと一言でいってもスタイルが多様化してきました。「当たる」を求める方もあれば、「癒しや安心」が必要な方、「背中を押してほしい」方もいらっしゃいますよね。

未来はどこからやってくるか

わたしは自分のセッションに「次の1ページをめくる」というキャッチフレーズをつけています。
それは、未来思考型=未来を考えるタイプの占いをご提供したいから。第三の眼メンバーブログに「未来のつくりかた」というテーマがあるのを見て「お!」と思ったのも、わたしにとって「未来はつくるもの」だからです。

ぼーっと過ごしていても時間は経ってしまうので、未来は自然にやってくるものとも言えるでしょう。また、実際にぼーっと過ごしている人はあんがい少ないものです。いまの世の中、ほとんどの人は分刻みで行動し、忙殺されているのが実状ですよね?
ただ、ぼーっと過ごしても、忙しくしていても、何か魔法の薬を注入したら奇跡が起こって未来が変わるわけでもないのです。

未来を「つくる」ために星を読む

占星術は、あなたの「生まれたとき」の星の配置+「そこから現在に至るまで」の経緯+「いま」の星の配置(=あなたの「現在地」)を使って、「どんな未来が描けるか」を考えるのが得意です。

あまりにも当たり前のことってわたしたちはすぐに忘れてしまうのですが、未来は奇跡として訪れるわけではなく、必ず過去と現在と地続きのところにあるんです。逆に言えば、過去と現在をきちんと見ることで、わたしたちは未来を「つくる」ことができる。

 

未来は過去と現在と地続きのところにある|代々木の西洋占星術師・藤井まほのブログ

 

でもね。わかります。

いまのこのしんどい毎日と地続きのところにある未来なんて、めっちゃつまんなそう!ですよね。
日々のモヤモヤやガッカリや焦燥や無力感は無駄なもののように感じられます。だからわたしたちは一足飛びに「何かを変えたい、自分を変えたい」と思ってしまうのです。
その出発点は決して間違っていません。
でも、モヤモヤや焦燥を消すために頑張って何かやってみても、なぜかまた同じ結果になっちゃうこと、なぜかまた同じ気分に陥ってしまうことってありませんか?

 

なぜモヤモヤしちゃうのか。どこに突破口がありそうか。いつも同じパターンに陥るのはなぜなのか。
もしかしたらそれは行動するときの傾向や、ちょっとした癖や習慣からくるものかもしれません。世界の見方がちょっと人と違うからかもしれません。
ぐるぐるしてしまう自分を外から客観的に眺めるためにも、星読みはすぐれたツールです。

ホロスコープからは、これまで生きてきた傾向や癖がわかる

たとえば、わたしは長いこと自分のしている仕事に確信が持てませんでした。
というのも、大体いつも私生活のパートナーがやっている仕事に巻き込まれて、新しい仕事を始める羽目になる。たとえば、シェフの夫が店を出すのでライター業のかたわらバイト気分で手伝うつもりが、ガチでマダムをやることになってライターの仕事が激減、いや、ほとんど開店休業状態になってしまったり。
巻き込まれて振り回されながら、「これってわたしの選んだ道なの?」といつも自問していました。

 

でも、よく考えてみるとわたしには「起業しよう」とか「○○として一人前になろう」とか「世界を制服してやろう(笑)」といった目標があったわけではないんです。
というよりも、そういうことを考えたこともなかったし、いつも(人から)振られてくる案件において最大限有能であろうと頑張るスタイルでやってきて。

 

そのように自分から環境に適応しているほうが、「これになろう」とがちがちに決めて始めるよりも力を発揮できるタイプだったんですね。
実際、レストランで働くのが苦痛だったかというと、肉体的には大変でしたが日々楽しんでいましたし、何より一回飲食サービス業を通過することでいまの占いの仕事にもつながってきたと思えるのです。

冥王星がもたらした人生の転機

専門的な書き方をすれば、わたしの出生図では現代占星術で使う10個の天体のうち7個が柔軟宮(ミュータブルサイン・環境に合わせて変化するのが得意。何かをスタートしたり保ったりするのは不得意)にあること、仕事や社会的活動を司るMCというポイントも柔軟宮にあること、などが挙げられます。

 

時期的なことで言えば、夫のレストランを手伝い始めた頃には仕事や社会活動を司る部屋(10ハウス)を天空の冥王星が通過中でした。冥王星は「白か黒か、ゼロかイチか、生か死か」はっきりと取捨選択を迫る天体です。レストランのマダムという看板を背負って「新たに生まれた」半面、ライターの仕事をほぼ失ったことで社会的な「死」も体験したというわけです。

 

出生の星の配置を読むとこんなふうに、ははーん、これがこうなっているから自分の生き方にはこんな癖があって、それがあるからこんなことになっていたのか!といったことがわかってきます。
それがわかった段階で、「それならこのままの路線で行くけれど、こうすればもっと楽しいんじゃないだろうか」、「だけどやっぱりここだけは自分で決めたいから今後こういう話は断ろう」といった方向性も見えてきます。

さらに、いまが動くべきときかどうかも星の配置に示されていることがあります。
そうした未来像のなかにさまざまな可能性、それも実現可能なものが見えてきて、ふっと力が抜けて自分らしさに着地できる。「やっぱり世界征服はできないタイプだよね」みたいなことも含め……。

占う前は漠然としていた「この先」が少しはっきり見えてきて、希望次第ではポイント切り替えだって可能なんですよ。

西洋占星術を使えば、未来像にさまざまな可能性、実現可能なものが見えてきて、自分らしさに着地できる。

 

生まれてこの方歩いてきたこの地面の上、この道の先に、どんな可能性が見えてくるでしょうか? あなたの「次の1ページ」を一緒にめくってみませんか?

 

>>>『未来のつくり方』~2022年4-5月のブログテーマ~

カテゴリ一覧

アーカイブ