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2025/04/13

人生の転換点へ?海王星と土星が重なる運命のシナリオ


こんにちは、伊藤スミレです。

今回は、西洋占星術の視点から、現在の星の動きと、これから訪れる大きな時代の転換についてお話ししていきたいと思います。あくまでも占星術的な視点ですので、ご自身の感覚に寄り添いながら、楽しんでお読みいただけたら嬉しいです。

さて、2025年3月30日。
時代を揺るがすかもしれない“天体の引っ越し”が起こりました。
それは、海王星が魚座から牡羊座へと移動したこと。

海王星は「夢」や「集合的無意識」「霊性」や「幻想」を司る星。
その星が12星座のトップバッター、情熱と始まりの星座「牡羊座」に入る――それはまるで、長く続いた夢の時代が終わり、眠りから目覚めた魂たちが一斉に走り出すかのような印象を与えます。

牡羊座とは、「始まり」「戦い」「情熱」「独立」など、火のエネルギーにあふれた星座。
そこに海王星が入ると、これまでにない発明が生まれたり、まったく新しい分野での挑戦が加速したり、時に混乱を招きながらも、これまでの常識や枠組みを壊すような力が働き始めます。

例えば、前回、海王星が牡羊座にいたのは1861年~1874年頃。
ちょうど日本では尊王攘夷運動が始まり、日米修好通商条約が結ばれ、日本が鎖国を終えて世界とつながり始めた時期です。
欧米列強との関わりによって、文化や思想、技術がなだれ込むように入り、江戸時代という長い幕を閉じ、やがて明治という新時代へと突入していきました。

つまり、この時期は日本にとって、近代化の夜明けとも言える、大きな時代の転換期だったのです。

では、今回の牡羊座海王星期には、一体どんな“夜明け”が訪れるのでしょうか。
もしかしたらそれは、AIや宇宙開発、国家という枠を超えた価値観の変化、あるいは人と人の関係性すら再構築されていくような――そんな未来の先取りかもしれません。

ただし、今回は前回の海王星牡羊座期とは決定的に異なる点があります。
それが、「土星」もこの牡羊座にやってくるということ。

土星は、社会の枠組みや責任、制限、現実的な構造を司る星です。
海王星が夢を広げるのに対し、土星はその夢を地に足のついた現実へと落とし込もうとする力。

そしてこの2つの星が牡羊座で重なるのは、1703年以来、実に約323年ぶり。
前回この配置が起きた1703年、日本では元禄地震が発生し、江戸の街は大きく揺れ動きました。
またその年には、あの「赤穂浪士の討ち入り」も起こっています。
まさに、秩序や忠義といったテーマが、感情や理想と激しくぶつかり合った年でもありました。

このように、星の巡りが見せるのは、歴史的にも社会の大きな節目とシンクロしていることです。
そして今回、2026年2月21日には、再びこの海王星と土星が牡羊座で重なります。
しかも、その数日前、2月17日には水瓶座で日食が起こるという、非常に象徴的な星の並びも加わります。

水瓶座という星座が表すのは、「革新」「未来志向」「既存の枠組みの解体と再構築」。
この時期には、思いがけない事件や、予想外の自然現象、または政治的な衝突などが起こる可能性もありそうです。
そして何より、「人々が衝動的になりやすく、不安定なエネルギーが渦巻く」ことが予想されます。

もちろん、これはあくまでも占星術的な見立てです。
何が起こるかは、誰にもわかりません。
けれど、星たちはまるで「準備しておきなさい」とでも言うように、静かに、けれど確かにメッセージを送り続けているのです。

私たちは今、その入り口に立っています。
海王星が開く幻想の扉に、土星がしっかりとした骨組みを与えてくれる。
その構造が完成する前の“揺れ”こそが、今、私たちが感じている混沌や不安、そして期待や希望なのかもしれません。

2025年から2026年。
それは「まだ誰も見たことのない世界」が、現実になっていく準備期間。
新しい価値観が生まれ、新しい出会いがあり、今までになかった視点で人生を見つめ直すタイミングなのです。

未来は、すでに始まっています。
あなたはその波に、どう乗っていきますか?

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