- トップ
- 占星家・タロティストのブログ
- 伊藤スミレ
- 2026年を占星術で読む ―― 世界が静かに形を変えはじめる年
2025/11/24
2026年を占星術で読む ―― 世界が静かに形を変えはじめる年
2026年を占星術で読む
―― 世界が静かに形を変えはじめる年
こんにちは、伊藤スミレです。
2026年という年を占星術から眺めると、
世界は大きく揺れるのではなく、
深いところから静かに“方向を変えていく”ということがわかります。
地面の上を歩いていると何も起きていないように見えても、
大地の奥底でプレートがゆっくりとずれていくような、
そんな「音のない変動」が世界全体を包む――
それが2026年の最大の特徴です。
しかし、その変化は突然訪れたものではありません。
2026年の姿を理解するには、
まず2025年という年がどんな空気に満たされていたかを
しっかりと振り返る必要があります。
◆2025年 ―― 世界が慎重になり、足踏みした一年
2025年の世界は、ひと言でいえば
「大きく動けない」状態でした。
土星が逆行して魚座へ戻り、海王星も魚座に居続けたことで、
“現実がぼやける”
“未来像が掴みにくい”
という独特の曖昧さが社会全体に広がっていました。
計画が進まない。
答えが出せない。
決断できない。
努力しても靄の中を歩くような手応えのなさ。
それが世界中で共有されていたのです。
さらに天王星が牡牛座にとどまったことで、
国々は「守る」「維持する」「変えない」ことを選択し、
社会は未来よりも足元を固めることに意識を向けていました。
大きな判断を避け、
大きな計画を進めず、
大きな変化を求めない。
そんな足踏みのような一年は、
決して後退ではなく、
次へ進むために必要な“溜め”の時間でした。

◆2026年 ―― 世界が静かに目を開く
2026年の初め、空は大きく動きます。
◆ 1月27日:海王星が牡羊座へ戻る
◆ 2月14日:土星が牡羊座へ戻る
夢と理想の象徴である海王星、
現実と構造を司る土星――
この2つの惑星がほぼ同時期に牡羊座へ入るというのは、
“世界の再起動”そのものです。
2025年までの曖昧さは薄れ、
伸びきった空気がピンと張り直されるように、
“始まり”の力が世界に満ちていきます。
牡羊座は最初のサイン。
曖昧さより決断、
遠慮より行動、
躊躇より本音。
世界はここで、
静かに、しかし確実に“始め直す”流れへと向かいます。
◆冥王星水瓶座 ―― 世界のつくりが入れ替わる時代の始まり
忘れてはならないのが、
長期的な地殻変動を象徴する冥王星水瓶座です。
冥王星は「破壊と再生」を司り、
水瓶座は「改革・ネットワーク・未来」を象徴するサイン。
大国・巨大企業・強力な組織。
こうした「縦の力」はゆっくりと小さくなり、
代わりに、
SNSでつながる人々、
国境を越えるコミュニティ、
思想に共感する人々の連帯――
そうした「横の力」が世界を動かし始めます。
この流れは2026年にさらに輪郭を帯び、
国家の形そのものが目に見えない部分から変質していくでしょう。
◆4月26日:天王星が双子座へ
―― 世界が軽く、速く、風のように動き出す
2026年の象徴的な出来事のひとつが、
天王星の双子座完全移行です。
これは世界の“神経回路”が新しい配線に変わるような現象。
双子座は
情報、言語、教育、メディア、コミュニケーション。
そこへ革命の星・天王星が入るということは、
世界の動きが一気に高速化し、
言葉と言葉、人と情報の距離が爆発的に縮まることを示します。
AI翻訳はただの翻訳ではなく
「意図の解釈」へ進化し、
SNSは一国の流れを左右するほどの力を持ち、
情報は真実よりも速く世界を走る。
しかしその一方で、
フェイクや誤解も光の速さで広がる世界になるため、
“正しい情報を選ぶ力”こそが、
2026年以降の生存スキルとなる。
また、
「多くの情報に触れるほど、自分を見失いやすくなる」
という難しさも出てきます。
だからこそ天王星双子座の時代は、
外の情報だけではなく、
内側の軸を持つことが何より重要になるのです。

◆木星かに座(〜6月30日)
―― 世界が「守るべきもの」へ静かに回帰する季節
2026年前半、木星はかに座に滞在します。
蟹座は「家」「暮らし」「安心」「心の拠り所」。
世界はこの半年、外側の競争より、
内側の安定を優先することになります。
各国はインフラ・医療・食料・暮らしの再整備を進め、
“守るべきもの”の価値を再確認する動きが強まります。
これはまるで、春が来る前に土が栄養を蓄えるように、
未来へ踏み出す前の“心の回復期”。
私たち個人にとっても、
自分の安心を整えること、
大切な人を守ること、
帰る場所を作り直すことが
優先される流れになっていきます。
かに座木星の半年間は、
単なる「心の安定」や「暮らしの見直し」にとどまりません。
国家レベルではより深い意味を持ち、
“自分たちの国を守る力”が静かに強められる時期でもあります。
蟹座は家族や大切な人を守るサインであると同時に、
国家の“母親的な防衛本能”を象徴するサインでもあります。
そのため、この半年の世界は
どの国も自国民の安全を第一に考え、
外交よりも「自国を守る基盤づくり」へと意識を傾けていきます。
安全保障や国防も声高ではなく、
静かに、しかし確実に見直されていくでしょう。
大規模な軍事力の誇示ではなく、
「自国民の生活を守る」「国土を守る」「安心を守る」ための
実質的で現実的な強化」
こうした動きが各国で静かに進みます。
かに座木星の期間は、国家がまるで
“家族を抱きしめるように”
自国民を守ろうとするエネルギーが高まる時期。
私たち個人にとっての安心が大切になるように、
国としての“安心の仕組み”もまた整え直されていくのです。
◆木星しし座(6月30日〜)
―― 世界は光を取り戻し、私たちは“誇り”を思い出す
6月30日、木星がしし座へ入るとき、
空の色は大きく変わります。
しし座は“太陽”のサイン。
誇り、自尊心、自己表現、創造性。
そして「私は私である」という堂々とした輝き。
木星しし座が象徴するエネルギーは、
外側へ向けて表現する創造力であると同時に、
内側へ向けて静かに灯る自尊心の炎でもあります。
これまで数年間、
世界は水瓶座的な価値――
「多様性」「平等」「誰もが主人公」「誰もが自由であるべき」
を掲げ、それを理想として進んできました。
もちろん、これらは美しく大切な価値です。
ここから先の未来の基盤でもあります。
ですが、水瓶座の理想には同時に
“現実との摩擦”という影の側面がありました。
制度的な問題、資源の不均衡、文化的な違い――
自由と平等を実現するためには
まだまだ“試行錯誤”が必要なのです。
「みんなが平等であり、自由であるべき」
その理想を掲げながらも、
誰を救い、どこへ向かう改革なのかが見えなくなり、
人々の心には疲れが積み重なっていました。
そこで木星しし座がもたらすものは、
水瓶座の理想を否定するのではなく、
“その前に、自分自身を誇りに思っていい”
という、原点回帰のような力です。
しし座木星の半年は、
私たち一人ひとりが自分を信じ、
堂々と胸を張って生きるための季節です。
• 誰かを立てるために自分を抑え込む
• 空気を読みすぎて自分の言葉を飲み込む
• 和を乱さないために自分の光を隠す
そんな“心の制限”は、しし座木星の光の前では
そっと溶けていきます。
しし座は「私は私である」というサイン。
誰かの基準に合わせるのではなく、
自分の価値・美しさ・誇りを取り戻すことが正義になるサインです。
ここから多くの人が自然と、
胸の奥に眠っていた自尊心の炎を
再び灯しはじめるでしょう。
水瓶座の「みんなが主人公」という理想が行き詰まるとき、
しし座はこう語りかけます。
「みんなが主人公である世界には、
当然あなた自身も含まれている。」
あなたのストーリーを語り、
あなたの人生の舞台に堂々と立つこと。
それが世界全体を照らす光にもなっていきます。
2026年後半は、
人々が“自分らしく輝く勇気”を取り戻す半年となるでしょう。
長く続いた停滞感や息苦しさは少しずつ薄れ、
「私はこう生きたい」「私はこう在りたい」
そんな本音が自然と流れ出すように叶っていきます。
木星しし座は、
私たち一人ひとりにスポットライトを当てる星。
それは華やかな成功だけを意味するのではなく、
“自分を愛し、自分を誇りに思う力”を回復することこそが最大のギフトなのです。

◆結び
―― 世界の変化と私たちの心は、美しい呼吸のように響きあう
世界は今、大きな音を立てずに形を変えようとしています。
2025年に溜まっていた“曖昧さの霧”を抜け、
2026年は、星たちが新しい季節へ向けて
世界の基準をひとつずつ組み替えています。
土星と海王星が牡羊座へ入り、
世界が再び前へ進む意志を取り戻し、
天王星が双子座に入り、
情報の風が世界を軽く揺らし、
木星がかに座で国を、暮らしを、心を守り直し、
木星しし座で私たちは再び、
自分の光と誇りを取り戻す。
これら全ては、
世界が“外側”から変わっていく話であると同時に、
私たち一人ひとりの“内側”の変化とも
響き合って進んでいきます。
世界が守りを整えるとき、
私たちもまた自分の居場所を整える。
世界が光を求めるとき、
私たちも自分の光に触れたくなる。
星たちの動きと私たちの心は、
いつも静かに呼吸のように連動しています。
この前編では、
2026年という“世界の流れ”を丁寧に紐解きました。
次の後編では、
この星々の動きが「私たち個人の生き方」に何をもたらすのか。
2026年をどう生きるべきか――心・仕事・お金・行動・メンタルを
さらに深く読み解いていきます。
―― 後編へつづく
占星家・タロティスト
※五十音順
カテゴリ一覧
- すべて (997)
- 心理占星術 (171)
- 代々木店 (112)
- お客様のご感想 (30)
- 牡牛座の天王星 (10)
- 毎月のブログテーマ (309)
- アート・音楽・文化芸術 (16)
- ライフスタイル・衣食住 (12)
- 新月・満月・蝕 (207)
- ホラリー占星術 (13)
- 終活・相続 (1)
- 2019年を読む (9)
- スポーツ (4)
- 共同創造のススメ (6)
- ハーブとハーブティー (1)
- 働き方改革 (10)
- 日本を知る (8)
- 暦(こよみ) (15)
- 2020年を読む (21)
- 東洋系の占術 (76)
- 算命学 (79)
- 神綾学 (9)
- 易 (1)
- お店の紹介 (6)
- 恒星(パラン恒星) (2)
- 日本の暦・季節と暮らし (31)
- 天文暦 (2)
- 自己啓発・成功法則 (9)
- 2021年を読む (13)
- 2022年を読む (6)
- クリスタル (5)
- 3択タロット占い (28)
- 北海道支部(函館) (33)
- フラワーエッセンス (13)
- インナートーク&フォーカシング (0)
- トートタロット (9)
- 2023年を読む (9)
- 多摩支部 (0)
- フランス相貌心理学・顔相・人相 (40)
- 手相 (15)
- 方位学 (0)
- 風水 (0)
- 幸せになる (33)
- 2024年を占う (15)
- 分子栄養学 (3)
- 瞑想・マインドフルネス (4)
- 数秘術 (0)
- ダウジング (3)
- 生きづらさ (3)
- 代々木のおすすめスポット (4)
- 北参道のおすすめスポット (5)
- 千駄ヶ谷のおすすめスポット (4)
- ルノルマンカード (5)
- 紫微斗数 (9)
- エジプシャンボトル (1)
- ルーン占い (1)
- ノエルティル式適職適性占星術 (6)
- マンデン占星術(国家政治) (9)
- 算命学で占う月運 (16)
- 生まれた時間と占い (11)
- レクティフィケーション (8)
- クリスタルメッセージ (19)
- 開運メイク (7)
- 西洋占星術・星読み・ホロスコープ (354)
- タロット (139)
- 講座・セミナー (5)
- 家族・親子関係・子育て (34)
- サビアン占星術 (42)
- 恋愛・結婚・相性・パートナーシップ (58)
- 健康・病気・代替医療 (35)
- 美活・女子力アップ (12)
- 独立起業・副業 (5)
- 適性・才能・天職・仕事 (59)
- 資産運用・株式投資 (2)
- 引っ越し・旅行・方位 (12)
- 霊視、アカシックレコード、サイキック、ヒーリング、エネルギーワーク (8)
- 人生の転機と変容 (99)
- 業務連絡 (69)


