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2024/05/02

占い以前のからだの話~分子栄養学の観点から

 

 

こんにちは。

代々木店第1木曜と第2日曜担当のあさぎ真那です。

 

今日は、占いとは一見まったく関係なさそうな

からだの話をしたいと思います。

 

臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラーでもある私は

セッションに、ホリスティックな視点を取り入れています。

お客様のお話や様子に応じて、

食事や生活習慣のアドバイスをすることもあります。

 

以前に勤めていた占いのお店で

仕事のことで相談に来られた方がいました。

就職活動をしているけれど、なかなか見つからないとのこと。

確かに、占星術でもあまりいい時期とはいえないし、

タロットでも就活がすんなりいきそうには思えません。

 

でも、私が気になったのは、その方の様子でした。

覇気がなく、まっすぐ座っていられずにグニャ~としています。

「ちなみに、今朝は何を召し上がってきましたか?」と聞くと、

夏だったので、「アイスコーヒーとポカリスエット」

という答えが返ってきました。

朝はいつも食欲がなく、毎日そんな感じだそうです。

そんな様子では、たとえ運よく仕事が見つかったとしても

体力がなくて仕事が続かないでしょう。

通勤電車に乗ってフルタイム勤務するのはまず無理。

幸い、生活には余裕があるようだったので、

まずは食生活を改善して、ある程度体力をつけてから

無理せず週に2日くらいの短時間のパートから始めてみてはどうかと

アドバイスしました。

 

これはほんの一例ですが、

「運気が悪いんじゃないだろうか」「恋愛がうまくいかない」

などのご相談でも、悶々としてグルグル思考に陥りがちな人は

「えっ⁉」と思うような食生活をしていることがよくあります。

ダイエット中の若い女性などは特にそれが顕著で、

理由は後で述べますが、夕方4時ごろのお客様は涙もろくなります。

 

性格や運気のせいだと思っているものは実は症状かも

 

考え方がネガティブ、ビクビクしがち、せっかちなど、

性格だと思われるものであっても

実は症状だったりすることがあります。

 

飽食になった現代は新型栄養失調が多いと言われています。

貧しかった時代の栄養失調とは異なり、

十分に食べているのに、栄養の過不足が起きている状態です。

 

たとえば、糖質が過剰になりやすいのに対して

タンパク質は不足しがち。

添加物の多い食品のせいでミネラルも不足気味に。

異性化糖の入った飲み物をがぶ飲みすると

血糖値が一気に上がりますが、インスリンも一気に分泌されるので

血糖値は乱高下して低血糖に。だるく、やる気がなくなります。

神経伝達物質の材料であるタンパク質が不足すれば

メンタルも弱くなります。

ミネラルが不足すれば、うつっぽくもキレやすくもなります。

ちなみに、ひきこもりの人の部屋にほぼ確実にあるのは

ペットボトルの清涼飲料水とスナック菓子だそうです。

昔は2Lの清涼飲料水なんてなかったし、

安い異性化糖が今みたいに大量に使われることもありませんでした。

 

副腎疲労でぐったりはありがち

 

「副腎疲労」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは正式な病名ではなく、そういう状態のことです。

副腎は、腎臓にのっている小さな臓器で、各種ホルモンを分泌しています。

コルチゾール、アルドステロン、DHEA、アドレナリン、ノルアドレナリン

といったホルモンです。

 

コルチゾールには抗ストレス作用があり、

ストレス下に置かれると、大量に分泌されます。

視床下部や下垂体で分泌を調節しているのですが、

ストレス状態が長期にわたると、調節が効かなくなって

コルチゾールが過剰に出過ぎて、枯渇してしまうのです。

これがいわゆる副腎疲労、

HPA(視床下部-下垂体-副腎)軸の機能障害です。

 

コルチゾールには血糖上昇作用や抗アレルギー作用などもあるので

副腎疲労に陥れば、血糖値が上げられずにぐったりするし、

アレルギーも出やすくなります。

 

コルチゾールの分泌量はいちばん多いのは朝。

なので、副腎疲労気味だと朝起きられなくなります。

そして、分泌量がいちばん下がるのが夕方4時ごろ。

先ほどの「涙もろくなる」というのは

血糖が上げられずに低血糖になってうつっぽくなるためです。

ここまでくると、いくら「運動は大事だよね」といっても

運動するエネルギーすらない。

湯船につかるのは体力がいるので

シャワーですませる人も結構います。

 

副腎疲労初期であれば、まだアドレナリンを出せるので

この時間帯にはイライラしたりキレやすくなったりします。

副腎疲労初期の人は、アドレナリンで逆に元気なので

自分には問題がなく元気だと思っていることが多いそうです。

いつもイライラしている人や、やたらケンカ腰の人っていますよね。

副腎疲労がだいぶ進んでいても、

カフェインや栄養ドリンクでドーピングして

がんばっている人もたくさんいます。

カフェインや甘いものがないと動けないというのは

副腎疲労あるある。

でも、それは元気の前借りにしかすぎず、

あとでツケがまわってきます。

 

分子栄養学って何?

 

こうしたことはすべて分子栄養学を学んで知りました。

分子栄養学とは「分子整合栄養医学」や「オーソモレキュラー療法」

などとも呼ばれていますが、従来の栄養学とは考え方が違います。

従来の栄養学は、欠乏症を予防するためのものですが、

分子栄養学は個体差を重視し、健康でいるためのものです。

 

たとえば、従来の栄養学で推奨されているビタミンCの摂取量は

壊血病を予防するためのもの。

では、どのくらい摂ったらいいのかというのは、

人によって違います。

ビタミンCは眼や副腎で需要が特に高いので

白内障があったり、ストレスが多かったりする人は

通常より多くの量が必要です。

ストレス過多であれば、ビタミンCちょっとくらい摂ったって

お肌のシミを薄くする以前に消費されてしまいます。

 

あなたはあなたが食べたものでできている?

 

「You are what you eat(あなたはあなたが食べたものでできている)」

という言葉がありますが、実はこれは正しくはありません。

正確には「あなたはあなたが消化・吸収できたものでできている」のです。

 

タンパク質が不足している、じゃあお肉を食べよう、プロテインを飲もう。

これはたいていうまくいかない。

なぜなら、消化酵素もタンパク質でできているので、

いきなり食べても消化酵素不足で消化できず、

未消化になってかえって腸内環境を悪化させるからです。

絶えず緊張気味で交感神経が優位にあれば

胃酸も出にくいので同じく消化が難しくなります。

 

胆汁酸が出ていなければ脂質はうまく消化されず

ビタミンAやDなどの脂溶性ビタミンは吸収されません。

 

いいと言われているから摂ってみたのに全然良くならなかった。

そんな場合は、個体差を考慮に入れていないことや

やり方が間違っていることが原因な場合があります。

 

たとえば、タンパク質の消化にはビタミンB6が必要で、

お肉には入っているので一緒に摂れますが、

プロテイン単体の摂取ではビタミンB6が不足することになり、

寝つきが悪くなったりします。

また、消化力のない人にはボーンブロスがお勧めですが、

発達障害のあるお子さんなどは、脳が興奮しやすくなります。

 

こうしたことはほんの一例で、だいぶ端折ってもいますが、

こうして自信をもって書けるのは、

すべて私が自ら体験して効果を実感したからです。

 

栄養が整ったら人生変わった

 

実は私は子どもの頃から覇気がなく、

うつうつとしていました。

占星術的に見れば、

水星とサウスノードがコンジャンクションなので、

いかにもそれっぽいということになります。

そして、月と天王星がセミスクエアで、

気分の変わりやすさにも悩んでいました。

 

自分では双極性II型を疑っていましたが、

20年ほど前に発達障害の診断を受け、

脳波検査で刺激を与えるとてんかん患者に見られるような

波形が見られたということでした。

発作は起こしたことがありませんが、

うつっぽく見えるのはてんかん性精神病で

抗うつ薬を飲むと悪化するタイプだから

飲むなら抗てんかん薬、と言われたのです。

 

薬を飲むのは嫌だったので、代替療法や瞑想で

精神状態をコントロールしていました。

10年間も毎日朝晩1時間ずつ瞑想を続け、

精神状態は保てていたものの、

毎日「人生はつらい修行」という気分。

修行モードで乗り切っていたのでした。

 

そして8年前に分子栄養学に出会います。

勉強しながら試行錯誤して自分に合った食生活に

たどり着けるまでに時間がかかりましたが、

今ではすっかり別人のようになりました。

気分の変わりやすさはすっかりどこかに行ってしまい、

体力も精神力も50を過ぎた今がいちばんあるような気がします。

もっと早くに知っていたら、人生どんなに違ったことか。

本格的に更年期に入る前に栄養状態を見直したせいか、

更年期症状もかなり軽いほうではないでしょうか。

まったくないとは言いませんが、

少なくともメンタル面では出ていませんし、

今のところプロゲステロンクリームでコントロールできています。

頭も今がいちばんいいかもしれません(笑)。

発達凸凹特有の感覚過敏もほとんどなくなりました。

 

ちなみに、私の場合は、7年続けた菜食があっていなかったらしく、

タンパク不足も血糖調節もひどい状態でした。

胃酸不足もあってSIBO(小腸内細菌異常増殖)になっていたらしく、

一般的に良いとされる食物繊維の多い食事や

発酵食品の摂り過ぎでお腹が張ったり、

菜食のタンパク源である大豆もSIBOを悪化させていたりして

便秘や下痢を繰り返していたのでした。

健康にいいはずの食事をしているのに不調ばかり。

市販のキットで葉酸代謝遺伝子に変異があることもわかり、

活性化葉酸のサプリを摂ることで解毒回路が回って

化学物質過敏症も軽減されました。

 

分子栄養学では血液検査のデータから栄養状態を分析します。

過去のデータと比べると、大きく改善されているのがわかるのです。

 

ホリスティックセッションとは?

 

こうした経験を基に、

ホリスティックセッションというのをやっています。

たとえば、占星術で

「水星とサウスノードがコンジャンクションだから

うつうつとしやすい」とわかったところで、

救いにもなりません。

「じゃあ、そういう運命なのね」と

あきらめてしまうしかないでしょう。

でも、変えられるんだということを身をもって知りました。

 

メンタルが強く、体力があれば、

困難な時期も乗り越えやすくなるし、

追い風の時期にはエネルギッシュに波に乗れます。

 

栄養不足でうつっぽい状態であれば、

自分を掘り下げてトラウマに向き合うなんてことは

怖くて仕方ないはずです。

 

逆に、栄養面だけ考えていても上手くいかないこともあります。

ストレスが多かったり、エネルギーの無駄遣いが多いような場合です。

私は臨床分子栄養医学研究会というところで

認定カウンセラーの資格を取って今も勉強を続けていますが、

ありがたいことに医療従事者以外にも門戸を開いてくれているのは、

やはりクリニックで治療を受けていてもよくならない人がいて、

心理面のカウンセリングまで手が回らず、

非医療従事者でもそうしたことのできる人を育てたい

ということのようです。

患者さんで熱心に勉強されている方も大勢います。

 

では、なぜ私は単に分子栄養学カウンセラーとして

やっていかず、占星術やタロットを持ち込むのかといえば、

ただ話をしているより早いからです。

栄養を摂ってもエネルギーの無駄遣いで良くならない。

エネルギーはどこにもっていかれている?

なんでそこまでがんばるの?

そうした裏の心理が、ホロスコープやタロットに

現れていることがあるから。

何のために元気になりたいのか、も実は大切です。

 

ちなみに私は水星乙女座ノーアスペクトで分析大好き。

神経質でうつうつとしていた乙女座水星は

栄養状態を改善したらプラスに働くようになりました。

実は、ホロスコープを読むのも血液検査データを読むのも

似ているところがあります。

それは、ひとつのアスペクトや数値だけを見て

「あなたはこうですね」と断定できないところ。

全体を考慮すること、

つまりホリスティックな視点が大切なのです。

 

ホリスティックセッションでは、

その人に合った食事の仕方などを具体的にご提案します。

食事のアドバイスというと、

厳しそうなイメージがあるかと思いますが、

各自の状況に合わせて現実的に実行できそうな

落としどころを探っていきます。

 

サプリは人工物だから摂りたくない、という人は

食事を工夫すればいいし、

食事が基本だけれど、

仕事が忙しくてコンビニばかりという人は、

サプリやコンビニでのマシなものの選び方などをお話します。

食事療法は完璧にストイックにやろうとすると

途中で挫折して「もういいや」と開き直るか、

こだわりすぎて人づきあいができなくなるか

のどちらかがほとんど。

でも、少しずつでも改善していけば、

数年後には大きく変わっている自分に気づくはず。

 

そんなわけで、それなりに時間がかかる内容なので

初回のセッション時間は短くできないのですが、

お申し込みフォームの「ご相談内容」の欄に

「ブログ見たよ」と書いてくださった方は

7月末まで限定で、90分15000円のセッションを

10000円で受けていただけます。

オンラインでも、2回目の方でもOKです。

オンラインの場合は「リピーター向けセッション」を選んで

「ご相談内容」に「ホリスティック希望」とお書きください。

 

ちょろっとだけ話を聞きたいという方は

時間の短い当日用メニューでお申し込みください。

 

ここまで読んで、思い当たるなあと思った方はぜひ。

現在のお食事内容があらら…なほど、

人生大きく変わりますよ!

 

注:血液検査データをご持参いただいてもかまいませんが、

数値を基に具体的に栄養状態について述べることは医師法違反になるため

できないことをあらかじめご了承ください。

血液検査データに基づいたサプリメントの処方も同様です。

あくまでも一般的なこととしてご説明させていただきます。

具体的なサプリメントはご参考として挙げることはできますが、

自己責任にてご購入ください。

クリニックの受診をお勧めする場合もあります。

 

『食と運勢について』~12月のブログテーマ~

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