BLOG 占星家・タロティストのブログ BLOG 占星家・タロティストのブログ

2024/06/16

変化の波に乗る方法:「風の時代」のSNS疲れについて

風の時代の始まった2020年12月以降を振り返る

 

こんにちは。第三の眼代々木店の西洋占星術師、タロティストの藤井まほです。

 

今日は「変化の波に上手く乗る方法」というテーマで書いてみますね。

 

変化と言っても大きくふたつに分けられます。ひとつは、気候変動や国際情勢なども含めた大きな変化。もうひとつはそれと連動したりしなかったりする自分個人と、家族や属するコミュニティといった自分を取り巻く環境の変化。

個人や周囲の変化に関しては個別具体的にお話を伺ったほうが早いので、ここでは社会の変化について書いていきます。

 

西洋占星術に関心のある方なら、2020年からといわれる「風の時代」についてご存じでしょう。
ながらくライターとして関わってきた女性誌の世界も、占い専門とは言わないまでもニューワードやトレンドには敏感ですから、まだ耳新しい「風の時代」というワードが2019年頃から飛び交っていましたっけ。

 

たしか2019年の終わりだったでしょうか。2020年を占うというざっくりしたテーマの特集があり、担当ライターとして占い師の方お二人の対談に同席する機会がありました。

 

当然「風の時代」についての話題も出たのですが、出席者のお一人の「風の時代に入ったら、情報との距離の取り方が大事になってきますね」という発言が印象的でした。

 

当時は「風の時代は個性の時代で生き方や働き方が多様になる、IT世界がますます未来的に進歩する」といった漠然とした「期待」か、「それまでの『地の時代』が終わって物質的なことに価値を置いていた人はついていけなくなる」といった「不安」などやや抽象的な見方が多かったなかで、「情報との距離の取り方が重要になってくる」という予想は具体的かつ占星術師の一人として腑に落ちたのでよく覚えているのだと思います。

2021年以降の流れ

●2020年12月に天空の水瓶座で土星と木星が重なり(グレートコンジャンクションと呼ばれ、今回の風の時代のスタート地点とされます)、その後、木星は魚座~牡羊座~牡牛座を経て、今年5月に風の星座である双子座に入りました。

 

●土星は現在水瓶座の次の魚座を運行中ですが、来年5月に風の星座と親和性のある火の星座、牡羊座に入ります。

 

●2020年のグレートコンジャンクションの時期から魚座を運行中の海王星は、土星より一足早く来年3月に牡羊座に入ります。

 

●2020年のグレートコンジャンクションの時期に山羊座を運行していた冥王星は、昨年から山羊座と水瓶座を行ったり来たりしています。

 

●2020年のグレートコンジャンクションの時期から牡牛座を運行していた天王星は、来年7月に風の星座、双子座に入ります。

 

グレートコンジャンクションからもう4年近く経っているので、「風の時代」について考えている人は少なくなったかもしれませんね。

 

でも、木星、土星、海王星、冥王星、天王星といった社会に影響を及ぼす天体が風や火の星座に移動することにより、この世界が本格的に「風の時代」らしく変わっていくのは2025年以降ということになるのかもしれません。

 

その過渡期、そして来年にかけてのひとつの「締めくくり」の時期にあって、いまSNSに疲れていますという声を聞くようになりました。
風の時代に入って4年。新しい風に吹かれ続けてちょっと疲れてしまったということなのでしょうか?

情報との距離感

風のエレメントは知性、論理性を尊重し、出生図で風エレメントの優勢なひとは情報の扱いに長けているとも言われます。
でも、誰もがそれが得意なわけではありませんよね?

 

2020年以降の世界を振り返ると、ITの世界ならばたとえば生成AIはわたしたちが普段使いできるほど身近なものになりました。

 

この4年間は、新型コロナウイルスが蔓延して「正体不明の不気味な新種の病」から次第にある意味「危険さも判明した半面ありふれた病」になってくるのと同時進行でした。
特にステイホームの時期からは、ネットで注文すれば自宅に届けてくれるサービスが増え、出かけたとしてもスマホ決済できるアプリが増え、キャッシュレスで生活できなくもないなと思うようになった人も少なくないはずです(とはいえアプリの不具合などが起こって困った人続出というニュースもよく聞くようになりました)。

 

また、ネット上、あるいはソーシャルメディア(SNS)のあちこちで日々炎上が起こり、メンタルを病むだけでなく亡くなる方も出てきています(もちろんそれ以前からそうした事例はありました)。

 

そんなニュースを聞くにつけ、「情報とのつきあい方」はそう簡単ではないんだなと思わされます。
必要なのは冷静さ、慎重さ、思慮深さ、データ収集力、分析力、バランス、客観性……そうですね、どれも風のエレメントと関わりのあるキーワードです。

 

いまのわたしたちはソードのペイジ?

ところでタロットの小アルカナには身分を表す人物カードがあり、ペイジ(小姓)、ナイト(騎士)、クイーン(女王)、キング(王)などと呼ばれています。風エレメントはタロットではソード(剣)に相当します。

 

220年に及ぶという風の時代の、たかだか最初の数年を経験しただけのわたしたちは、ソードのペイジのようなものかもしれません。

 

情報に興味はあるけれど、まだ未熟なので扱い慣れず、振り回されてしまう、というのがソードのペイジの状態です。(1枚1枚のカードの解釈は文脈によって異なりますが、今回はこういう感じで(^^)

風のエレメントの星座=双子座、天秤座、水瓶座。三つのサイン(星座)には、パノラマの視野を持つという共通点があります。
一点に集中するというよりは、視野をどんどん広げていって、さまざまなものを見て、知って、採り入れていこうという感じです。そしてそれを扱う能力もある。
ただ、風の世界に入門したばかりの初心者ペイジはまだそれに慣れていなくて、戸惑うことも多いんですね。

パノラマの視野から流れ込んでくる情報の洪水

「SNSで目に入ることにいちいち心が動いてしまって、疲れるんです」と聞いたときにすぐ思い浮かんだのがソードのペイジのカードでした。

 

情報量の多さに圧倒されてしまう。

 

序列や優先順位をつけられずにあわあわしてしまう。

 

目に入ってきた書き込みなどがずっと頭に残って気持ちが切り替えにくい。

 

そんなときどうすればいいか。
よくいわれるように、デジタルデトックスが特効薬の一つでしょう。
できれば電波の届かないところへ数日リトリート、それが無理でもスマートフォンを手の届かないところにしまっておく、などなどが推奨されてますよね。本当にそうって思います。
物理的なところを変えれば、内面も変わってきますから。
少なくとも、そうするまでネット空間というヴァーチャルなところに(自覚することなく)1日何時間も滞在していたのか、半身あるいはほぼ全身でその海に浸かり込んでいたのかがわかります。
悩める方はデジタルデトックス、一度試してみることをおすすめします(^^)

冥王星の動きを意識してみては?

ただ、星読みの記事としてはそれだけではちょっと物足りないかと思うので、昨今の星の動きから考えてみましょう。

 

「風の時代」を本格的に進めるきっかけの一つが、冥王星の水瓶座入りだということはすでにこのサイトのコラムにも何回か書きました。

 

 

冥王星は死と再生を象徴し、不要になった社会の仕組みや既成概念を徹底的に入れ替え、刷新する働きをすると言われています。個人ベースで破壊的な手放しを促す役回りをすることもあります。

 

その冥王星が2023年3月水瓶座に入り、逆行して山羊座に戻ったりしつつ、現在は水瓶座で逆行中です。
地球から見ると土星より遠く、ゆっくり動く天王星、海王星、冥王星のうち、風のエレメントに最初に入るのがこちらの冥王星。

 

ある意味「大なたを振るう」この星が、来年3月に風のエレメントと親和性の高い火の星座に移る海王星、来年7月に双子座に入る天王星に先駆けて、風のエレメントの地ならしをしているとも言えますね。

 

その冥王星が現在水瓶座=風のエレメントを逆行中で、9月2日には山羊座に戻ります。
さて。冥王星は長らく地のエレメントであるこの山羊座を運行し、既成の「目に見える世界(地)」の不要なものをふるい落としてきました。

 

魚座にある海王星が象徴する疫病=パンデミックがきっかけとなって、たとえばリモートワーク(リアル職場を離れて仕事をすること)が増え、いまや一部では「当たり前」となっていることなどに表れているでしょう。

(地の時代) リアルに「在る」職場に通勤することが義務 

→ (風の時代) リモートで(目の前で行われていなくても)なされた「作業や労働」にフォーカス

というのが「地」から「風」への移行のひとつではないかと思います。

 

また、SNSのコミュニケーションはリアルで会う機会がなくても(限られていても)交流を深められるという利点があります。一方で、利用の仕方にもよりますが、リアル社会と比べて出会う人の「延べ人数」は増えやすい。他者の「本音」らしきものに触れる機会も多くなる(耳障りな、不愉快な発言を聞く機会も増えますよね)。

 

「風の時代」を前に、わたしたちは「多様なありかたが尊重される」「自分とは違う意見にも耳を傾ける」世界の到来を期待しがちでしたが、よくよく考えれば一足飛びにそこに行けるわけはありません。
ほとんどの人がまだ「ソードのペイジ=風の時代に入門したて」なのですから(^^)

 

冥王星、次の山羊座入りは9月2日です

 

現在逆行中の冥王星は、9月2日山羊座に戻ります。実は、これが最後の山羊座滞在なんですよ。

 

これまでブルドーザーのように「見える世界」をスクラップ&ビルドしてきた冥王星が、10月12日に順行し、11月20日に水瓶座に入ると今後山羊座に戻ることはありません(逆行はあります)。

 

ここでご提案なのですが、この9月2日から11月20日の間を「冥王星@山羊座時代とのお別れ期間」と考えてみてはいかがでしょうか。

 

とりわけ、冥王星が山羊座と水瓶座を行きつ戻りつしていた期間(2023年~現在)にSNSやインターネット、IT技術、アプリとのつきあい方など「風の時代」への移行でギクシャクしてしまった方。「地」は不動産やお金も関係しますから、その辺で「不具合」を抱えていらっしゃる方。

 

これから山羊座入りまでの2ヵ月半ほどで、いったい何がうまくいっていないのか、自分にどういう傾向があるのか、何をクリアすると次に向かえるのか。自分を観察してみるといいのではないかと思います。
冥王星最後の山羊座期間にやるべきこと、捨てるべきもの、水瓶座時代に向けてとっておくべきものがわかると次に進みやすいですよね。

 

占星術師としては、生まれ持った星の配置(出生図)と現在の天空の星回りと照らし合わせて、うまくいっていない原因やブレイクスルーポイント、あるいはスランプ?を抜け出られるタイミングなどを読んでいくお手伝いができます。

自分用にカスタマイズして読んでほしいという方は個人鑑定をお申し込みくださいね。

 

情報の扱いに習熟したペイジとして、ソード(剣)を美しく振るえるようお手伝いをさせてくださいね。

藤井まほ 代々木店の6月~7月の担当日

 

6月19日(水)、 7月3日(水)、 13日(土)、 17日(水)

 

長めの占星術セッションは3日前までにご予約くださいませ。
ご予約期限を過ぎてしまったら、メールで空き枠をお問い合わせください
「ホラリーとタロット」「ご縁トリートメントシンプルコース」であれば、当日までご予約が可能です。

 

maho@daisannome”ドット”biz

こちらのQRコードでもメールソフトが立ち上がります

ご予約、お問い合わせをお待ちしております(^^)

 

カテゴリ一覧

アーカイブ