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2023/11/25

トランスサタニアンの2024年

こんにちは。第三の眼代々木店の西洋占星術師、タロティストの藤井まほです。

2023年~2024年、そして2025年という流れ

11月も末になり、2024年を占うメニューのお申し込みが増えてきました。
手帳を新しくしたり、年末年始の予定を考えたり、来年の計画を立て始めた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

 

そんな11月末なのですが、今日はちょっと視点を変えて2025年を見据えて2024年を考え、2023年までを振り返るという、ちょっと長いスパンのお話です。
というのも、テーマがトランスサタニアン(サターン=土星よりも遠くを運行する天体。天王星、海王星、冥王星のこと)なので。

 

トランスサタニアンは地球から遠い軌道を描くだけに、地球からは動きがとても遅く見えます。水星の公転周期が90日、太陽は1年(365日)、木星は12年で、土星は29年です。トランスサタニアンの公転周期はというと、天王星が84年、海王星は165年、冥王星に至っては249年。
トランスサタニアンは日々の気分や日常的な出来事というよりは、集合無意識に働きかけるとか、個人の深い部分に届いて底の底から揺り動かすといった説明がなされることが多いのです。

 

2025年が次の節目になるという見通し

 

少し先の話になりますが、2025年、トランスサタニアンの3天体は2023年現在滞在中の星座よりも一つ先の星座に足を踏み入れます。
といっても冥王星だけは、すでに2023年3月24日に初めて水瓶座に入ったことをご記憶の方も多いかもしれませんね。ただ、その後逆行し始め、現在は山羊座に滞在中。
海王星は2025年3月に牡羊座に、天王星は2025年8月に双子座に入ります(その後あと戻りもしますが)。

 

ある星座を運行している間、天体はその星座のもつ性質を帯びるとされます。
たとえば今、改革を象徴する天王星は牡牛座を運行中ですが、それは牡牛サインの「身体感覚、美的感覚、安全、物質世界での豊かさ、マイペース」といったことがらを刷新していっている途中だと読めるんですね。

 

一方、2025年に予定されているように天体が星座をまたいで移動するときには、大きな変化が起こってわたしたちもその影響を受けざるを得ない。また、社会と連動しなくても個人的に大きな変化を迎える方もあります。
2025年の占星暦には、個人というレベルを超えて世界全体に広く深く影響を及ぼすであろうこの展開が記されているのです。

 

そう考えると、2024年はこれまでの「山羊冥王星、魚海王星、牡牛天王星」の総仕上げの年と言えます。となればいつも以上に振り返りが大事になりますし、自分がいま踏みしめている現実と未来への希望を改めてつなぎ直す年ではないかとわたしは考えています。

 

トランスサタニアンたちの特徴

 

ちょっと乱暴ですが一言で言うと、
天王星は「古きを切り捨て新しきを取り入れる」、
海王星は「境目をぼやかして曖昧化する」、
冥王星は「徹底的に突き詰めて白黒はっきりつける」
といった作用をもたらします。

 

海王星はちょっとカラーが違うのですが、天王星と冥王星は「脱皮して次に向かう」「古いものを断ち切り、刷新する」ようさまざまな形で働きかけてくるため、焦りや不安が生じやすいのです。
「次に向かわなきゃ!という気持ちがある一方で、全然動けない」というご相談を今年は特に多くいただくということは以前書いたこちらの記事でも触れました。

 

▶山羊座と水瓶座を行ったり来たりの冥王星

 

山羊座-水瓶座の境界を行き来する冥王星の影響をその程度受けるかは、個人個人の出生図にどう星が配置されているかによって変わるので占星術師にご相談くださいね。
藤井まほの星読みは、あなたが立ち止まっている原因を星から読み解くことで少しでも次に向けて歩き出すお手伝いをいたします。

 

牡牛座天王星のこと

 

さて、今日はここ数年の牡牛座の天王星について復習してみましょう。
天王星が牡牛座に初めて入ったのは、2018年5月16日でした。その後逆行していったん牡羊座に戻り、本格的に牡牛座滞在が始まったのは2019年3月6日です。

 

わたしはつねづね牡牛座天王星のテーマは「身体から革命を起こす」と書いてきました(とある本のタイトルから拝借したのですが)。
冒頭に書いたように、牡牛座は身体感覚、五感、美意識と安全意識、そして物質世界での豊かさへのアプローチを象徴します。そこに改革と革新の星、天王星が入ったため、「身体からの革命」と呼んだわけです。

 

牡牛天王星、藤井まほへの影響は?

 

藤井まほの出生図で、牡牛座は3ハウス。3ハウスはコミュニケーション、ローカルエリア、兄弟姉妹、初等教育、短距離旅行などの領域です。
出生の3ハウスには木星が入っていて、木星は仕事の領域を司っている。
コミュ力や初等教育で身につける読み書きそろばんが仕事を現場でサポートしているとも読める配置です。
ということは、ここ(牡牛座3ハウス)に天王星が入ることでコミュニケーションや短距離旅行といった3ハウス関係領域だけでなく、仕事にまつわる変革があるかもということがわかります。
(個人の出生図と天空の星の関係を、占星術師はこのように読んでいくわけです)

 

実際にどうだったかというと、仕事はジグザグ道、山あり谷ありでした(急な変化を象徴する天王星らしい表れ方です)。安定からほど遠い感じはフリーランスあるあるのデフォルトなんですが。
何よりコミュニケーションのやり方や金銭感覚を変えなければ対応できないなと思わされることが増え、文章の書き方や収支のあり方の見直しなどを迫られたり。それらは現在進行形で続いています。
牡牛天王星=身体感覚の改革ではあるのですが、個人の出生図と重ね合わせるとちょっと違うことも見えてきます。

 

みなさん個人個人で異なる出生図で牡牛座が何ハウスにあたるのか、そこにどんな星が関係しているのか、そしてそれがどんな形で表れているのか…。
インターネットで出生図を表示させることはできても読み方がいまいちわからない?という方は、ぜひ鑑定をお申し込みくださいね。
占星術勉強中とお伝えいただければ、読み方のコツなども含めて一緒にリーディングしていきましょう。

 

経験してわかった牡牛天王星のこと

 

天王星が牡牛座に入る前後の2018年頃、わたしは「身体から革命を起こす」というキーワードで捉えていたわけですが、2023年現在、そのキーワードでは捉え切れていなかったこともあったなと感じています。
具体的なことは個人的すぎて書けないのですが、こんなたとえ話でご理解いただけるでしょうか?

 

牡牛座生まれではないわたしですが、牡牛の性質が強いと感じるのは両親がともに出生図の牡牛座に月を持って生まれてきたからかもしれません。牡牛の質の強い両親に育てられれば、自ずと「牡牛性」が強まるのではないかと考えています。人の性質には「生まれ」だけでなく「環境因子」もありますからね(^^)

 

牡牛座の強いわたしの強みは「感覚」です。特に嗅覚と聴覚と味覚が鋭いと思いますが、もうひとつ「五感」という一言では表せないのが身体による計測や測量の感覚です。たとえば、目分量とか。
わたしはお茶を淹れるとき、茶葉をスプーンで量りません。手のひらのくぼに茶葉を盛った感じで、おいしく入る量がなんとなくわかるのです。もちろんこれは経験から来るもので、長年かけて育つ「勘」とも言えるでしょう。
同じように紙を大まかに半分の幅に切ったり、三等分したりするときも、定規は使わず目測で大体いけます。もちろんゼロコンマ何センチが問題になるなら定規を使いますが、日常のレベルでそんなことってまずないですよね?

 

 

長い喩えになりましたが。
運よくというか、なぜかそんなふうに目分量だけで生きてこられたわたしが、計量スプーンや定規を導入しなければならなくなった、というのが牡牛座に天王星がやってきたショック!だと言えるでしょう。

 

「文字通り『どんぶり勘定』や『目算』では通用しない」「なんとなくでは人に伝えられない」というコミュニケーションや初等教育(3ハウス領域!)の問題が発生し、「えーっ? これまで長年これでやってきてOKだったのに、定規とか計算機とか面倒くさいもの使わなきゃいけないの?」と従来通りのやり方にこだわりたい頑固な自分が顔を出す(牡牛座は獅子、蠍、水瓶と並ぶ固定宮星座で、やり慣れた方法を変えたくないのです)。
でも事態はどんどん先に進んでいて、こだわっていては置いて行かれてしまう……。
そんな葛藤がずっと続いていました(牡牛座天王星時代も5年が経過し、いまでは過去のやり方を少しずつ手放せていますけどね!(^^)v

 

全然違う局面や領域で、同じような葛藤や悩みを抱えていらっしゃる方はおそらく少なくないでしょう。
それが大切なテーマであればあるほど、馴染んだやり方がこれまでの自分にフィットしていればしているほど、新しいことってなかなか採用できないですよね。

でも、この期にそれを再び見直して新しいものを取り入れるチャンスと考えてみてはいかがでしょうか(^^)

 

有形の豊かさについても見直すチャンス

 

また、牡牛座は「物質世界=有形のものの豊かさ」も象徴していると書きましたが、ここに天王星というメスが入ると肉体をもって物質世界で生きているわたしたちにはつらいことが多いのです。

 

たとえば、お金が足りないと単に生活が苦しくなるだけでなく、自尊心が傷ついたり自己評価が低くなったりしますよね。転職するに当たってお給料がいまより安くなるけれどもどうなのかとか。
反対にお金があればいいかというと、まあ安心材料はまずまず増えるけれども絶対安心というわけではありません。そこで、less is more (少ないほうが豊か)という考え方も出てきます。
わたしたちは魂といういわば無形の存在が、肉体という有形の容れ物に入っている状態で生きています。そのため、どちらかに極端に振れ過ぎれば、反動でまた逆振れして戻ってきてしまう性質があるのではないかと個人的には感じています。つまり、答えはないのではないかと。

 

ただ、いまは「独占よりは共有」「上昇よりは連帯」という性質の水瓶座に、冥王星が一回入ってまた山羊座に戻ったところです。再び水瓶座入りする2024年1月にはよりこの性質を強く「押しつけてくる」でしょう(そのあとの逆行期を経て、2024年11月に水瓶座入りするともう山羊座には戻りません、2025年にはさらにさらに冥王星の水瓶色が濃くなっていくはずです)

 

 

いつまでも所有や蓄財だけに視野狭窄してしまうよりは、少しずつless is moreな考え方で身軽になっておいたほうがいいのでは?と思うのはわたしだけでしょうか。
天王星が牡牛座にいる間が、「有形の豊かさ」についてもう一度考えてみるチャンスだと考えられます。ぜひこの機会に、ご自分がどんな豊かさを求めているか、2018年からの変化も振り返りつつ見直してみてくださいね。

 

長くなってしまったので、トランスサタニアンのもう一つの天体、海王星についてはまた今度書きますね!

 

ミンキアーテタロットで年運リーディングやってます(期間限定)

 

タロットでも2024年を占います。1月いっぱいまで、こちらのミンキアーテタロットを使用します。

 

ミンキアーテタロット

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ミンキアーテタロットと星で2024年をリーディング

11月~12月の鑑定予定(毎週水曜日)

 

藤井まほの担当日

11/29, 12/6, 12/13, 12/20, 12/27

原則として毎週水曜日ですが、土日の鑑定をご希望の方はこちらのフォームよりお問い合わせくださいませ
土日の鑑定お問い合わせフォーム

 

ご予約、お問い合わせをお待ちしております♪

 

『2024年の過ごし方』~2024年1月のブログテーマ~

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