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2025/08/02

双子座の天王星〜「常識を疑う知性」が始動するタイミング

 

7月に双子座に入った天王星ですが、

9月には逆行が始まり、11月にはまた牡牛座に戻ります。

 

 

双子座の天王星のテーマが始まったばかりで順行のこの時期、

「あたりまえの常識」を見直してみましょう。

天王星は常識を表す土星の先にある星。

双子座の天王星は「常識を疑う知性」です。

「これはこういうもの」という暗黙の了解事項に対して、

「なんで?」「それって変じゃない?」と思っても、

空気を読む能力が高い人ほど、口を閉ざしがちです。

 

 

けれども、冥王星が水瓶座入りし、天王星が双子座に入ったこの時期、

あちこちにはびこっている不文律に異を唱えやすくなってきています。

 

 

日本では特に、「みんな」とは違った考えを口にするのは勇気がいるため、

堂々とそれを口にする人は大きな反発を食らう一方で、

「よくぞ言ってくれた」と一部の人間からは称賛されることもあります。

 

 

双子座の支配星は水星ですが、この水星が天王星とどう関わるかで、

「その人がどれくらい自由な発想を表現できるか」

が変わってくるようにも感じます。

私の個人的な印象では、水星と天王星がソフトアスペクトの人は、

考え方の独自性をサラッと気持ちよく表現できているのに対し、

ハードアスペクトの場合は、

「こんなことを言ったら変だと思われるんじゃないか」と気にして、

その独自の視点を活かせずにいることが多いような気がします。

 

 

かのアインシュタインも水星と天王星がクインカンクス(150度)

というハードアスペクトでした。

『ジーニアス アインシュタイン』というドラマによると、

天才アインシュタインも、少年時代は

「僕の意見はいつも歓迎されない」と感じていたようです。

 

 

子どもは自由な発想をするものですが、それを口にしたときに、

「何言ってるの」「おかしなこというのはやめなさい」と言われ続ければ、

ほとんどの人が口を閉ざすようになってしまいます。

私も疑問を口にすると、「この子は屁理屈ばかり言って」と言われていました。

 

 

けれども、水星と天王星がゆるくコンジャンクションになっている

哲学エッセイストの故・池田晶子さんは

『14歳からの哲学』で次のように言っています。

 

「そんなことが続けば、何か自分の方が変なのじゃないか、こんなこと感じるのはいけないことなんじゃないかと思って、その不思議の感じを忘れようと努めるかもしれない。でも、絶対に忘れちゃだめだ。なぜって、その不思議の感じこそが、君がこれから、君の人生にとって最も大事なこと。誰にも正しい本当のことを知るために考える、その最初の最初の鍵穴だからだ。不思議の扉は、これからいくつもいくつも、宇宙の果てまで開いてゆくことができるものなんだ。」(池田晶子著『14歳からの哲学』より引用)

 

現在テレビで放送されているアニメ『チ。』を観ても、

天動説を疑い、地動説を証明しようとした人びとは、

その「不思議の感じ」を忘れまいと、命がけで闘っていたことがわかります。

この時期に『チ。』や『3か月でマスターするアインシュタイン』

といった番組が放送されているのも、双子座の天王星っぽいですね。

 

 

自由な発想ができる頭の柔軟性を取り戻すのは、今からでも遅くありません。

「でも、自分の考えを口にするのは勇気がいる」という人は、

まずはAI相手に言葉にしてみることをおすすめします。

どんな突飛な考えでも、AIは否定してくることはほとんどありませんし、

AIとの対話を通じて考えが深まることもあります。

そうすれば、自分の言葉を見つけることもできるでしょう。

 

 

そんなことを考えていたら、

ふと「”自分の言葉”ってなんだろう?」っていう疑問が浮かんできました。

「言葉って造語でもないかぎり、そもそも元々あるものだし、

誰かがどこかで同じようなことを言ってるかもしれないし。

”自分の言葉”なんてあるのかな?」と。

 

 

この疑問に対して、先日読んだ本の中に明快な答えがありました。

 

よく、「自分の言葉で話しなさい」ということが言われ、創意のある言葉やユニークな言葉を繰り出すことが無闇に推奨されることもあるが、「自分の言葉で話す」というのは必ずしもそういうことではない。むしろ、ありがちな言葉であっても、数ある馴染みの言葉の中から自分がそれを<しっくりくる言葉>として選び出すのであれば、そのことのうちに、これまでの来歴に基づく自分自身の固有なありようや、自分独自の思考というものが映し出される。逆に、「お約束」に満ちた流暢な話しぶりや滑らかな会話は、<こういう場合は人はこう言うものだ>、<こう言うのが世間では正解だ>という暗黙の基準にしばしば支配されている。それが常に悪いわけではないが、しかしそのときには、言葉に責任をもつべき自分がそこに存在しないことも確かなのである。(古田徹也著『いつもの言葉を哲学する』より引用)

 

なるほど、言葉に責任をもつことが自分の言葉で話すことにつながるというのは、

まさに、天王星が土星(責任)の先にあるということそのものですね。

 

 

自分の中にある疑問を、そのままにせず言葉にしていくこと。

それは、単なる表現ではなく、常識を疑う知性を育てる行為そのものです。

だからこそ、どんなにささやかでも「自分の言葉で考える」ことが大切なんだと思います。

 

 

「常識を疑う知性」とは、ただ知識を並べるのではなく、

自分の中に湧いた疑問に対して、自分なりに思考を深めていく力のことです。

そしてその思考のプロセスは、私たちが「どんな言葉を使うか」にも大きく関係しています。

 

 

…というようなことを、あーたらこーたらと、

とりとめもなく、ひとり延々と考えるが好きな私は、

水星と天王星と木星がメジャーアスペクトなしのノーアスペクト。

「こんなこと言ったら笑われるかも」ということも全然OKですので、

自分にしっくりくる言葉を見つけたい方はぜひお越しください。

 

あさぎ真那

 

 

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双子座の天王星時代[2025年7月7日 16:45~ ]が日本や世界に与える影響

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