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2023/02/05

運命と歌、そして占星術

こんにちは! 北海道(函館)支部&オンラインで、心理占星術コンサルテーションをしている夕雅です。

先日、ファドというポルトガルの歌に触れる機会がありました。
ファドはポルトガル語で「運命」「宿命」を意味し、
200年ほど前に生れた民族歌謡なのだそうです。
「運命」「宿命」の歌としてのファド…。

この言葉の意味するようにファドは哀愁と情感あふれる歌が多く、
ドラマチックな歌い方も素敵です。

運命を感じるとき

「運命」は個人の意思に関係なく訪れる幸せや不幸せ。
生まれる前から決まっていて変えることができないもの。

幸せな運命から思い浮かぶのは、
人との出会いで感じるもの。
ふとしたきっかけで距離が深まる相手に
縁を感じてしまうのは運命がなせる業なのかも。
また、人生に度々訪れる不条理さや
予期せぬ出来事などにもこの言葉は使われます。
「運命」という言葉を使って、
行き場のなくなった感情に蓋をすることもあるでしょう。

いつの時代であっても「運命」という言葉に
切なさを感じてしまうのはここにあるのでしょうか。

愛の歌が与えるもの

ファドに限らず歌や音楽は、
私たちの心の奥にあるものを呼び覚ます力があります。
懐かしい歌はその時の自分や背景にあるもの、
感情や香りや色彩、場の空気感などを瞬時に蘇らせます。

なかでも愛の歌が人々の心を捉えて離さないのは、
出会いや別れを通して誰もが抱える思いを
歌のなかに詰め込んでいるから。

だからこそ、
人々の心に沁み入り歌われるのでしょう。

失恋のさなかは失恋の歌ばかり聞きたくなります。
運命を感じた相手との別れは特に
傷心の世界に籠っていたくなりますね。

しかし、傷心に浸り音楽に包まれているうちに
心が段々と救われていくように感じる方も
いるのではないでしょうか。

悲しい経験は自分だけじゃないことに気づき、
励まされながら
少しずつ過去から離れていくような感覚です。

時が立てば悲しい経験も懐かしさへ変わり、
「別れたことも運命。それでよかった」と思えたなら
すべてを糧に新たな自分と出会えるのでしょうね。

占星術と運命

占星術と運命は古い時代から深い関わりがありました。
伝統的な占星術では、すべては天の導きによるものであり、
凶であっても運命として引き受けるとされてきました。
個人の選択が限られていた時代というのもあり、
すべてを受け入れるしかなかったと思われます。

伝統的な占星術は物事を見極めたいときに有効です。
我が家のガス給湯器の今後を占うのに
ホラリー占星術が役立ち、
買い替えの「運命」であることを教えてくれたので、
完全に壊れてしまう前に新しいものと交換出来ました。

話を戻しますが、現代占星術は心理学の発展と
選択の自由が広がっている時代を加味し
人の内面と行動を探る占星術として発展してきました。

ティル式心理占星術では、
その人がどう生きていくのかに焦点を当て
その人の意志と行動から星の配置を考えていきます。

運命を受け入れるというより、
自らの意志で創造していくことを重視しています。

ただ、ホロスコープ(出生図)に見える
転職や才能について考える場合、
運命的なものはないと言いきれない部分もあります。
夕雅個人としての意見ですが、運命というより、
天命天恵がそれにあたると思うのです。

占星術と天命

天から受けた命、天からの恵みという考えからは
天空にある星々と私たちとのつながりを感じます。

天地照応の考えから占星術があるように、
天と、地に住む私たちはつながっている。

そして天から受ける命も一方的でなく、
私たちの意志も加わっているのでは?
生れる瞬間もその人の意志が働くのでは?
と考えています。

自分がどういう人生を歩んでいきたいのか、
それにふさわしい星の繋がりや
エネルギーを取り込める時期を見極め、
生れてくるのではないかと。

だからホロスコープにはヒントがたくさんあります。

 

でもあなたがしてきた選択や経験がここに加わらないと
あなたらしさを活かせるヒントも見つけられないのです。

 

あなたが生まれた瞬間の星の配置は、あなただけの特別なもの。
そのヒント、見つけたいと思いませんか?

 

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