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2026/04/19

更年期に揺れるのは、理由がある 占星術で読む、女性の転換期の過ごし方

更年期は、ただの不調ではない

占星術で読む、女性の転換期の過ごし方

こんにちは。伊藤スミレです。

最近、こんなふうに感じることはありませんか。

前ほど無理がきかない。

頑張っているのに、心や体がついてこない。

人に合わせることが、なぜか前よりずっと苦しい。

このままでいいのだろうかと、ふいに立ち止まりたくなる。

もしそう感じているとしても、それはあなたが弱くなったからではありません。

更年期と呼ばれる年代は、女性ホルモンの変化によって心身が揺れやすくなる時期です。

けれどそれだけではなく、家庭でも社会でも多くの役割を担いながら、人生そのものを見直したくなるような、大きな転換期でもあります。

私は、この時期をただ「つらい時期」「不調の時期」として片づけたくありません。

なぜなら更年期の揺らぎは、体の変化だけでなく、その年代を生きる女性たちの忙しさ、責任、そして人生の節目と深く関わっているように感じるからです。

占星術で見ても、30代後半から50代前半にかけては、女性の生き方や心のあり方が大きく変わりやすい時期です。

だからこそ今しんどいのなら、それにはちゃんと理由がある。

今回はそんな視点から、更年期と呼ばれる時期をどう受け止め、どう過ごしていけばよいのかを、占星術の流れとともに考えてみたいと思います。

この年代の女性は、想像以上に多くのものを背負っている

更年期という言葉を聞くと、ほてり、不眠、疲れやすさ、イライラ、不安感といった症状を思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろん、それはとても大切な視点です。

心身の揺らぎは現実のものであり、「気の持ちよう」だけで片づけられるものではありません。

けれど実際の女性たちは、この時期、体の変化だけを経験しているわけではありません。

子どもが成長し、学校や受験のことが気になり始める。

子育てが一段落する一方で、仕事では責任ある立場になる。

周囲から頼られることが増え、親のことも気になってくる。

高齢出産が珍しくなくなった今、30代後半から40代、そして50代前半にかけては、子育ての真っ最中という方も少なくないはずです。

さらに女性の社会進出が当たり前になったことで、仕事でも男性と同じように成果や責任を求められる方が増えています。

つまりこの時期の女性は、

家庭でも社会でも、休む間もなく役割を果たし続けている

ことが少なくありません。

その中で女性ホルモンの変化が重なれば、心身のバランスが揺れやすくなるのは、とても自然なことです。

「どうしてこんなにしんどいのだろう」

そう思う日があるとしても、無理はありません。

むしろ、それだけたくさんのものを背負いながらここまで歩いてきた証でもあるのです。

更年期は、ある日突然始まるものではないのかもしれません

一般的に更年期は45歳から55歳頃といわれます。

けれど占星術の視点から見ると、この揺らぎはその年齢になった瞬間に始まるというより、30代後半頃から少しずつ人生の転換期が始まっているようにも見えます。

30代後半から40代にかけては、今までのやり方に違和感が出やすくなる時期です。

外側では忙しく動いていても、心の奥では

「本当はどう生きたいのだろう」

「このままでいいのだろうか」

という問いが、静かに生まれやすくなります。

若い頃には勢いで乗り切れていたことが、もう同じようにはできない。

無理をするとちゃんと苦しい。

人に合わせすぎると、ちゃんと心がすり減る。

それは、あなたが怠けているからでも、わがままになったからでもありません。

むしろ、今まで後回しにしてきた本音が、ようやく声をあげ始めたのかもしれません。

体の変化だけでなく、人生の流れそのものが次の段階へ向かおうとしている。

そんな見方もできるのです。

30代後半から45歳頃は、火星期

女性が“自分の意志”を鍛える時期

占星術には、人生の各年代を惑星に重ねて読む考え方があります。

その流れで見ると、30代後半から45歳頃までは、火星期にあたります。

火星は、行動力、意志、自己主張、防御力、自分の力で前に進むエネルギーを表します。

つまりこの時期は、ただ周囲に合わせて生きるのではなく、

自分で決めること

自分の考えを伝えること

必要な時に前に出ること

を学ぶ時期でもあるのです。

特に女性は、優しさや気遣いを身につける一方で、自分の意志を抑えることにも慣れてしまいやすいところがあります。

けれどこの火星期には、受け身のままでは苦しくなることが少なくありません。

嫌なことには嫌と言う。

必要な時には自分の考えを伝える。

時には前に立ち、周囲を引っ張る。

自分の輪郭を、少しずつはっきりさせていく。

そうしたことが、この時期には求められます。

今の時代、この火星期は、子育てや仕事の責任と重なりやすいため、女性にとってまさに戦いのような時間になりやすいのだと思います。

けれどこの戦いは、誰かを打ち負かすためのものではありません。

自分の意志を、自分の人生の中で使えるようになるための時間です。

その意味で、火星期はとても大切な時期なのです。

火星期には、中年期特有の揺さぶりも起こりやすい

さらにこの年代には、占星術でいう中年期特有の揺さぶりも重なりやすくなります。

天王星のオポジションや冥王星のスクエアといった動きは、これまでの生き方やアイデンティティに、深い問いを投げかけてくることがあります。

今まで大切にしてきたものが揺らぐ。

思うように進まないことで、自分の進み方を問い直す。

それまで当たり前だった生き方が、急にしっくりこなくなる。

こうした時期は、確かに苦しいものです。

長く信じてきたものが揺らぐのですから、当然です。

けれど、それは人生が壊れているからではありません。

むしろ、古い生き方のままではもう進めないからこそ起こる軌道修正とも言えるでしょう。

私自身も、この時期を振り返ると、ただ苦しかったというより、今までの自分にはなかった行動性が自然と育っていったように感じます。

新しい人間関係に飛び込んだり、自分から動いたり、以前なら引き受けなかった役割を担ったり。

その時は必死でも、あとから振り返ると、あれは危機というより、新しい自分へ育ち直していくための時間だったように思います。

人生には、壊れるように見えて、実は組み替わっている時期があります。

火星期は、まさにそんな時間なのかもしれません。

46歳頃からは木星期へ

経験を“社会に活かす”流れが始まる

45歳頃までの火星期を経ると、人生は次の段階へ入っていきます。

それが、46歳頃から始まる木星期です。

木星は、発展、拡大、受容、共存、社会性、精神性を表す星です。

火星期が「私はどう動くか」「私はどう主張するか」を鍛える時期だとしたら、木星期は

「私は何を広げていきたいのか」

「自分の経験をどう人や社会のために活かしていくのか」

へと意識が移っていく時期です。

この頃になると、ただ負けたくない、もっと認められたいという気持ちだけで動くのではなく、

自分に何ができるのか。

どんな形で貢献できるのか。

どんなふうに人と関わっていきたいのか。

そうした視点が少しずつ育ってくる方も多いでしょう。

私自身も、46歳を過ぎた頃から、仕事に対して少し余裕が出てきたような感覚がありました。

若い頃のように力いっぱい押していく感じではなく、

自分の経験や哲学を、どう活かしていくか

を考えられるようになってきたのです。

それは、人としての成長を感じる時期でもありました。

積み重ねてきた経験が、ようやくただの努力ではなく、自分の力として静かに根づいてくる。

木星期には、そんな豊かさがあるように思います。

けれど、その入口に更年期が重なりやすい

ここが、女性にとってとても大きなテーマです。

本来なら木星期は、自分が積み上げてきたものを広く活かしていく時期。

けれどその入口に、更年期の揺らぎが重なりやすいのです。

体調が安定しない。

心が不安定になる。

以前のような勢いが出ない。

なのに家庭や社会からの役割は、まだ続いている。

これでは、しんどくなって当然です。

せっかく次の段階へ進もうとしている時に、体も心も思うようにならない。

そのもどかしさは、言葉にしにくいものがあると思います。

だから更年期のつらさは、単なる体調不良としてだけではなく、

人生の転換期に起こる複合的な揺らぎ

として見ていくことが、とても大切なのではないかと思います。

うまく進めない日があってもいい。

立ち止まる日があってもいい。

今は、前の自分に戻るための時間ではなく、これからの自分に整え直していくための時間なのかもしれません。

50代前後には、キロンや土星が課題を浮かび上がらせることもある

さらに50代前後になると、自分の心の傷や課題と向き合いやすい時期が重なります。

たとえば51歳頃のキロン・リターンは、苦手意識や心の傷にもう一度向き合い、それを乗り越えていくことを促す時期です。

避けてきたことに挑戦する。

苦手だったテーマを見つめ直す。

弱さを見ないふりせず、自分の一部として受け止める。

これは、とてもエネルギーのいることです。

きついと感じる方も少なくないでしょう。

また52歳前後には、土星の緊張関係によって、自分の課題や責任とより現実的に向き合わされることもあります。

今までのやり方では通用しない感覚が出てきたり、人生を立て直すような思いを抱いたりすることもあるかもしれません。

つまりこの年代は、

体の変化だけでなく、人生そのものの調整が起こりやすい時期でもあるのです。

でもそれは、あなたを苦しめるためだけのものではありません。

ここで浮かび上がる課題は、これから先の人生を、もっと本質的に生きるために見つめ直すべきテーマでもあるのだと思います。

大切なのは、「今の自分に何が起きているか」を知ること

更年期と呼ばれる時期を、ただ耐えるだけで終わらせるのは、あまりにももったいないことだと私は思います。

もちろん無理をしなくていい。

つらい時は休んでいい。

けれどそのうえで大切なのは、

今、自分の中でどんな変化が起きているのか

を知ることです。

体の変化。

ライフステージの忙しさ。

火星期から木星期へと移る意識の変化。

キロンや土星が浮かび上がらせる課題。

こうしたものが重なっているのだとわかるだけでも、

「私が弱いからではない」

「今しんどいのには意味がある」

と、自分を見る目はずいぶんやさしくなるはずです。

更年期は、終わりのサインではありません。

これからの人生をより自分らしく整えていくための、大切な曲がり角なのだと思います。

今まで通りに頑張れない自分を責めるのではなく、

今の自分に合う生き方へ、静かに乗り換えていく。

そのための時期だと考えられたら、この揺らぎの見え方も少し変わってくるのではないでしょうか。

次回は、月星座から「この時期の過ごし方のヒント」を見ていきます

ここまでお話ししてきたように、更年期と呼ばれる年代には、体の変化だけでなく、人生の流れそのものの節目が重なっています。

だからこそ必要なのは、みんなと同じように頑張ることではなく、

今の自分に合う整え方を知ることです。

そのヒントになるのが、占星術では月星座です。

月星座は、心がどう安心するか、感情がどう揺れやすいか、疲れた時に何を求めるかを教えてくれます。

次回は、月星座ごとに見る「この時期の心の揺れ方」と「過ごし方のヒント」について、もう少し具体的にお話ししていきます。

おわりに

更年期は、ただの不調ではありません。

それは、女性が多くの役割を担いながら生きる中で、星の流れとしても大きな転換期を迎える時期です。

30代後半からの揺さぶり。

火星期の戦い。

46歳頃から始まる木星期。

50代前後に向き合う課題。

そのすべてが重なるからこそ、この時期はしんどくもあり、同時にとても意味のある時間でもあるのだと思います。

今まで通りに頑張れなくなるのは、決して失敗ではありません。

それは、これからの人生をもっと自分らしく整えていくための始まりなのかもしれません。

もし今、心や体の揺らぎの中で立ち止まっているなら、どうか忘れないでください。

あなたは壊れてしまったのではなく、

これからのあなたにふさわしい生き方へ向かう途中にいる

のかもしれません。

ご相談をご希望の方へ

更年期とひとことで言っても、その感じ方は本当に人それぞれです。

不安として出る方もいれば、怒りや虚しさとしてあらわれる方もいます。

また、同じ年代でも、今どんな星の流れの中にいるかによって、感じ方は変わってきます。

ホロスコープでは、月星座だけでなく、火星、木星、キロン、土星、そして今動いている天体の影響を見ることで、

「なぜ今こんなに揺れているのか」

「この時期をどう過ごすとよいのか」

「これからどんな生き方へ移っていく時期なのか」

を丁寧に読み解くことができます。

もし今、ご自身の変化に戸惑っていたり、これからの生き方を見つめ直したいと感じていらっしゃる方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。

 

伊藤スミレ

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