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2023/02/18

自分らしさに迷ったら

こんにちは。第三の眼代々木店、西洋占星術師/タロティストの藤井まほです。

 

星読みをしていると、適職や適性を知りたいというご依頼はつねにありますが、社会が変化するスピードが速まっているなか、パンデミックの波とも相まってお仕事や転職に関するご相談が増えているように感じます。
動く気満々だけれども、もうひと押し、背中を押してくださいというリクエストもいただきます。

 

★自分らしさを知るのは難しい

そんな折も折、第三の眼メンバーブログ、2月のテーマは『自分らしく生きる:自分を知り、自分を活かす』とのこと。
自分らしい生き方って何だろう? 誰にとっても難しい問いだと思います。
「自分」は時間の経過とともに、また相手や環境によっても移り変わるものですしね。

 

ふとそんな問いが思い浮かんだとき、人は自分は果たしていまのままでいいのかと考え込みます。社会との関係では、自分が「正しく」適性から適職を選んでいるのか、知りたくなるかもしれません、
中には「自分の生まれてきた使命を知りたい」という方もいらっしゃいます。

 

★自分らしさと「使命」の間

 

それらを出生図(生まれたときの星の配置を二次元に落とし込んだホロスコープ)の中に読み取ることはもちろん可能なのですが…。
適職、適性、使命、自分らしさ……なんとなく近いように思える単語も実は多様な意味を含んでいるのではないでしょうか。

 

 

 

「使命を知りたい」とおっしゃる方にはまず、「知って全然嬉しくない使命というケースもありえますけれど……?」と申し上げることが多いです。
というのも、自分が「こうしたい」と望んでいる方向性と、どこかからやってくる(と思われる)「使命」の方向性とが、一見すると必ずしもマッチしていない可能性があるからです。

 

わたしは幼い頃キリスト教の影響の強い家庭で育ち、親戚には何人か聖職者の道を選んだ人たちがいました。
キリスト教では神からこういう人たちにかけられる声を「召し出し」「召命」と呼びます。ミッションですね。そして、その宗教の枠内(共同体)にとどまるなら、その声に逆らうことはできないんです。
そういう意味で、使命とかミッションってちょっと怖い。
自分をまるごと何かに委ねてしまうことをも含むわけですから。

 

「自分の望み」や「自分らしい生き方」とミッションが「自分内で」一致しない場合もありえます。(まあ、理屈をこねれば「神」というのはそういう設定なんですけれども)

 

使命を知ることが無意味だとは思いません。

むしろ「望みや自分らしさ」と「使命」をすりあわせていく物語こそが、「その人らしい人生」だとも言えます。ただ、その物語を紡ぐ前提として、まずは個人の「望み」や「らしさ」が必要になってくるでしょう。

 

余談ですが、大人になってわたしはキリスト教ともほかの「宗教」とも少し距離を置き、「神」や「運」、「運命」だけにまかせないで「自分らしく生きる」にはどうしたらいいか、いつも考えている気がします、
そして自分の出生図を見れば見るほど、そんなふうに悩んだり模索したりするように生まれついたのかなと思い至り、そこに「自分らしさ」のカケラを見たりします(^^)

 

★適性や適職は出生図から読み取れます

 

さて、自分らしく生きるというテーマに話を戻すと。
出生図を見れば、適性や適職がわかるので、それを知れば自分らしく生きられると思われるかもしれません。
たしかにそういう面もあります。
でも、相談者の方にはよく「なぜいま、そのことを知りたいと思ったのですか?」という質問を投げかけることが多いですね。
それがわかると、出生図の星たちはより雄弁に語り始めてくれますから。

 

ちょっと話はずれるのですが、わたしはこのサイトで第三の眼のメンバーのセッション体験記「突然ですが占われてもいいですか」を2回執筆しました。

 

突然ですが占われてもいいですか
今田ちえさん・インナートークセッション編
内田ユミさん・タロットオラクルリーディング編

 

・占い師なので、占いや占い師のことをほかのライターよりはまあまあ知っている。
・30年以上ライティングや編集の仕事をしてきたので、文章を書くのがまあまあ得意。
という二つの面を活かす仕事と言えるでしょう。
自分が「活かされている」とも言えます。

といっても、いつかこのような記事を書くのが目標で、出版社に就職したりそこから独立したり、占星術を学んだり占い師になったりしたわけではありません。
さまざまな場面で自ら選んだり、選ばされたり、縁あってやむなく引き受けたりして生きてきた結果、いまがある――それは誰でも同じだと思います。

 

★本当にこの道でいいのかと心ざわつくときには

 

もしもいま、自分の走っている道が自分にとって自然で、喜びや楽しみ、充実感が十分に味わえるものならば、人は「自分の適性って何だろう?」と考えたりしないものなんですね。
でも、いつもそうとは限らない。
なんとなく、ざわざわと違和感を覚えたときに、「そもそも出生図ではどうなってるの?」と星読みにいらっしゃるのはグッド・アイデアだと思います(^^)

 

 

適職や適性、いまのご自分のありようと社会的な顔のマッチング、やりたいことの方向性がズレてきていないか。
「人生の青写真」とも呼ばれる生まれたときのホロスコープからは、さまざまなことが読み取れます。
また、今後動くのであれば、動くのに適したよりよいタイミングもわかってきます。

 

いまはまだ何も見通しが立たないけれど変わりたい……いまいるところが果たして自分に合っているのかわからない……
そうしたご相談は多いのですが、ご安心ください。
だいたいにおいて、みなさん基本的にはご自分の適性や適職をある程度ナチュラルに選んでいらっしゃるケースが多いです(とりわけ「惰性でやってきただけです」とおっしゃる方、現在のお仕事が長続きしていらっしゃる方はおおむねそのパターン)。

 

そうは言っても、ざわざわしている、モヤモヤしているという感覚もまた本当だと思うのです。

 

ざわざわした違和感こそが、次に向けての着火点を用意しているとも言えます。個人的な感じ方ですが。
その一方で「次」が具体的に「転職」なのかどうかはもう少し掘り下げてみないとわかりません。

 

ただ、「自分らしく生きる」を意識したときが「自分らしさ」を考えるよいタイミングではあるのです。
ざわざわやモヤモヤを感じたとき、ご自分を知るツールのひとつとして占星術を使ってみることをオススメします。

 

★おまけ

 

最後に、お役には立たないと思いますが、占星術をご存知の方向けに。
藤井まほの出生図を見た場合、マスコミで仕事をすること、ライティングなどは適職としてすぐにわかります。

(10ハウス射手座に金星水星があり、太陽は11ハウスですがやはり射手座。心理占星術では「理想主義」と呼ばれる配置)

ですが、占い師はちょっとトリッキーです。
(わたしの読み方では水のエレメントの海王星土星のミッドポイントを蟹座の月が満たしているあたりでしょうか)

射手は火のエレメント、もう一方の3天体は水のエレメント、書き手として、占い師として、それぞれ違う部分を使っていると思われます。
以上、ご参考までに(^^)

 

藤井まほ 2月~3月の担当日:

2月22日(水)、3月1日(水)、8日(水)、11日(土)、15日(水)、22日(水)、29日(水)

 

『自分らしく生きる:自分を知り、自分を活かす』=2023年2-3月のブログテーマ=

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