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2025/05/27

木星蟹座入り[2025年6月10日]で世の中と私はどう変わるのでしょうか?

2025年6月10日 6:02、木星が蟹座に入ります

木星の公転周期は約12年。1サインを約1年間かけて移動していきます。

今回の蟹座木星期は2025年6月10日から2026年6月30日の約1年間となります。

蟹座に木星が入ると、世の中は、どんな風に変わっていくのでしょうか?

木星は発展と幸運をもたらす星と言われています。

そして、木星は社会天体のひとつです。

蟹座の木星入りは、世相や社会情勢、日本と世界にどんな影響を与えるのでしょうか?

個人レベルでは、蟹座木星のエネルギーをどう活かせば、木星の恩恵を受けられるのでしょうか?

気になる人も多いことでしょう。そこで、この記事では…

「蟹座の木星がもたらす幸運を座して待つ」のではなく「つかみに行けるように」

蟹座木星の象意と、その他の天体との相互関係がもたらす影響を、詳しくお伝えします。

社会は個人の集まりです。

木星蟹座入りの結果、ひとりひとりの意識や行動が変わることによって

変わっていく世相の変化についてもお伝えします。

 

木星蟹座入りと移動スケジュール

2025年6月10日 6:02 木星の蟹座入り

2025年11月12日 1:41 木星が逆行開始(♋)

2026年3月11日 12:30 木星が順行開始(♋)

2026年6月30日 14:52 木星の獅子座入り

 

蟹座の木星期

 

蟹座木星が投げかけるテーマは?

あなたも、蟹座木星の意味を、自分自身で考えられる
蟹座の象意と木星の象意を組み合わせるだけ

 

蟹座(♋)の象意の例

水の活動サイン。支配星は月。身体対応は胸、胃。時間数字は4.

安全・安心を求める。守り育てる力。情緒豊か。受容性。人気。

模倣する力。普遍化。活動の基盤。ルーツ。

家族。地域社会。国家。地球環境。

 

木星(♃)の象意の例

公転周期:約12年。射手座の支配星。魚座の副支配星。社会天体。

発展。拡大。成長。繁栄。寛大。幸運。援助。恩恵。成功。

ポジティブ。冒険。精神性の拡大。善の意識。イージーさ。

自由。旅行。哲学。向上心。過剰。

 

蟹座の木星期=蟹座×木星

上記の蟹座と木星の象意を、さまざま掛け合わせてみましょう。

天体のあらわれ方の範囲は、個人レベルから社会レベルまで、ピンからキリまで、無限にあります。

蟹座の木星期には、蟹座×木星の分野での活動が、あなたの発展に寄与することでしょう。

あなたなら、どんな場面で、蟹座の木星を発揮したいでしょうか?

その結果、あなたの人生は、どんな風に豊かになるでしょうか?

先にイメージしておけば、約1年間という短い蟹座木星期を有意義に過ごすことができるでしょう。

 

蟹座の木星は、品位(ディグニティー)が高く、エグザルテーション(高揚)する。

昔から、各惑星にとって、居心地の良いサイン、悪いサインがあると考えられてきました。

そして、木星にとっては、蟹座は居心地の良いサイン(高揚のサイン)。

本来持っている木星の可能性をポジティブに発揮しやすいサインとされているのです。

木星が蟹座に入ると、のびのびと、木星力を発揮していくことができる。

あなたが、蟹座や木星分野の活動をしたいのなら、蟹座木星期はチャンスです!

 

[蟹座の木星期]占星家の解釈例

熟練の占星家は[木星蟹座入り]が、社会や個人に与える影響について

どう考えているのでしょうか? ぜひ、参考にしてください。

Grahaが考える、木星の蟹座入りが[個人]と[社会]に与える影響

要約:国家や地域を守る保守主義の声が高まるでしょう。家族、歴史、伝統、地域社会を守る。結婚が増えたり、子育て環境の改善、少子化対策の改善が期待されます。また自国の歴史や神話の再考と新説。伝統文化を守る運動が高まるでしょう。家族制度(選択的夫婦別姓)、戸籍制度、移民問題、オーバーツーリズムへの対処などへの意識が高まるでしょう

人々は、家族や地域の安全が守られることを求めるでしょう。高齢化と少子化による社会の衰退、値上げや重税…。安心して生活でき、家族をつくって豊かになり、繁栄する国家に生きているという実感を持てくなった今、人々の関心が政治や社会環境に向かいます。

国家の枠組みの中で生きていることに対する認識の深まり方次第が、これからの日本の行方を大きく変えていくでしょう。さらに「風の時代」においては、地球的視点から我が国を理解する必要があります。

(西洋占星術師・Graha:双子座の新月リーディングより)

 

伊藤スミレが考える、木星の蟹座入りが[個人]に与える影響

蟹座の木星は「家庭」や「大切な人との関係性」に焦点を当てます。蟹座の木星期には、家族や信頼できる人々との絆が深まり、人生の基盤が整っていくでしょう。これまで一人で抱え込んできたものを共有することで、安心感を得られるはずです。

(西洋占星術師・伊藤スミレ:2025年上半期の運勢より

 

木星がネガティブに表現されるとき

木星にはポジティブな象意が多いのですが、もちろん、ネガティブに表現されることもあります。

ネガティブにあらわれた場合には、何事も過剰になり、広げすぎて収拾がつかなくなります。

そのような傾向があらわれたら、注意しましょう。

 

一例として、蟹座は胃袋を象徴します。

蟹座の木星期は、美味しいものを食べる喜びが増えるかもれません。

一方、ネガティブなあらわれとしては、食べすぎによる胃の酷使や拡張。

結果として、肥満や健康障害などが考えられます。

もともと食べ過ぎ傾向のある人は要注意です。

 

逆に、もともと胃弱の人は、胃を強くするチャンスにできます。

その方面の情報に敏感でいましょう。

 

 

蟹座の木星と、牡羊座の土星&海王星とのスクエア(90度)

ここからは、蟹座入りした木星が、他の天体との間で形成するアスペクトについて考えます。

特定の角度(アスペクト)をとる天体同士は、互いに影響を与え合います。

蟹座の木星は単体で存在するわけではなく、他の天体との相互に切磋琢磨しながら、前に進みます。

 

今回の木星蟹座入りで注目されるのは、牡羊座の土星&海王星とのスクエア(90度)です。

木星の蟹座イングレス図(木星が蟹座に入った瞬間のホロスコープ)で、形成されているアスペクトです。

木星と土星はオーブ1度、木星と海王星はオーブ2度でスクエアになっています。

※オーブとは許容度。ジャスト90度からどれだけ離れているかを見ます。オーブが狭いほど影響は強力とされます。

 

木星が蟹座にサイン移動した瞬間のホロスコープ(木星の蟹座イングレス図)↓

  • 天体記号:木星=♃土星=♄、海王星=♆
  • アスペクトの記号:スクエア(90度)=□

蟹座の木星と牡羊座の土星・海王星のスクエア(90度)

 

スクエア(90度)は、緊張関係のアスペクトであり、衝突・葛藤・路線変更・転換、などを意味します。

90度のアスペクトをとった天体同士は、葛藤や衝突の結果、古い状態を手放し、グレードアップしていきます。

ただし、衝突の初期の段階では、大きなストレスと、変化への抵抗があるでしょう。

 

 

現在の時事問題:令和の米騒動を例にあげると

一例をあげますと、現在、日本の主食である米の価格高騰が問題となっています。

これを、木星と海王星&土星のスクエアと関連づけることができます。

 

米の在庫(土星)を、一般大衆にあまねく販売したい、広めたい(木星)のだけれども

在庫(土星)が、消えてしまって、どこにあるのかわからない(海王星)。

 

木星と土星・海王星は、木星が蟹座に入る前からスクエア(90度)のオーブ圏内であり

木星が双子座にある間は、米不足と米価格の高騰は[流通の問題]だとされてきました。

※双子座は流通に関連

米は十分にあるけれども、どこかで誰かが買い占めて、値段を釣り上げているから

市場に出回らないのだとされてきたのです。

 

それが、木星が蟹座に入り、牡羊座の土星・海王星がスクエアになると

この3天体のスクエアの影響がより鋭く出てくるので、より問題の本質がクローズアップされるでしょう。

 

その理由は、サイン上でもスクエア関係(蟹座と牡羊座)になり、3天体とも[おひつじポイント]に入るからです

※おひつじポイントとは、活動宮0度の前後1.5~2度あたり。おひつじポイントにある天体は社会的に強い影響力を持ちます。

 

米問題の場合は[事実上の減反政策][農家の高齢化によるコメ農家の減少]に

[異常気象による収穫減]が追い打ちをかけ、米の在庫自体が少ないことが判明しつつあります。

[減反政策]が功を奏してきた時代もあったのでしょうが、

今や修正しなければならない時期なのでしょう。

スクエアは、これまでのやり方を変える必要がありながら、変化への抵抗もあることを示しています

しばらく、利害関係が対立する組織間での、衝突・葛藤・戦いが続くでしょうが

願わくば、未来を見極めた上で、今の時代のベストのバランスへと向かってほしいものです。

 

蟹座は一般大衆の生活や胃袋をも象徴します。

日本の主食である米の安定供給は、国民が安心して暮らしていくために必要不可欠。

蟹座木星期は[食料安全保障]への意識が高まっていくことでしょう。

そして、この1年間、このテーマ[国民生活の安全保障]に取り組むことが、国の運気を上げるのです。

 

天体の影響力の違い:公転周期が長いほどパワフル

一般的に、公転周期の長い天体ほど、深く長い影響力を持ちます。

つまり、木星よりも土星、土星より海王星、海王星より冥王星と

太陽から遠い天体ほど影響力が強いのです。

 

なので、蟹座の木星だけを見るのではなく、ホロスコープ全体を見る必要があります。

同じ蟹座の木星期でも、12年前とあらわれかたが異なるのは、他の天体の配置が異なるから。

特に、木星以遠の天体とのかかわり方が重要です。

2025年は、土星が象徴する古いシステムを、海王星は溶かそうとしており

その過程に、蟹座の木星がかかわってくる。

 

2025年の蟹座の木星期は、時代遅れとなった古いシステムの影響を受けて

国民の安全安心が、おびやかされている状態からスタートします。

古いシステムを終わらせ、新しいシステムを立ち上げる。

その過渡期の、まだ固まっていない、地盤のゆるい不安定な時期だからこそ

国民感情(蟹座)が、政治を動かし、システムに影響を与えるチャンスなのかもしれません。

また、この問題に高い理想やビジョン(海王星)を掲げて取り組む、

企業やコミュニティが多数、生まれてくるかもしれません。

※牡羊座の土星は、未開拓の分野に切り込むスタートアップが数多く生まれることを暗示。

 

もちろん、これは一例にすぎません。

個人レベルにおいても、古い生き方を溶かして、新たな生き方へと移行していく。

その過渡期のごたごたや葛藤が起こることでしょう。

そして、よりレベルアップした、安心安全なシステムや関係性を作っていく。

それが、どんな分野(ハウス)で起こりやすいかは…

各個人のホロスコープをつくって総合的に判断する必要があります。

 

木星が蟹座を運行する2025年は、活動サイン(カーディナルサイン)が強調される

2025年に入って、海王星(3月30日)、土星(5月25日)が、次々に牡羊座入りしました。

さらに木星(6月10日)が蟹座に入り、と活動宮が強調されます。

活動宮のサイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)は

いずれも「新しいことを始めたい」という衝動が強いサインです。

思いついたことを、どんどん行動に移していく性質を持ちます。

世相を作り出す、公転周期の長い5天体(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)のうち

3天体が活動サインに入るということは、世の中の変化のスピードが、加速するということ。

「どんどん積極的に可能性を広げていこう!新たな分野にチャレンジしてみよう!」

という衝動が強まる人が増えてくるでしょう。

結果として、世の中全体が、大きく動きはじめるのです。

 

5月25日(土星の牡羊座入り)、6月10日(木星の蟹座入り)と、世相を反映する土星と木星が、次々と活動サインへと移動…。いよいよ時代が大きく動く流れが始まります。
(西洋占星術師・Graha:双子座の新月リーディングより)

 

蟹座と牡羊座、木星と土星の間の葛藤

牡羊座は未開拓の分野を開拓する、パイオニアスピリットにあふれたサイン。

蟹座は安全安心を求めるサインです。

未開の地を切り開きたいけれども、安全も確保したいという思いの葛藤。

いざ、チャレンジしようとしたときに

「大丈夫かな? やる意味ある?」と足踏みしてしまうかもしれません。

 

さらに、木星はアクセル、土星はブレーキ

対照的な働きを持つ天体が90度という緊張関係で綱引きしているのも、その理由です。

ただし、ブレーキ(土星)は、海王星に溶かされつつあります。

…ブレーキをかける理由が「時代と合わなくなって」きているのです。

 

今回の蟹座木星期は、活動宮に木星・土星・海王星がそろっている。

安心安全な世の中を生むために、新たなシステムをつくる、新たなチャレンジをする。

…という形で表現することは、とてもポジティブな蟹座木星期の挑戦だと思います。

 

蟹座木星期の重要なタイミング

木星と、土星以遠の天体(土星、天王星、海王星、冥王星)が

ハードアスペクト(0度、90度、180度)をとるタイミングは、とても重要です。

 

蟹座の木星がハードアスペクトをとるタイミングは?

2025年

6月10日 6:02 木星蟹座入り

6月15日 23:36 木星と土星のスクエア(90度)

6月19日12:15 木星と海王星のスクエア(90度)

2026年

6月30日 14:52 木星獅子座入り

蟹座木星が、土星以降の天体と正確なハードアスペクトをとるのは
木星が蟹座入りした直後のみですね。

ハードアスペクトは変化をもたらすアスペクト。

つまり、蟹座木星期を占う上で重要なのは

木星が蟹座入りした直後の6月であるといえるでしょう。

この時期にあぶりだされることは、ストレスフルでしょうが

大きな成長の可能性を秘めており、希望をもふくんでいると言えるでしょう。

特に、そのころは、木星、土星、海王星が、活動宮の0度付近(おひつじポイント)にあります。

先述したように、おひつじポイントの社会的影響力は非常に大きいので、その点でも、要注目です。

 

蟹座の木星が逆行する時期:2025年11月12日~2026年3月11日

天体が逆行するとき、それは「忘れものを取りに帰っている」ことにたとえられます。

木星順行期の行動を振り返り、見落としていた部分を確認、修正する。

木星逆行期には、停滞感が感じられるかもしれませんが

プロジェクトの完成度を高めるために必要な作業がおこなわれるでしょう。

 

まとめ:蟹座の木星がもたらすもの

蟹座の木星期には「大切に守りたい、育てていきたい対象や分野」に出会うかもしれません。

そのきっかけは[うまくいっていないことへの問題意識]かもしれません。

かねてから抱えていた課題に向き合わざるをえない。

だからこそ、変化を生み出す決断をする…。

あなたは「大切にしたい、守りたい」という強い感情に導かれて行動を起こすでしょう。

その裏には、家族、コミュニティ、地域、国、あるいは地球環境に対する深い愛があるのかもしれません。

 

蟹座の木星期、汲めども尽きぬ情熱や愛情の源泉につながれたなら

さらなる発展と高みに導かれていくことでしょう。

もっとも大きなプレゼントは、感情的な充実感、精神性の高まりかもしれません。

 

蟹座木星のパーソナルな影響は個人セッション(鑑定)で

蟹座の木星が社会に与える影響や一般的な特性について述べてきました。
一方で、蟹座の木星が個人に与える影響は様々です。
よりパーソナルな木星の活かし方は、それぞれのホロスコープを作成してはじめてわかるもの。
ご興味がある方は、当店の占星術師の個人セッション(鑑定)を受けてみてくださいね。
木星の恩恵を受けやすいパーソナルなタイミングもわかりますよ。

チャンスの神様には前髪しかない、と言われるとおり
木星の動きは早く、その影響期間はあっという間に過ぎ去っていきます。
ホロスコープを活用して、あなたならではの発展と幸運をつかんでくださいね。

 

牡羊座の土星・海王星への理解を深めると、さらに、蟹座木星を活かせます

詳しくははコチラ↓

☞[土星の牡羊座入り]と[土星と海王星の合]の影響

☞ 海王星牡羊座時代:2025年3月30日から始まった新たな海王星サイクル

 

 

☞ 前期:双子座の木星期についてはコチラ

 

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☞ 水瓶座の冥王星時代を有意義に生きるには?

 

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