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2024/06/20
究極の幸せを手に入れるには~カウンセリングとしての占い
こんにちは。あさぎ真那です。
第三の眼・代々木店では第1木曜・第2日曜、
オンラインでは第2・4木曜を担当しています。
という記事を書きました。
それで、私にとっての幸せとは何だろうかと考えたのです。
行きついた答えは、
「「幸せだなー」と思えることが私の幸せ」ということ。
つまり、幸せだと思えるときは、何をやっていても幸せ。
幸せだと思えないときは、
何をやっていても幸せだとは思えない。
これはこれまでの人生で身をもって体験してきたことです。
だから、何があるから幸せとか、
何がないから幸せじゃないとか
そういうことではなく、
幸せとは心のありようそのものだと思ったのです。
これって特殊な考えなのかしらんと思っていたのですが、
『精神科医が見つけた3つの幸福』という本を最近読んで、
なるほど、それが基本なんだということがわかりました。
幸福はピラミッド構造
この本では、幸せを
「セロトニン的幸福」
「オキシトシン的幸福」
「ドーパミン的幸福」
の3つに分けています。
セロトニン的幸福とは、
「爽やか」「リラックス」のイメージ。
朝起きて、今日も天気がいいなーとか
お茶が美味しいなーとか
自然に「あー、幸せ」と思える幸福です。
たとえば、健康を損なうと、
幸せと思うのは難しくなりますよね。
オキシトシン的幸福は、
「つながりによる安心感」。
人との交流や他者への貢献を通じて
つながりを感じることで満たされた気持ちになります。
動物や植物の世話をすることでも
オキシトシン的幸福は得られるそうです。
ドーパミン的幸福は、
「成功」や「達成感」によって得られるもの。
仕事で成功してお金を手に入れるなど、
何かをがんばって手にしたときに得られる幸福感です。
重要なのは、この3つの幸福は
ピラミッド状になっているということ。
セロトニン的幸福→オキシトシン的幸福→ドーパミン的幸福
という順序で積み上げていかなければならないのだそうです。
この理論には目からウロコだったのですが、
確かに、そう考えると、
幸せを求めているはずなのに、
それを手に入れたはずなのに幸せじゃない
ということがなぜ起こるかがよくわかります。
死に物狂いの努力をして成功を手に入れたとしても
家族を顧みなかったり健康を損なったりしていては
ドーパミン的幸福しか得られず、
本当には幸せになれない。
ドーパミンはやる気やモチベーションを
上げてくれる脳内物質ですが、
依存も引き起こします。
「もっと、もっと」となるのです。
成功やお金を求める動機が
自己空虚感を埋めるためであれば、
ひとつの成功では満足できずに
「もっと、もっと」となるかもしれません。
達成が得られなければ、
ドーパミンによる幸福感を手っ取り早く味わうために
お酒や薬物に手を出す可能性もあります。
恋愛のときにはドーパミンが出るそうですが
ドーパミン的愛情は2、3年しか続かないそうです。
その後にオキシトシン的愛情関係が築けなければ
別れることになります。
ドーパミン的幸福を求めて
別の恋愛に走ることもあるでしょう。
オキシトシン的幸福を求める場合も、
つながりを求める気持ちの背後に
誰かに求められることでしか
自己価値を見いだせないという思いがあるなら
それは依存・共依存につながりかねません。
また、自分の幸福が相手次第となると、
相手の状態によって一喜一憂することになりますし、
一喜一憂される相手にとっては重くなります。
余談ですが、先日のNHKスペシャルでは
オキシトシンによって、
つながった相手を守るために
それ以外の人間に対して攻撃的になることもある
ということが指摘されていました。
ドーパミンにもオキシトシンにも
負の側面があるということですね。
セロトニン的幸福を得るには
そうなると、やはり土台である
セロトニン的幸福が重要だということになります。
これは練習次第でわりと簡単に得られます。
日々ちょっとした幸せを探してみましょう。
今日も天気が良くて気持ちいいなあ、とか。
忙しくたって、一口くらい食事を味わって
食べてみることはできる。
要は、マインドフルネス。
今ここで自分がやっていることを味わってみることです。
この本の中では「3行ポジティブ日記」が
勧められていましたが、
私も以前、ウツっぽくなると書いていました。
寝る前に、その日の良かったことを3つ書き出すのです。
どんなにくだらないことでもかまいません。
ウツっぽくなるとネガティブなことばかりに
焦点があたってしまうので、
なかなかポジティブなことが思い浮かびませんが、
「朝、時間通りに家を出られた」など
「当たり前じゃん!」とツッコミたくなるようなことでもOK。
続けているうちに、
ちょっとしたことでも幸せを感じる能力がつきます。
そして、しつこく言うようですが、
脳内物質は栄養素から作られるので
食事はとっても重要です。
占いは自己理解を深めるためのカウンセリング
占いというと、未来を知るためのツールのように
思われることが一般的です。
でも、過去の出来事を振り返って
どういう意味があったのか理解したり
自己理解を深めたりするためにも使えるのです。
ドーパミン的幸福を求めるための
「現在の仕事はうまくいくでしょうか」という質問や
オキシトシン的幸福を求めるための
「私は結婚できるでしょうか」という質問の裏に隠れている
セロトニン的幸福の不足も
ときにはホロスコープやタロットに
映し出されていることもあります。
もちろん、占い師は超能力者ではありませんから
ご相談者との対話を通じて
そうしたことを読み解いていきます。
この「対話を通じて」という部分が重要で、
自分を振り返り、言葉にしていくことで
自己理解が進むのです。
それが占いのカウンセリング的効果でもあります。
単に「仕事は成功しますよ!」「結婚できますよ!」
という答えをもらうためだけではない、対話による副産物。
いや、副産物というより、
それをメインにしたほうが未来は開けてきます。
「当てもの」だけではない占いの効果をぜひ味わってみてください。
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