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2020/11/18

異端の真実 旧暦10月神無月の新月

11月15日新月を迎えました。
旧暦では10月1日神無月です。
初冬に入りました。

神様がいなくなるという意味の神無月(かんなづき)。
神様たちは会議のために出張されるとのこと、
その出張先の出雲では神在月(かみありづき)です。

どんな会議なのかと調べてみると・・・
人々がしあわせになる縁を結ぶための「神議(かみはかり)」。

子孫繁栄のご利益では、男女の良縁は大切なことですが、
それだけにあらず、過去から現在、そしてよい未来へとつないでいくために、
「つなぎ」の御業をもつ神様たちのクローズの会議が行われるとのことです。

 

今回の新月は、蠍座の24度で起きました。

前回の新月は天秤座でした。
天秤座は、いわばパブリックな表面上のおつき合い、なり結果です。

今回の蠍座では、
表面では見えない裏でうごめく人脈やことの真相に焦点が向かいます。

人は感情や利益のためによってつながり、
何の因果か簡単に逃れることのできない特別な関係や
情念や欲望がからみ合い、人間ドラマを展開させます。

 

神在月の「神議(かみはかり)」

なるほど、蠍座の意味することに通じています。
それもこれも神々のしわざのなすところかもしれません。
良きご縁をとりはかって頂けるように、心を正したいと思います。

 

今回、新月に対するハードアスペクトはありません。

前回の天秤座の新月では、
山羊座の大物たち、冥王星、木星、土星がハードにアスペクトして、
大混戦の展開を見せました。

今回は、これらの天体グループとセクスタイルをつくります。
現在の事態に対して、山羊座の大物グループとは連携体制で挑みます。

さらにここにパラスも合流しています。
戦いの知恵の女神、あの『都市の守護女神』アテナ様です。
得意技は、諜報部員であるフクロウを飛ばして街々の情報を収集することです!

 

山羊座の時代が終わろうとしています。
リベンジは極めて戦略的に段階的に進行しています。

真偽をつきとめる執念と、信頼に基づく組織が強化されるでしょう。
鍛えられた能力と信頼で結ばれたチームが、
世のなかの不正や事件に強力なタッグを組んで出動するイメージです。

そして本来の山羊座が意味する、
社会秩序や、よき伝統が維持され、引き継がれていく「かたち」
取り戻してほしいと思います。

すべては人がつくり出している社会です。
人と人との信頼関係や絆がつながって、コミニティや組織が強化されていきます。
あらゆる組織が生き残りをかけて、力を結束し、
なんらかの具体的な手段に動くでしょう。

 

そして見逃せないのは天秤座の金星に対する
山羊座天体グループの鋭いハードアスペクトです。

これからの流れは、国家レベルのかじ取りや行政に主導があり、
世界経済の構造にかかわる劇的変化を示しています。

15日に中国を中心とした東アジア貿易の枠組み「RCEP」に、
日本のほかアジアの15か国が署名しました。
アジア全域でグローバル主義経済を拡大していくといったかじ取りです。

また、焦点となるのは、利益をめぐる取引関係の実態についてです。
行政などの圧力によって、「公正さという秤」によって、
人・物・金の動きに大波乱が起きるでしょう。

私たちは構造上の限界に直面してます。
立場よっては、存在の根幹にかかわるだけに、
生死を分ける展開になるかもしれません。

 

自分自身が抱える問題に深くコミットしていきます。
避けて通れない問題として、向き合う覚悟を決めます。

今、成し遂げるため集中すべきときです。

 

2020年国際情勢でもっとも大きな焦点である、
アメリカ大統領選挙が大混戦しています。
勝敗は裁判に持ち込まれ、法廷というステージで
審判されることになるようです。

「三権分立」は、権力が集中したり、独裁的な行使がなされないように、
権限や役割を分けて、国民の権利や自由を保障するためのシステムですが、
これらのルールが正当に機能するのかどうかが見ものです。

 

さらに注目すべきなのは火星です。
ずっとハードな状態が続いていましたが、順行にもどったものの、
ノーアスペクトで出番を失くしている感じです。
体力消耗、戦意消耗、燃料切れといった様相でもあります。

大統領選挙後の結果によっては暴動が予測されていましたが、
それを一時、回避したといった配置です。
しかし、今後の成り行きに注視が必要です。

 

新月のサビアンシンボルは、
蠍座24度「一人の男の話を聴くために山から降りてきた群集」

男の特殊な力にひきつけられ人々が群衆化して、
社会的なムーブメントを巻き起こしています。
男は間違いなく、これまでとは違った社会を実現しようとしているようです。

わざわざ下界へと降りてきた群衆もいるとのことです。
山里で世俗とは関係のない伝統的な生活をしているのに、なぜなのでしょう?
単なる物見遊山ではなく、何か特別なわけがありそうです。

 

蠍座の支配星は冥王星です。
社会における冥王星は、強者による支配、強権的な支配構造によって、
富める者、貧しき者、勝者、敗者、不平等、人種差別、階級格差などの
不条理な分断をつくってしまいます。

おそらく男は、多くの虐げられてきた人々の声なき声を代表して、
この社会を改善すべく出現した救世主なのかもしれません。

だとしたら、山の群衆は、
男の出現を予言した言い伝えなどの預言書を所持していて、
その男を救世主と認めたのかもしれません。

しかし、男にとって現社会の抵抗は強いはずです。
過去多くの異端や救世主は、必ず迫害にあってきました。
現社会の主流にとって脅威になるからです。そのことを山の群衆もよく知っています。
かつて彼らが下界では異端だったからです。

しかし新しい時が来たと、彼らさえも動き出したのです。

このシンボルは、集団的なマンパワーが
やがて世界を扇動する勢力となることを語っています。

 

あなたの中にいる「異端児」に注目してください。

内面にある信念、本音や願望の力が出口を探しています。

また自分の感情においても、周囲で起きていることについても、
真実を知りたい、真実を生きたいという気持ちを無視できません。

立場や社交上のとりつくろいや、忖度や暗黙による呪縛、
すべてそんなウソを吹き飛ばしてしまいたいと思うかもしれません。

 

これまで異端視されていた人に注目が集まりそうです。
その人物を中心に多くの賛同者が集い、大きな勢力となっていき、
ちまたの評価もまた変わるかもしれません。

また草の根の少数派や、個人で独自の活動を展開してきた人に、
同じ信念を持った人たちが合流するでしょう。
集い、決起集会を行ったり、結束を高めていくときです。

 

11月22日は二十四節気の「小雪」
太陽は射手座に入ります。

火のサインである射手座に入ると、
これまで、潜伏していた活動や情報は公開され明るみにされるでしょう。
もはや隠すことはできず、その力を誇示し、飛躍的な活動を展開します。

異端の同志は、改革の精神を広く伝える活動をしていくでしょう。

射手座の焦点は、国際情勢や開かれた論争です。
海外の情報、世界で何が起きているのか注目しましょう。

 

この新月前日14日に、今年の一連の逆行リレーが終わりました。

やっと社会全体が前進モードになりました。
今後は相当のスピードで進み始めますので、つまずいて転ばないように。
足腰の強化が必要です。気力を集中して取り組んでいきましょう。

 

日本では満月にかけて、
新嘗祭、神在祭と収穫に感謝する神事があります。
ずっと昔から毎年執り行われてきた行事です。

日本は全国各地にどこかしこにも神社があり、さまざまな神様を奉っています。
八百万(やおよろず)の神々が自然豊かな風土や、
村や街に生きる人たちの営みを守ってくれているという信仰が定着しています。

世界と比較しても、日本が何か変わらぬ力を保てている理由は、
そこにあるのかもしれません。そんな気がするのと同時に、
改めて日本って不思議な国だなと思います。

収穫に感謝しつつ、感染症に屈しない英気を養って、
元気に過ごしてまいりましょう!

 

KOYOMO*旧暦神無月・初冬の新月~満月

11月
15日(日) ●新月 旧暦10月1日 神無月・初冬/七五三
16日(月) 金星と冥王星, スクエア/金星と木星, スクエア
17日(火) 水星と天王星, 衝(180度)
19日(木) 金星と土星, スクエア
21日(土) 金星, 蠍座に入る
22日(日) 上弦/小雪 太陽, 射手座に入る
23日(月) 新嘗祭/勤労感謝の日
24日(火) 神在祭(~12月1日迄)/水星と海王星, トライン
26日(木) 酉の市(三の酉)
28日(土) 金星と天王星, 衝(180度)
30日(月) ○満月 旧暦10月16日

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