BLOG 占星家・タロティストのブログ BLOG 占星家・タロティストのブログ

2022/12/18

来年はどんな年? 2022年末~2023年3月にかけての星の動きから

こんにちは。第三の眼代々木店、西洋占星術師の藤井まほです。
12月も半ばを過ぎ、来年の星回りが気になってくる頃ですね。
こういうときに注目するのは、占星術でとりわけ大きく変化が起こるとみられる天体の星座移動。

 

この記事では年末から来年3月にかけての星の動きがどうなるか、ざっくり駆け足で読んでいきます。
3月までとしたのは、2023年の3月頃にひとつ大きな転換期が訪れるからです。(続きはまた後日書きますね)

★冥王星の水瓶座入りで「風の時代」が本格的に始まる?

2023年3月には土星が魚座に、冥王星が一時的に水瓶座に移るので、
近年では木星と土星がほぼ同時に山羊座から水瓶座に移ったとき(2020年12月)と同じくらい大きなインパクトがありそうです。
2020年12月は約220年続く「風の時代」の始まりだということで、
ある意味お祭り騒ぎになったのをご記憶の方も多いでしょう。そのときと今回の変化の質は大きく異なります。
ただ、一つのサイン(星座)に十数年間滞在する冥王星が「風のエレメント」の水瓶座に移る来年からが
本格的な「風の時代」に入るのだとみる人も少なくありません。

いずれにしても、風の時代は220年も続くんですよ。
鑑定でも原稿でもいつも書くことですが、風の時代の前の「地の時代」に比べて世界がどのように変わるとしても、
現在を生きるわたしたちが体験できるのは風の時代の入り口の「敷居」程度に過ぎないんですよね。
ほんとうに風の時代の景色を味わうのは、わたしたちよりももっとあとの世代の人たちです。
わたしたちはその地ならしをし、世界を整えてよりよいものにして残す役割を担っています。
地のエレメントは実体のあるもの、たとえば肉体や感覚を重んじますが、風のエレメントは必ずしもそうではありません。
逆説的ですが、だからこそ、わたしたちは自分の限りある肉体では体験できない「風の時代」に思いを馳せてしまうのかもしれません。

 

★2022年秋以降、土星天王星の緊張が緩和されてきました

2021年から何度もスクエア(90度の緊張角)を形づくってきた水瓶土星と牡牛天王星
何が新しいのか古いのか、何を取り入れて何を手放すのか、自分は変わりたいのか変わりたくないのかそれでも変わったほうがいいのか、などなど。
この2年間続いていた悩みをつつきまくってきたのがこの二つの天体でしたが……。
今年10月23日に土星が順行してからは2天体が少しずつ離れ始め、突き合う緊張がゆっくりと緩和されてきたのを実感されているかもしれません。

この2年の葛藤や格闘を通じて、わたしたちは「変化」や「革新」に対してオープンになってきたのではないでしょうか
水瓶土星と牡牛天王星のスクエアは、「風の時代」の最初の洗礼だとわたしは考えています。
2年かけて手放すべきものや向かうべき方向が見えてきたところで、ようやく風を感じ始めるのかもしれませんね。

★2022年年末に木星が牡羊座に

約1年かけてひとつのサインを通過していく木星は、その年の流行を象徴するなどと言われます。星座が象徴するカラーから、その年の空気感を読めたりもするんですよ。
2022年の木星は「終わり」を象徴する魚座と「始まり」を象徴する牡羊座を行ったり来たりしていました。「終わり」よりも「始まり」のインパクトが強いとはいえ、2022年は二つの要素が混じり合っていたように感じませんでしたか?

この年末、12月20日に木星は再び牡羊座に入り、牡羊座の象徴する「スタートダッシュ」「先取の精神」「(よい意味での)向こう見ず」といった面をサポートし、寛大に見守ってくれます。牡羊座の色は赤。真っ赤に燃える季節は、木星が牡羊座から牡牛座に移る2023年5月23日まで続きます。
木星が牡牛座に入ると、より奨励されるのは「動くよりも坐る」「価値を量る」「安全を確かめる」といったこと。
牡羊座とは違い、パステルカラーや黄色からオレンジにかけての落ち着いた暖色系が牡牛座の色とされています。

★2023年1月、双子座で2ヵ月逆行していた火星が順行

2022年11月から、個人と社会の接点とみなされる火星は双子座で逆行していました。
火星は行動するエネルギーの象徴でもあるので、逆行中の現在は社会に打って出ていくときに立ち止まらされたり、社会のなかの自分について再考が必要になったりしているかもしれません。
2ヵ月の逆行期間を経て火星が順行するのは年が明けてすぐ、1月13日
そこからだんだんスピードを取り戻し、日々の思考や情報処理がサクサク進むようになっていくでしょう。

★2023年3月は山場です(土星、冥王星、火星の動き)

3月21日は春分。春分と言えば、太陽が牡羊座に入る占星術イヤーの元日ですね。
それだけでも大きな節目なのですが、来年の3月にはそれ以外にも三つの天体が星座を移動するため2023年は春分前後に誰もがかなり大きな変化を経験するだろうと予想されます。

まず、3月7日には土星が魚座に。2020年に水瓶座に入って以来、ずっと
「新しさとは? 自由とは? 束縛されない生き方とは?」と問いかける一方で、試練も与えてきた水瓶土星とは、2050年までさようなら。
次の土星魚座期には一言で言えば、柔軟性がテーマになってきます。
でも、「なんらかの崇高な目的のために自分を殺せるか?」という問いの裏側には、何かに一体化して自分を手放すことへの甘い誘惑も控えていそう。
柔軟でありつつも流されず、自分をよりしっかり持つことが大切になってくるでしょう。

春分とは太陽が牡羊座に移る日です。3日後の3月24日には冥王星が水瓶座に入ります
冒頭に書いたように、このときこそ「風の時代」の始まりといって重視する人がいるのは、冥王星の公転周期が長いからです。

あるサインに冥王星が入るとその特徴が「太字・ゴシック体・アンダーラインつき」で強調されるようなものなんですね。
水瓶座は公共の利益・多様性・革新性を大切にし、またそのコミュニティのなかで個人の個性や主張も尊重するサイン。
「自由とかLGBTQとか公共性とか、そんなことはよそごと、自分とは関係ない」「風の時代、何それ食べられるの?」と距離を置いていた人も、
「そういうこともこれからは大事だよね」という流れにぐっと巻き込まれていくことが予想されます。(みなさん準備はいいですか?(^^)

春分の直後、3月25日には逆行を挟んで半年あまり、双子座を運行していた火星が蟹座に入って太陽と90度となります。
この時期は、大義と現在動きたい方向性がちょっとギクシャクしたり、
安心安全を求めるあまり自分の初期衝動を抑圧したり、防御的になったりするかもしれません。

太陽も火星も比較的スピーディーな天体なのでこの緊張は長くは続かないのですが、
天体の動きが立て続けに起こる春分前後は、大きな変化の可能性も織り込んでおくといいですね
地上の人間界では年度替わり、お引っ越しや異動などが重なる季節でもあります。
新しい環境や人間関係になれるまでの間、できるだけ気持ちにも時間にも余裕を残しておきましょう。

今日は来年3月頃までの主な天体の星座移動について書いてきました。
専門的なことはともかく、3月が一つの山で転換点なんだなということだけでもつかんでいただけたらと思います。

 

★天空の星の動きと個人の関係性は?

ちなみに、ここまで書いてきた「天空の星の動き(トランジット)」は地上の営みと連動してはいますが、
すべての人に同じことが起こるわけでないことはわたしたちが日々実感していることですよね。
「試練の星と呼ばれる天空の土星が水瓶座を運行する間、同じ水瓶座生まれでも苦労した人とそうでもなかった人がいるよね」などと言う人がいるのも当然のことなんです。
天空の星の動きがどのように具体化するかは、個人のホロスコープ(出生日時と場所に基づく出生図、進行図)との関係によって変わってくるからです。
とりわけ今回の記事で扱った木星~冥王星といった地球から遠い天体の動きは、どちらかというと社会全体の動きを大づかみにとらえたものとお考えくださいね。
(一人一人の個別の運勢は個人鑑定へどうぞ)

★タイミングリストをご活用ください

藤井まほの占星術リーディングメニューには、タイミングリスト(半年分または1年分)をオプションで追加することができます

上に列挙した天空の星の動きと、毎月の新月満月や日蝕、月蝕をお客さまの出生図(生まれたときの天体配置)とを重ね合わせ、2023年に動くべきタイミングや注意すべき時期などをリストアップいたします。
星読みに基づいたバイオリズム表のようなものと言えるでしょうか。

お一人お一人で異なるタイミングリストを、年間スケジュールを立てる際、あるいは毎月のリマインダとしてご活用いただければと思います。
占星術リーディングのセッションのあと、ご希望があればご予約なしでもタイミングリストのご依頼を承ります。

セッションやタイミングリストの詳細はこちら

こちらのインタビューでもタイミングリストについてお答えしています

★年末年始のスケジュールについて

藤井まほの代々木店出演日は、年内は12月21日が最終となります。
また、新年あけてからは1月11日が初日となります。

ご予約は来年以降の分も当サイトのフォームにて受け付けておりますので、よろしくお願いいたします(鑑定3日前まで)。

 

>> 時代のテーマを読む ~2022年12月&2023年1月のブログテーマ~

カテゴリ一覧

アーカイブ