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2021/07/07

愛と技術(6ハウス)

こんにちは!第三の眼 代々木店&オンラインの森智子です。

みなさん、下半期が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

先月は、日食や夏至、今年の目玉アスペクト土星スクエア天王星の2度目の接触、
冥王星-火星のオポジションなど、ハードな転換点を迎えた方も多かったのではないでしょうか。

我が家では、私が“ものもらい”と“ぎっくり腰”をやってしまい、
息子が久しぶりの発熱など身体的健康面を通してに気づきが多いひと月だったと感じています。
(ちなみに、体調不良が起こった頃は、
火星-冥王星オポジションが息子のネイタル月に接触した時でした)

7月は、獅子座で、火星と金星がコンジャンクションするので、愛と情熱の季節でしょうか。
とはいえ、今年の長期アスペクト土星-天王星にハードに接触した後なので、
一筋縄ではいかないかも知れませんが、熱い創造性が一つの突破口になるかも知れませんね。

愛は技術

この頃、私も愛について考えることがありまして。。

そう書くと、壮大なことのように感じますが、
社会心理学者のエーリッヒ・フロムの言葉で、

ひとりでいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ

に感銘を受けて、もっと深く知りたいと思い、
フロムの「愛するということ」(The Art of Loving)を読んでいました。

「愛は技術である」という前提のもとで、書かれている本で、
私が深めたかった6ハウスの理解に非常に多くの気づきをもたらしてくれました。

 

ホロスコープ上の12ハウスを人生の成長段階として、統合的に見た際、
1〜6は個人の発達を、7〜12は他者や社会との関わりをテーマとして考えます。

個人と社会の丁度境目にあたる6ハウスは、
社会と関わる調整段階であり、
5ハウスで見つけた自己表現を社会(7ハウスから)で披露するために
能力や技術を訓練して磨く領域と捉えると、わかりやすいですね。

また、5ハウスを恋愛、7ハウスを結婚・パートナーシップとした
人間関係における発達として見た場合、結婚とは生活でもあるので、
5ハウスと7ハウスの間に労働や健康を意味する6ハウスがあるのも納得です。

ただ、恋から愛に変わるときの、内面的な成長を連想させるような得心が行くイメージが、
私は、6ハウスにあまり持てていなかったのです。

けれど、フロムの本を読んで、成熟した人間として、
良好な人間関係を維持し人を愛することについて、
6ハウスが非常に重要な意味を持つハウスであるという認識に変わりました。

 

「愛は技術である」の前提のもとで、本書の中では、
愛の理論と愛の習練について書かれていて、その中のほんの一部ですが、

愛の本質は、何かのために「働く」こと、「何かを育てる」ことにある。
愛と労働は分かちがたいものである。

とも書かれています。

そして、そこには、配慮、責任、尊重、知という要素が含まれていると。

これは、6ハウスのナチュラルサインである乙女座や支配星の水星が示唆する要素とも重なります。

5ハウスは、子供のハウスでもあるので、
子供を一人前の社会人(7ハウス)になるまで育てると言うことは、
6ハウスの意味する成長を親は促されていることであり、愛する技術を学んでいるのだろうと思います。

 

心理占星術では、5ハウス11ハウスで愛すること-愛されることのテーマを見つけますが、
その後、6ハウスでそのテーマについての取り組み方や学び方を
理解する手がかりを見つけられるのかもしれません。

初めに紹介した言葉「ひとりでいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ」の
ひとりでいられる=愛の習練でもあります。

6ハウスで、愛するという技術を学ぶとき、
対になる12ハウスが示唆するひとりでいられる自分になることを意識する必要があり、
それができてようやく次の領域、
成熟した個人(1ハウス)として対等に他者と関わる(7ハウス)へ
進めることができるのだろうと感じています。

成熟した愛は、自分の全体性と個性を保ったままでの結合である。
愛は、人間のなかにある能動的な力である。
人を他の人びとから隔てている壁をぶち破る力である。

フロムの数々の言葉の本質を理解するまでには、
経験と時間が必要ですが、愛について悩んだ時、
学ぶべき側面や技術は何かを考えることで、世界の見え方が変わるだろうと思いました。

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