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2021/11/03

心理占星術とカバラと心理学から学んだ、感情のバランスをとるヒント

こんにちは。第三の眼・大阪・オンラインのKyoko(心理占星家)です。

2021年10月のブログテーマは
『時代の転換期における感情の対処法』ですね。

感情の中でも、ネガティブな感情への対処が難しいと感じる方は多いと思います。特に時代の転換期には、感情が揺さぶられますよね。私自身、かつては感情の起伏が激しい方だったので、心理占星術やカバラ、心理学等で学んだことをもとに、試行錯誤しながら、自分なりの対処法を見つけてきました。おかげで今は、感情の対処法がずいぶん上手くなったと思っています。いろんな手法や考え方があるのですが、現在、しっくりきている考え方をシェアさせていただきますね。

 

『感情=月』は『意識=太陽』がフォーカスしたものを反射する

占星術の世界では、感情を象徴するのは『月』です。

『月』に対する解釈は占星家によって様々なのですが、私が学んだノエル・ティル心理占星術では、『月』のニーズ(欲求)は、人格の『統括的欲求』と考え、そのニーズを満たすことが、人格や人生全体を充足させる鍵と考えます。

何に充足を感じるかは、『月』のサインやハウス、他の天体との関係などで異なりますが、感情が充足感に対するセンサーであるのは万人共通です。

『月』が『太陽』の光を反射するように、私たちの感情(月)も、意識(太陽)がフォーカスしたものを反射しているのです。

 

カバラ生命の樹における『月』はイエソドに対応

カバラ生命の樹の惑星対応においては月はイエソドに対応します。
『月』はすべての惑星の影響を受け止める「受け皿」のようなものです。

ノエル・ティル心理占星術の「月は統轄的欲求」という考え方とも共鳴します。

 

Graha作:カバラ生命の樹の惑星対応図

 

『月』は、生きるうちに受け取った、あらゆる印象、経験を無意識下に記録しています。
それらの総合的な記憶から判断して、私たちにメッセージを伝えてくれるのが感情です。

と同時に、生命の樹が示すとおり、月が直接的につながっているのは
太陽(意志)、水星(思考や情報)、金星(感覚や価値観)です。

どんな情報を得て、どんな考えをしているか(水星)
自分が心地よいと思える環境にいるのか(金星)
が、日々の感情に直接的な影響を与えます。

今、感じている感情の原因は、刺激に対する単なる反応なのか
魂からのメッセージなのか、見分けられるといいですね。

 

もし、前者(刺激に対する反応)なら
日々触れている情報や考え方の傾向(水星)をチェックし
質のよい食物、衣服、人間関係など(金星)を自分に与えるよう心掛けることで
感情の状態はかなり改善されます。

コントロールできないことも沢山ありますが、出来る範囲で気をつけていくといいと思います。

日々ふれているネット上の情報、テレビ、新聞などのメディア。
身近な人々や生活環境から取り込む影響は多大なのです。

 

『メディア断ち』するといいよ、とか、『断食』するといいよ、といわれるのは
日々吸収しているものの影響の大きさは断ってみてはじめて自覚できるからです。

 

風邪をひいて寝込むと、普段接している情報や食事、人間関係を『一定期間、断つ』ことができます。

さらに大掛かりには『入院』するなどして、家族と離れる、場合によって会社をやめざるをえない
という形で『断つ』ことを促されることがあります。

病気の最中は辛く苦しかったけれども
長期的に見れば、人生をよい方向へ軌道修正するきっかけになった、という話もよく聞きます。

そういう経験によって浄化されたことが何度かあれば
身に降りかかる出来事の深い意味にリアルタイムで気づくことも増えてくるでしょう。
「感情や体調不良には目的がある(アドラー心理学)」ことも腑に落ちてきます。
ものごとを「良い・悪い」「運・不運」と二元論的にとらえなくなってきます。

新型コロナの影響で、月が求める「安全」が脅かされ、多くの人が感情的に波立ちました。

感情が波立つのが嫌な人は、感情を無視したり、抑圧したりしがちですが
感情は本能や魂からのメッセージだと捉えて、大切に耳を傾けましょう。

そうすれば、大病にいたる前の軌道修正が可能です。

ネガティブ感情はアラーム音みたいなもので、
無視し続けるとポジティブな感情も同時に感じにくくなります。

そして、ネガティブに思えても、私たちの役に立っているものはたくさんあり
私たちの良い悪いの判断は、結構、短絡的であることに気づいていけます。

 

感情のバランスを取り戻す方法

感情のバランスを崩していて、感情のバランスを取り戻したいのなら『両極』を考えてみるとよいです。

天秤が左に傾いているなら右にも重しを乗せることでバランスがとれます。

たとえば、新型コロナを起因とする様々な不安や不満でいっぱいなら

ノートを見開きにして、左側に、不安や不満、心配を、ひとつひとつ箇条書きにしてみます。

それが終わったら
ノートの右側に、新型コロナのポジティブな影響についても、同じ数だけ考えて書いてみるのです。

難しいかもしれませんが、やってみます。

現状、ネガティブな影響しか思いつかないなら
もし、現状を乗り越えるために、こういう行動を起こしたら
数年後には、こんなポジティブな結果が得られるかも、という内容も書いてみます。

新型コロナで、ビジネス面ではネガティブな影響を受けたけれども
それでも健康は保てている、とか、家族も元気だ、とか。
維持できているポジティブなこと、感謝できることもリストアップしていきます。

そうして数の上でバランスがとれたら
意識(太陽)がフォーカスしているものの偏りが是正されていき感情(月)のバランスもとれていきます。

ネガティブなことを無理にポジティブに解釈するのは無理があります。
そうではなく、ネガティブな事象だけにフォーカスしている視野を広げるのです。

 

最悪中の最悪、を考える

また、不安なのに不安がないと思い込むことは逆効果であるどころか、危険なことです。

不安も『月』が送ってくるアラームのひとつなので、不安要素は無視せず
「最悪中の最悪、どうなるか」を、あえて考えてみるのです。

そして、その「最悪中の最悪」を受け入れるのです。

非常に少ないパーセンテージだけど、最悪は起こりうると。
そして、万一、最悪の状態になったら、こうしよう、と考えておく。

暗闇に光を当てることで、暗闇が減っていくのです。

その上で、最悪に至らないように、できることをリストアップして行動していく。
そうすると、不安と無意識下で格闘して、エネルギーを漏電することが減っていきます。

最悪中の最悪を受け入れたら、それよりマシなネガティブに対処することが容易になっていきますし
無事への感謝も増していきます。

感謝は非常にポジティブな感情なので感情はよい状態へと変わっていきます。

 

これは「時代の転換期」にかかわらず使える感情への対処法です。

どんな時代であっても、私たちは個々の人生テーマを生きています。
そして、時代が大きく転換するときは、それぞれの人生テーマを目覚めさせる刺激が強いときであり
感情は、いつも以上に揺さぶられます。

それは自分自身との対話を深められるチャンスでもあるのです。

>>>『時代の転換期における感情の対処法』~2021年10月のブログテーマ~
>>>『バランス』~2021年9月のブログテーマ~
>>>『セルフケアとしての占い』~2023年6月のブログテーマ~

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