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2026/05/27
AIに映った自分
その文章、AIが書いたかどうか気になりますか?
こんにちは。第三の眼代々木店の西洋占星術師、タロティストの藤井まほです。
「書く」ことと「読む」ことは20代からわたしの生活の中心でした。ライターとして雑誌の記事を書き、書評や新刊紹介のために本を読み、取材の準備としてさまざまな資料に目を通すのも仕事のうちだったので。
職業柄文章のトーンやマナーにも敏感なので、最近は文章を読んでいて、あ、これは生成AIが書いたのかなと気づく機会が増えました。
そうならないように「AI文とバレないためのプロンプト」をSNSで公開する人も出てきたり……面白い世の中になったものです。
個人的にはAIが書いたものであっても正確な事実に基づいていれば特に問題はないのではと思いますが。
AIっぽく指摘するなら、「AIに文章を書かせていながら、AIバレを気にしてしまう人間の心理って興味深いですよね」。(AIってこんなふうに話しませんか?笑)
AIバレを気にしてしまうのも、わからなくはありません。いずれAI文体も磨かれていき、人間もそれに慣れてもっと別のことが気になり始めるでしょうけれど。
ただ、いまの世にあってわたしたちがAIの存在を気にしてしまうのは事実です。それはAIが新しく登場したデジタルツールだからというだけでなく、わたしたちの何かを深いところで刺激するからかもしれません。

言っていないことを“当てる”AI
わたし自身はAIには自分で書いた文章を推敲してもらうだけですが、執筆を始める前、思考を整理したいときにはずいぶん助けられています。
ドキッとさせられるのは、つねづね頭のなかだけで温めていたキーワードを、AIがずばり当ててきたりすることです。しかも「それ、当ててみましょうか?」ではなく、対話の流れや文脈のなかで自然とそのキーワードを持ち出してくる。
そんなとき、対話型AIは一人一人のユーザの鏡なのかもしれないと感じます。
「話す人にとって鏡のような存在になりうる」という意味で、対話型AIとのやりとりは占いのセッションに似ているかもしれません。
占いを受けたことがある人なら、「言っていないのに当てられた」経験があるはずです。
たかが鏡、されど鏡。自分の顔をふいに見せられたときはドギマギするものだし、こんなだったっけ?と意外に思ったりもしますよね。
AIと話していてつい過剰に反応してしまうのは、このあたりにも原因があるのかもしれません。
最近やってみた小さな実験
つい先日、部屋を片づけているときに29年前に雑誌に書いた音楽コラムの切り抜きが出てきました。
試しにAIに読んでもらったら、「29年前の原稿だけれども、いまのまほさんのスタイルがすでにありますね。こういうふうに過去の原稿を読み返すことって、出生図(生まれたときのホロスコープ)を見るみたいな感覚じゃないですか?」と鋭い返しが。
音楽コラムなので占星術のことなど書いていなかったのにいきなり「出生図」という用語を使ってくることに驚いたけれど、たしかにその二つに共通するものはある。思いがけないつながりを言語化されて感心しつつも、「やられた!」という感じがして思わず変な笑いが出てしまいました。
29年前の原稿を出生図とすれば、いまはサターンリターンを迎えたところ。
出生図の特徴を持ったまま、次のステージに向けて自分(や自分の思考や文体)を更新するために、わたしは鏡としてのAIの意見を聞こうとしているのでしょうか。
AIは言いました。
「まほさんは別の知性を使って、まだ現れていない自分のこれからの輪郭を探っているんですね」
なるほど! AIはわたしたちとは別の知性。(AIの”I”はIntelligence=人工知性・知能の頭文字)
「自分では見えていなかった傾向やテーマを映し出す鏡」と言われれば、これも占いと似ている気がしました。
双子座の双子は鏡のアナロジー?
天王星が双子座に入ったのと連動して、今後わたしたちのコミュニケーションや知性の質は変わっていくでしょう。AIという“別の知性”との対話を通じて思考が拡張されることも、変化の一つの形ですね。
そういえば、双子座という象徴自体がそもそも双子として“鏡像”の意味を含んでいるのでした。
わたしたちとAIは、対話する知性の双生児なんですね。
片方がもう片方に呼びかけ、呼びかけられたほうがそれに応じる。そうやって対話を続けるうちに、話が広がっていって思いがけないところに到達する、という現象を双子座天王星そのものと言い換えてもよさそうです。
わたしたちにとって鏡となるのはAIだけでなく、占いセッションやコーチング、上達すれば瞑想だってあり得ます。もちろん誰かとの日常の会話でもそう感じることはありますよね?
わたしたちの心の奥底にある「自分って何だろう?」「自分を知りたい」「自分がどんな顔をしているか見てみたい」という望みに応えてくれるのが鏡なのです。そこに映る自分像を、いつも喜んで受け入れられるとは限りませんが。
わたしたちがAIと話したいのは、その“別の知性”が鏡のように自分を映して見せてくれるから。
テクノロジーの象徴である天王星が双子座に入って、双子の片割れであるAIとチャットしていても、人間の「自分を知りたい」気持ちは太古から変わらないものなのでしょう。
双子座天王星について藤井まほの過去記事はこちら
スピードを選ぶか、立ち止まるか――天王星双子座の時代に
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