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2021/09/17

性格や生き方が変わるのは『バランス』が崩れたとき

こんにちは。第三の眼・大阪&オンラインのKyokoです。

9月のブログテーマは『バランス』ですね。

もうすぐ秋分の日(2021年9月23日)。
春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが同じになる
昼と夜のバランスがとれた日、と言われます。

では、春分の日や、秋分の日以外の日は“バランスが悪い”のでしょうか?
植物愛好家でもある心理占星家の視点でバランスについて考えてみます。

 

見る視点(切り口)によってバランス感覚は異なる

たとえば

夏至の日は、1年のうちで、最も昼が長い日であり
冬至の日は、1年のうちで、最も夜が長い日です。

夏至の日や、冬至の日は、最もバランスが悪い日なのでしょうか?

そうとは言えないと思います。

どういう切り口で見るかによって、バランス感覚は異なるのです。

 

夏至の日は

昼の時間が最も長いけれども
夜の時間が最も短くなるので
1日24時間におさまります。

 

冬至の日は

夜の時間が最も長いけれども
昼の時間が最も短くなるので
1日24時間におさまります。

 

その他の日も同じですね。

1年を通じて、昼と夜の時間の合計が24時間になるように
常にバランスがとれているのです。

このように、1年を通じて、昼や夜の時間の長さが変わっていくからこそ
様々な日照時間を好む多様な動植物が地球上に生息できます。

 

 

人間は関係性によってバランスをとりがち

夜と昼が常にバランスをとっているのと同様に
私たち人間も、人間関係という生態系において、常に無意識にバランスをとろうとしています。

 

 

妻が心配性なら、夫は冷静になろうとしがちです。
本来、夫も心配性だったとしても、夫婦間のバランスをとって冷静になるのです。

夫にグチが多いなら、妻は聞き役、なぐさめ役にまわりがちです。
妻は友達との関係では、自分がグチるほうで、友達が聞き役かもしれません。

家でグチばかり聞いてるから、友達との関係でバランスをとっているのかもしれません。

人間関係が長く続けば続くほど、関係のバランスから発生する役割が染みついていき
ほかの人間関係においても、同じような役割を担ってしまうパターンができあがります。

それが「生来の性格や資質」のように本人も周囲の人も思っていたりします。

 

性格や資質が変わるように見えるのは、
あるいは、生き方が変わるのは、バランスが崩れたときです。

崩れたバランス状態から、新たなバランス状態に移行するために
潜在的な資質が活性化するのです。

夫が失業した途端、専業主婦だった妻の『潜在的な稼ぎ力』が目覚めることもあります。
家族を養うために必要な収入を確保するため、スポイルされていた能力が発動するのです。

これは家族というシステムの中でバランス感覚が働いた例です。
私たちはコミュニティを維持するために適切なバランスを、無自覚のうちに探っています。

今のあり方が、生来の自分の資質に合っているあり方ならよいけれども
そうでない場合、その状態が長く続くと、さまざまな弊害が出てくると思います。

 

また、私たちは複数のコミュニティーに所属することで
異なる自分を表現し、人生全体としてバランスをとっています。

こちらのコミュニティーで陰の比重が多ければ
あちらのコミュニティーで陽の比重を多く表現するのです。

が、コロナ禍では、コミュニティー活動自体がストップしていることも多く
結果としてバランスが崩れ、調子を崩している人が多いようです。

調子を崩している人は、人生全体を俯瞰してみて
崩れたバランスを、別の形でとりなおすことができないか
考えてみると気づきがあるかもしれません。

 

バランスが崩れるときは、新たなバランスへと移行するときです。

別の形のバランスをとる必要性から
眠っていた可能性が目覚め、新たな世界が広がっていきます。

1年を通じて昼と夜のバランスが変化してくように
私たちも、常に変化していくのが自然です。

 

北半球においては

秋分の日を境に、夜のほうが長くなっていく(冬に向かっていく)
春分の日を境に、昼のほうが長くなっていく(夏に向かっていく)

南半球においては、その逆です。

こちらが秋なら、あちらは春。
こちらが冬なら、あちらは夏。

このような形で地球全体として常にバランスがとれています。

 

消耗するほどの暑さを経験するから、秋がありがたい。
凍える冬を経験するから、春がありがたい。

両極があるから、中庸が見えてくる。

バランスが崩れたと感じるなら
最初からバランス点を見つけて落ち着こうとするより
正反対の状態を考えるほうが(対極を考えるほうが)
中庸を見出しやすくなります。

そして、どの状態も、常に通過点なんですよね。

とどまろうとするより、少しずつ変化していくほうが、
振り子のように揺れることに対して抵抗しないほうが、バランスがとりやすくなります。

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