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2020/06/02

コンステレーションと気配

こんにちは!第三の眼 代々木店&オンラインの森智子です。

緊急事態宣言の解除が行われて、徐々に生活がまた変わり始めてきますね。
この数カ月間に気づいたこと、感じたことにより
現実的な変化が試行錯誤しながら、徐々に促されていく日々になるのかもしれませんね。

代々木店もコロナウイルス対策を行い、本日より再開することになりました。

私、森智子の代々木店対面の再開は、6月19日(金)からを予定しております。
それまでは、オンラインのみの対応になりますこと、ご理解くださいますようお願いいたします。

自粛期間中に、ユング派心理学者の河合隼雄さんの著書を色々と読んでいて、
たまたまYoutubeで河合先生の京都大学退官に際して行われた最終講義が
映像として残っているものを見つけ、お話されている姿を初めてみました。
30年近く前の講義の映像ですが、今見てもとっても興味深く、また先生の声とお話する姿から
誠実に人に向き合って来られた方の温かさを感じられて益々好きになりました。
*のちに「こころの最終講義」として新潮文庫から出版されています。

最終講義のテーマが「コンステレーション」

コンステレーション(constellation)という言葉は、
「星座」のことであるが、ユング心理学では、

~ある「関係性」の相において、互いに「布置」されているとき、それらの事象が起こってきたときや、あるいは類似の観念の想起にあたって、突然、その内包する「意味」が見えてくることをいう。すなわち、心理療法をしていると、しばしばみられる現象で、「意味」にかかわる体験の背後に布置されていると考えられる事態の、全体を一瞬に捉えるあり方のことをいう。~ユング心理学辞典~

と書いてあり、全く関係のないだろう事柄から共通点や意味、
形が浮かび上がってくることであり、その中に自分自身もいるということだと考えます。

講義では、この「コンステレーション」について、ユングの言葉の使い方や河合先生の関わり方など
様々な角度からとってもわかりやすい例をだして紹介してくださっています。

その中で、長新太さんの「ブタヤマさんたら、ブタヤマさん」という絵本を紹介して、
目の前の蝶々を追いかけているブタヤマさんが背後から迫りくる不気味なものに気が付かない
という内容から「気配を読み取る」というお話をされているのですが、
その話がとっても面白いなと思いました。

心理占星術のコンサルテーションでも、お客様と自分の間にホロスコープがあると、
お話されたことをホロスコープの象徴に沿って当てはめて考えてみることを一生懸命しています。
もちろん、それは占星術の分析としてとっても大切な要素で、
心理占星術コンサルテーションの基本であり、その方の理解に繋がるものです。

ただ、一方で時々、その方が話さなかったこと、言葉の間、目の動き、顔の表情など、
ふとした動きに、とっても大切なことがあるんじゃないかなと思うときがあるのです。
それがたぶん、タイミングよく気づく、気配を読み取るということなのかなと思います。

 

また、人生の中のコンステレーションしている事柄が、
ひとつの方向性を持ち意味を見出したとき、
物語が大きく前進していくのだろうとも思います。

だから、気配を感じとり、お客様が自分の中のコンステレーションに
気が付く切っ掛けになるのも、
コンサルテーションを行う心理占星家の役目のひとつでもあるのかもしれないなと思うのです。
そして、成長させていきたいところでもあります。

 

これも、私の個人的な解釈ですが、このお話を聞いていると、
ホロスコープには、自分を表す星座(constellation)が散りばめられていると
考えることができる気がして、
『コンステレーション』という言葉になんとも興味深い、素敵な響きを感じます。

ただ、河合先生もおっしゃっているように、「こういう考え方が好きになり過ぎるのも問題だと」
現実をそのまま客観的に見る視点、物事の繋がり、かたまりから意味を見出す視点、
どちらもバランス良く併せ持っていていたいと思いました。

最後に河合先生の著書「こころの最終講義」(新潮文庫) より

人間の心というものは、このコンステレーションを表現するときに物語ろうとする傾向をもっているということだと私は思います。

 

⇒ 『三眼のビブリオ月間 ーおすすめの本ー』 ~2018年10月のブログテーマ~

 

占星家・タロティスト

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