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2023/05/18

タロットやホラリーは対話の相手、ChatGPTと占いの違い

こんにちは。第三の眼・大阪&オンラインのKyokoです。

心理占星術をメインにした西洋占星術とタロットでセッションしています。

 

今月のブログテーマは
『「占い師は自分のことを占うんですか?」という質問へのお答え』ですね。

 

自分を占うことで占い理論を検証することからスタートする

 

占い師は自分のツール(占術)に惚れ込んでいるからこそ
その占術を使って仕事をしている、ことが多いのではないでしょうか。

 

自分自身が、様々な占術で占われてみたり、学んでみたりする中で
一番、納得がいく占術を、自分のメインツールとして選んでいるはずです。
(私の場合、それが『ノエル・ティル心理占星術』です)

 

この『納得がいく』域に達するまでに
自分や家族、身近な人から始まり、数多くのデータで検証する過程があります。

 

占いは検証してから使う

 

そして、プロとして仕事をしはじめた後でも、検証や学びは続きます。

 

多くの占い師は、占術の学びや研究に終わりはないと考えており
常に、新たな理論を学び続けている方や
既定の理論のブラッシュアップを続けている方が多いものです。

 

が、新たに学んだ理論すべてを実践で使うわけではありません。

実践する前に検証の過程があり、納得いく理論だけを活用していくのです。
その、検証のファーストサンプルが、多くの場合、自分自身です。

 

プロの占い師になった後も、自分自身は格好のサンプルになるんですね。

病めるときも、健やかなるときも
占い師は持って来いのサンプルとして、自分自身を俯瞰して見ているところがあります。

『試験に合格した』『就職した』『移転した』『病気になった』
『結婚した』『子供が生まれた』『離婚した』
などという『事象』であれば、他人の観察による検証ができますが

その前後の過程や心理状態の変化については知りえません。

けれども、自分自身の経過や心理的変化なら、わかります。
だからこそ、一番のサンプルになるのですね。

 

ホロスコープやタロットは『魔法の鏡』、対話のツール

 

日常生活の中で、占い師は、どのように占いを活用しているのでしょうか?

 

私の場合は、新たな理論を学んだとき、節目が来たとき
スケジュールを立てるときになどに、自分のホロスコープをチェックしますが
四六時中、自分のホロスコープを見ているわけではありません。

 

そして、本音を言えば
『占う』というよりチャートと『対話する』という感覚でホロスコープと付き合っています。

特に心理占星術は『占い』とか『占断』いう表現とは合わないものです。

 

さらに言えば、私は『心理占星家』ではあるけれど
『占い師』という肩書にはフィットしないとも感じています。

が、この辺の感覚は一般の人には通じにくいかもしれませんね。

 

『お告げをもらう』『予言する』『運命が決まっている』という世界観が占い
『星は何もしない、物事を動かすのは人間なんだ』という世界観が、ノエル・ティル心理占星術

そんな風に私自身は、分別しています。

 

 

タロットとの関係

 

私が、自分自身を占うツールとして、日常的に使っているツールは、タロットです。
いつも傍らにトート・タロットがあって
なにか質問が浮かんだときに、一枚引きをしたりしています。

 

実際には、タロット一枚引きも『占っている』感覚はなく
タロットと『対話している』という感覚でいます。

 

今、流行りの、ChatGPT、のような位置づけでしょうか。
なにか疑問が湧きあがったときの、話し相手みたいなものです。

 

タロットは日本語で返してくれませんが、カードという象徴で、メッセージを送ってくれます。
私は、そこからインスピレーションを得ています。

 

一般論ではなく、素晴らしく私仕様の反応をもらえるのがタロットの魅力ですし
『言葉による返事』じゃないところが、逆に良いのではないでしょうか。

 

結論をもらうというよりも、ヒントをもらう。
占うというより、判断のサポート。

 

タロットは右脳的に内面に深く働きかけてきます。
私とタロットの『相互作用』が起こっていく面白さがあります。

 

ChatGPTとタロットや占星術との違い(対話ツールとして)

 

ChatGPTは『水星』的な『左脳的』『言葉』のツールです。
一方、タロットは『右脳的』かつ『全体的』なコミュニケーションツールです。
トランスパーソナルな領域も含めた対話となります。

 

タロットは『魔法の鏡』みたいなものです。

 

「鏡よ鏡よ鏡さん」とは言わないけれども
問いかければ、私の顕在意識があずかり知らぬことまで、映し出してくれます。

 

ホラリー占星術との関係

 

もうひとつ、私が自分自身を占う、というより、自分自身と対話する
のに頻繁に使うツールは、ホラリー占星術です。
ホラリー占星術は『質問をした瞬間のチャート』をリーディングする占術です。

 

魔法の鏡としての占い

 

私が持ち歩いているiPad miniには、Astro Gold という占星術アプリが入っていて
外出時、タロットをシャッフルしにくい場面では、ホラリーで質問します。

 

占星術アプリを開いて『今ココ、現在のトランジット』を出すと
そこにメッセージが示されているというワケです。

 

西洋占星術も象徴学ではありますが、タロットよりも左脳寄りのツールです。
タイミングを的確に示してくれるという点が、ホラリー占星術(西洋占星術)の強みですね。

 

もちろん、ホラリー占星術も、顕在意識が知らないことまで、暗示してくれます。

読み込もうと思えば、いくらでも読み込めるだけに
タロットよりも、リーディングに時間がかかりますので
外出時にはサラっと読んで、後から、じっくり読み込むこともあります。

また、石塚式ホラリー研究会に『お題』として提供して、メンバーと一緒に読むこともあります。

みんなで読むと、同じチャートを驚くほど深いところまで読み込めます。

 

自分のことをリーディングすると偏りも出る

 

なぜ、自分のホラリーチャートを、仲間に読んでもらう必要があるのでしょうか。

自分のことを自分で読む場合、意外に深く読み込めないケースが多々あるのです。

これは、日々、自分の顔を鏡で見ていても、見たくないところは見ていないことと似ています。

『写真に映った自分を見て驚く』のは、そういうわけです。

他者に星を読んでもらう意義も、ここにあります。

 

 

ツールとの信頼関係を構築すると『相棒』になる

 

いずれにせよ、出たアドバイス(感じたこと)には従う。
それに対する結果を確認する。

 

それがツールとの信頼関係をつくっていくコツかもしれません。

たとえば、従ったことによって、うまくいかないことがあっても
その「うまくいかないこと」自体
「そのアクションをしなければ、気づけなかったことに気づいたこと」に意味があると考えるのです。

 

顕在意識が望んだとおりに進むほうが
自分にとって、本質的には為にならないことや
もっと良い可能性をつぶすことは、よくあることです。

 

気づきの先に、真の展開がある。

 

それぐらいの長期的展望をもって
タロットやホラリーが私に何事かを伝えてくれていた。

ということに、数年経ってから気づくこともあります。

 

そういう意味ではタロットや占星術は『ツール』というより『相棒』です。

『相棒』を大切に思い
信頼をベースにコミュニケーションをとっていけば
それに応じた反応をしてくれます。

 

私は、この二つの『魔法の鏡』を使い分けながら、日常を楽しみながら
象徴解読トレーニングをしているのでしょうね。

 

個人セッションでは、お客さまを『魔法の鏡』に映し出しつつ、お話を進めます

自分自身ではなく他者のセッションをするときには
お客様をホロスコープやタロットという『魔法の鏡』に映し出しながら
お話を進めていきます。

『魔法の鏡』には、いつも同じ顔が映っているわけではありません。
何を問いかけるかによって、色々なものを映し出せるから、魔法の鏡なんですね。

普段は見えていないこと、意識していないことまで、浮かび上がってくる。
というと、少し怖いかもしれないけど、だからこそ、のぞき込む価値のある、本当は優しい鏡です。

 

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