BLOG 占星家・タロティストのブログ BLOG 占星家・タロティストのブログ

2022/10/31

情熱のありかはカラダにきけ

こんにちは、心理占星家、タロットリーダーの 今田ちえ です。
オンライン、宮崎支部での対面セッションを担当しています。

さて、初のブログテーマで記事に挑戦です。
わたしにとっての、「情熱のありか」
今ふりかえれば、なんと大事な転機だったのかと、しみじみ感じる体験を思い出しました。

 

情熱とはそのひとを本来の道へ向かわせる力

情熱とはそのひとを本来の道へ向かわせる力

情熱と辞書でひけば、
「あるものごとに対して、はげしく燃えあがる感情。またその気持ち。熱情。」とあります。

情熱ときいて、わたしの脳裏にパッとうかぶイメージは、
テレビ番組の「情熱大陸」「プロフェッショナル~仕事の流儀」です。

どちらも、さまざまな分野の第一線で活躍するひとに密着して、その仕事ぶりや素顔にせまるドキュメンタリー。

 

だからでしょうか。
情熱とは、その一瞬だけはげしく燃えあがって終わるものではなく、
はげしくなったり、ひそやかになったり、消えかけたり、とカタチは変えるとしても、燃えつづけるもの。
そのひとをそのひとの本来の道へ向かわせる力、という印象をもっています。

 

第一線で活躍する仕事ぶりといわれると、特別なことだと思いがちだけれど。
どんなことでも、もっとささやかに思えるものだとしても、なぜか惹きつけられ胸がたかなる何かがあるならば、そこに情熱があるのだと思います。

 

燃えあがるものは火の性質。つらいときに力をくれる

燃えあがるものは、火の性質をもちます。

その燃えかたにもさまざまな姿があって。

たとえば、

身のまわりのものを焼きつくすようにはげしい。
コトコトとスープを煮るようにおだやかに確かに。
キャンプファイヤーのようにそばにいる人を元気づけるほどよい大きさ。

 

もし燃料や風力が足りないときには、

消えかけた燃えさしのくすぶりのようにもどかしい。というあらわれもありますよね。

 

この記事を書くにあたり、わたしの情熱のありか、をつらつらと考えていたら、
「ああ、あのときに支えてくれたのは、わたしの情熱だったのだ」と思いあたる体験がありました。

 

落ちこんだ暗闇から目覚めさせてくれたフォーカシング体験

ときは2011年の春。東日本大震災がおこった直後のこと

その6ヶ月ほどまえに、わたしは九州から関東へうつり住んでいました。

九州を出たのは、何かを変えたいと強く感じていたから(これも情熱ですね)。

西洋占星術にもかなりはまっていたので、その道で何か試してみたい、とも思っていました。

でも、思うようにはいかないことばかり。
この先どうしたらいいだろうという焦りと不安を抱えているさなか、追い打ちをかけるように大震災がおこります。

九州の家族も友人も心配してくれて、「帰っておいで」と言いました。

 

わたし自身、東京にどうしてもいなければならない理由を、ちゃんと説明できるような成果も確信もまだ手にしていないわけだから、「そうだ帰った方がいいな」と思ったんですね。

不安でたまらなくもあり、この状況では、そう考えるのが正しい気がしました。

けれど、帰ろうと決めたつもりでも、なかなか準備は進みません。
混沌とした気分をかかえ、重いからだを引きずるようにしばらく過ごしていました。

 

心とからだの底にひそむ情熱のありかに触れたとき

そんなときに、フォーカシングのセッションを受けます。
フォーカシングとは、からだ全体にやさしく注意を向けて、かすかな感覚をていねいに言葉やイメージにしていく心理セラピーの技法のひとつです。

驚きました。

はじめは不安やモヤモヤでしめられていた心とからだ。その感覚をていねいに言葉にしていくと、さらに奥にあるものがみえてきます。
わたしのお腹の底にあったのは、「わたしはここ(東京)にいていいんだ。大丈夫なんだ。」という感覚でした。

 

それは、大地を両足でふみしめてどっしりと立っているような安定した感覚。
この大地は広々とつづいています。
このイメージと感覚をじっくりと味わっていたら、からだ全体に安心感が満ちてきました。

「わたしはまだ東京にいるんだ。それでいいのだ。」と確かに思いました。
今ふりかえって、これは情熱だったと感じます。
不安や怖れにおおい隠されていたけれど、たしかに燃えていたのです。

 

情熱にしたがって手にした自分の道

情熱にしたがって手にした自分の道

このセッション以降、わたしはもう迷うことはありませんでした。

あいかわらず、まだ手探りです。
何になろうとしているのか、ひとに対して具体的に説明できる言葉は、しばらく持てなかったけれど。

自分の腹は決まっていました。いま感じている感覚にしたがって進むぞ、と。

結局、8年近く東京で暮らし、今に至るまでつづく宝物のように大切な出会いや体験を手にしました。
そのときにまだ言葉になっていなかった何か、心の奥だけが知っていた、そう在ろうと望んだ自分に今なっています。

 

情熱とつながってあゆむ体験そのものが宝物

冒頭にあげた番組、「情熱大陸」でも「プロフェッショナル」でも。
セッションでお会いした方々からも。
まわりのひとの体験談をきかせてもらっても。

考えて答えをひねりだそうとすると不安や迷いが増すのだけれど、
どうしてもあらがえない、からだの底からつきうごかされる何かの力によって踏んばってのりこえた先に、
「ああここだったのか」と後からふりかえって納得した、というお話がよくあります。

 

今、ままならない状況のなか、不安と迷いにおしつぶされそうになっていたとしても。
心とからだの奥には、あなたを本来の道へと導く情熱がひそんでいるはずです。
それは、必ずしも何かを成しとげなければならない、という意味ではなく。

情熱とつながれば、生きる力がいっそう湧いてきて、共鳴しあう仲間と出会い、心満たされる体験をつくりだしていける、ということです。
その体験こそが宝物と思います。この先に、実っていく果実もあるのでしょう。

 

フォーカシング的アプローチを土台にした、
心理占星術、
タロット・リーディング、
インナートーク、

どのセッションも、情熱のありかを見つけるお手伝いができます。
必要なときには、活用されてみてください。

 

>>>『情熱のありか』~2022年10月のブログテーマ~

カテゴリ一覧

アーカイブ